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Ace Attorney Justice For All(逆転裁判II)北米版プレイ日記(9)

逆転裁判2 北米版 利き手1


-- Writing on the Ground --


--地面に書かれたもの--




前回、

「マギーがダスティンに贈った誕生日プレゼントとは、

2か月前から準備していたカスタム・メイド(custom-made)の、

黄色い野球のグローブ(a yellow baseball glove)だった」

ということが、ガムシュー刑事の証言により判明しました。

確かに「二人はとても仲が良かった」ようですが…

「じゃあ、なんで被害者はマギーの名前を間違って書いたんだよ?」

という裁判官の至極真っ当な疑問から出た要請により、

今回はちょっと視点を変えて、

「地面に書かれた名前そのもの」についての、

ガムシューの証言を聞くところから再開していきたいと思います。




逆転裁判2 北米版 利き手2


Gumshoe

「We first looked into the handwriting, sir.」


ガムシュー

「我々はまず手始めに、これは手書きの文字である、という点に着目したのです、裁判官殿。」



逆転裁判2 北米版 利き手3


Gumshoe

「Unfortunately, we couldn't confirm that
it was the victim's handwriting.」


ガムシュー

「残念ながら、間違いなく被害者本人が書いた物である、
といった確証までは得られなかったわけでありますが。」




「confirm that ~(~ということを確証する、確認する)」




なんだよ、「警察の捜査力」ってのも大したことねーな。


生前の「筆跡」と比較検討してみるというようなことは出来なかったのでしょうか…?

って、そんなことが「出来ていた」としたら、

ハッキリ言って「ゲームにならない」わけなんですけどね。(笑)




Gumshoe

「Next, we checked the victim's pointer finger.」


ガムシュー

「次に、被害者が字を書いた際に使用したとみられる、伸びた指先についても調査してみたのです。」



逆転裁判2 北米版 利き手4


Gumshoe

「We found that there was sand trapped under the victim's fingernail.」


ガムシュー

「すると、被害者の爪には、わずかに砂が詰まっているのが判明したのです。」




「sand trap(砂を入れた浅い穴のハザード)」=ゴルフ用語。米国用法。

英国用法における「bunker(バンカー)」の意。

ただし、ここでは動詞形で用いられており、

単純に「砂(sand)が詰まった(trapped)」といった意味合いでしかないであろう。




Gumshoe

「There were also scratches on the skin
that were caused by him writing on the ground.」


ガムシュー

「また、指の腹には幾分か擦れた跡が残されており、
これは指先で地面に字を書いたため、と推察されております。」



逆転裁判2 北米版 利き手5


Gumshoe

「From this,
we could confirm that the victim wrote this name with his right hand.」


ガムシュー

「以上の事柄により、我々は、
被害者が、自身の右手を使用して、この名前を書き残したに違いない、
といった結論に達したのです。」



逆転裁判2 北米版 利き手6


Judge

「Hmm... Yes, a perfectly logical conclusion.」


裁判官

「ふーむ…なるほど、まさに完璧な論理的帰結、と言っても過言ではありませんね。」




そうかぁ~?


「A perfectly logical conclusion」は言い過ぎだと思いますけど。(笑)

確かに、一見したところ「矛盾」は見当たらないとは思いますが…




Judge

「Now then, Mr. Wright, you may cross-examine the witness.」


裁判官

「それでは、ライト君、証人に反対尋問を。」



逆転裁判2 北米版 利き手7


Phoenix

「Thank you, Your Honor.」


フェニックス

「ありがとうございます、裁判官。」




しかし本当に、今回は一見して矛盾らしい矛盾は見当たりませんね…

…この「証言の中だけ」では。

というわけで、現在手持ちの「証拠品(Evidence)」と照らし合わせてみた場合だと、

実は一つだけ「おかしな」点があるのもまた事実なのです。




逆転裁判2 北米版 利き手11


Gumshoe

From this,
we could confirm that the victim wrote this name with his right hand.


ガムシュー

以上の事柄により、我々は、
被害者が、自身の右手を使用して、この名前を書き残したに違いない、
といった結論に達したのです。




この証言に「食い違っている証拠品」というのが…




逆転裁判2 北米版 利き手12


Baseball Glove(野球のグローブ)

Type: Evidence(タイプ:証拠品)

Submitted as evidence by Detective Gumshoe.(証拠品としてガムシュー刑事より提出された。)

「A birthday present from Maggey to the victim. It was custom-made.

(マギーが被害者へ贈った誕生日プレゼント。特注品。)」




え?何か「矛盾」してる?


これを見ても、やはり一見すると何がおかしいのか分かりづらいかもしれませんね。

特に「野球にあまり詳しくない人」では、この矛盾には気付きにくいことでしょう。


ヒントは、証拠品の説明文ではなく、証拠品の「画像」です。




逆転裁判2 北米版 利き手13


Phoenix

「Detective Gumshoe.
Take a look at this.」


フェニックス

「ガムシュー刑事。
こちらを見てください。」



逆転裁判2 北米版 利き手14


Gumshoe

「That's the glove, right?」


ガムシュー

「例のグローブ、だろ?それがどうかしたのか?」



逆転裁判2 北米版 利き手15


Phoenix

「Could you tell the court what is special about this glove?」


フェニックス

「では刑事、このグローブに、何か際立って特別な点は無いでしょうか?」


Gumshoe

「What's special?
Um, never really thought about it, but uh...」


ガムシュー

「際立って特別な点?
うーん、そんなこと、特に考えたことも無かったが、なんだろうな、うーむ…」



逆転裁判2 北米版 利き手16


Gumshoe

「It's REALLY yellow...
...
And that's about it.」


ガムシュー

「そうだな…強いて言うなら…

メチャクチャ黄色い、ってとこじゃないかな。」



逆転裁判2 北米版 利き手17


Phoenix

「Yes, it's REALLY yellow,
but that is only one of its qualities.」


フェニックス

「ええ、そうですね、確かにメチャクチャ黄色い、
ですが、それはこのグローブが持つ特徴の、数ある内の一つ、というだけでしかありませんよね。」




「That is only one of its qualities.」=直訳「それはこの特性の一つ、というだけだ。」

文中の「only」は、その後に続く「one」ではなく、

「one of its qualities」全てに掛かっている

要するに、このグローブが「黄色い」ということは、

「only one(ただ一つ)+of its qualities(の特性)」ではなく、

「only+one of qualities(多くの特性の内の一つ、というだけでしかない)」ということである。

これの取り方を間違えてしまうと、意味が真逆になってしまう点に注意。




逆転裁判2 北米版 利き手8


Gumshoe

「Huh?」


ガムシュー

「え?どういうことだ?」



逆転裁判2 北米版 利き手9


Phoenix

「There's another reason why it's special.」


フェニックス

「要するに、取り立てて際立った特別な点というのは、まだ他にもある、ってことですよ。」



逆転裁判2 北米版 利き手10


Judge

「And what would that be?」


裁判官

「それは、一体?」



逆転裁判2 北米版 利き手18


Phoenix

「This glove is made for a left-handed person!」


フェニックス

「例えば…そうですね、
このグローブは左利きの人向けに造られている所、とかですかね!」



逆転裁判2 北米版 利き手19


Gumshoe

「Left-handed...?」


ガムシュー

「左利き…?」



逆転裁判2 北米版 利き手20


Judge

「Why, you're absolutely right!」


裁判官

「なんと、確かに弁護側の指摘通りです!」



逆転裁判2 北米版 利き手21


Judge

「This glove is made to be worn on the right hand!」


裁判官

「このグローブは、間違いなく右手に着用するように出来ています!」




これは「グローブの画像」を見れば一目瞭然ですね。

確かにこのグローブは「右手用に造られている(右手と同じ形である)ので、

言い換えれば「左利きの人(left-handed person)用のグローブ」と言えるわけです。


野球のグローブという物は、

基本的に「利き手ではない方」の手に着用するのが一般的ですね。

「グローブの着いている、利き手ではない方の手でボールをキャッチし、

グローブの着いていない利き手でボールを掴んで投げる」からです。

一応、説明の必要は無いかと思いますが、念のため。


…野球に詳しくないと、正直「言われてみれば、確かに」って感じですけど。(笑)




逆転裁判2 北米版 利き手22


Phoenix

「That is why it had to be custom-made.」


フェニックス

「これこそが、わざわざカスタム・メイドしなければならなかった理由に他なりません。」



逆転裁判2 北米版 利き手23


Phoenix

「I have never seen a bright yellow left-hander's glove for sale.
Have you?」


フェニックス

「ハッキリ言って、僕はこんな蛍光イエローの左利き用グローブが、
普通にそこらへんで当たり前に販売されているのを、今まで一度として見たことはありませんが、
あなたはどうです?ガムシュー刑事。」




「bright yellow(山吹色)」=ただし、ここでは単純に「光り輝く(bright)黄色(yellow)」といったような意味であろう。

日本語の「山吹色」だと、この場合少しニュアンスが変わってしまう。




やまぶきいろ【山吹色】

色名の一つ。JISの色彩規格では「あざやかな赤みの黄」としている。

一般に、バラ科ヤマブキの花のような赤みを帯びた黄色を表す伝統色名。

平安時代から使われてきた。古くは黄色を表す言葉であり、

また大判、小判など金の色を山吹色とも表現する。

コトバンクより~




ただし、「蛍光イエロー」も厳密には間違い(グローブの画像の色は蛍光イエローではない)。

しかし、「山吹色」よりはニュアンスとして近いと判断し、意訳。


ちなみに、山吹色を表す「サンライトイエロー」という語句は和製英語




逆転裁判2 北米版 利き手24


Gumshoe

「Well, um... no.」


ガムシュー

「そう言われてみれば、確かに…見たことは無いな。」



逆転裁判2 北米版 利き手25


Phoenix

「Which hand did the victim use to write the name with, again...?」


フェニックス

「ところで、被害者はどちらの手を使用して名前を書いたんでしたっけ…?」



逆転裁判2 北米版 利き手26


Gumshoe

「That's easy!」


ガムシュー

「なんだ、もう忘れちまったってのか!?」




得意げだな、刑事。


後で「吠え面かかされる」ってのにね…^^;




逆転裁判2 北米版 利き手27


Gumshoe

「Look, it's obvious from this picture that it was his...
W-W-Wait a sec...」


ガムシュー

「ほら、この写真を見てみろ、これを見れば明らかに被害者は…
って、あ、あれ、ち、ちょっと待てよ…」



逆転裁判2 北米版 利き手28


Phoenix

「Don't forget that the victim was left-handed!」


フェニックス

「言っときますけど、被害者は左利きだったんですよ!その事をお忘れなく!」



逆転裁判2 北米版 利き手29


Gumshoe

「Aaaaah!」


ガムシュー

「あぁぁぁぁっ!」



逆転裁判2 北米版 利き手30


Payne

「This is... That is...
I mean... I...
Objec--」


ペイン

「これは…その…
要するに…つまり…
検察側は、異議を--」




あれ、あんた、居たの?(笑)




逆転裁判2 北米版 利き手31


Judge

「Overruled.」


裁判官

「却下します。」




当然でしょうな。




逆転裁判2 北米版 利き手32


Judge

「Mr. Wright, I would like to know
what your line of reasoning proves.」


裁判官

「ライト君、あなたはこの問題について、どう決着をつけるつもりなのですかな?
個人的に、大変興味をそそられるのですが…」




「line of reasoning」=「a course of reasoning aimed at demonstrating a truth or falsehood

(真実、または虚偽を証明することを目指した論理の道筋)」=「論法」。


「I would like to know what your line of reasoning proves.」

=直訳「証明のための弁護側の論法が如何なるものであるのか、私は知りたい。」




逆転裁判2 北米版 利き手33


Phoenix

「There is only one conclusion that can be drawn!」


フェニックス

「これらのことから導き出される、簡潔にしてたった一つの明白な結論とは!」




「There is only one conclusion that can be drawn.」

=直訳「それによって描かれる結論はたった一つしかない。」




逆転裁判2 北米版 利き手34


Phoenix

「A left-handed person could not have written a message
with his right hand!」


フェニックス

「左利きの人間が、急を要するメッセージを咄嗟に書き残す場合、
わざわざ右手で書く、なんてことは有り得ない!ということです!」



逆転裁判2 北米版 利き手35


Phoenix

「The person who wrote the name ”Maggie
could not have been the victim!」


フェニックス

「それすなわち、この”マギー”という名前を書き残した人物も、
被害者では有り得ない!ということになるのですよ!」




これが「死の間際、下手人の名前を”咄嗟に”書き残した」であろう、

「ダイイング・メッセージ」である以上、

「左利き(left-handed)」だった被害者が、

わざわざ「利き手ではない方の」右手を使用して書き残したというのは、

かなり不自然であるわけですね!

確かにフェニックスの指摘は的を射ていると言えるでしょう。


…ただし、こと「ベースボール・プレイヤー」に関して言えば、

実はこの論法は使えない場合があります。^^;

結構本格的に、それも子供の頃から野球をしている人などにとっては、

必ずしも「普段の生活における利き手と、

野球を行なう際の投打の利き手が噛み合っているとは限らない」のです。


例えば、「普段ペンで文字を書いたりする時の利き手は右手」という人でも、

「野球の時は、左手で投げる」という人も、結構普通に存在します。

先天的には「右利き」だったけど、

野球をする際に「有利」である、などの理由で、

敢えて後天的に「左利きに矯正する」場合もあるのです。

ですが、その場合でも、あくまで「野球の時だけ」に限定して、

普段の利き手は「矯正しない」という人もいたりするので、

これに関しては本当に「一概には言えない」側面があるのですね。


よって、厳密には、「使用するグローブが左利き用だった」からと言って、

「字を書く時も左手を使用する」とは言えないのです。^^;

被害者「Dustin Prince」がガチのベースボール・プレイヤーだった場合、

「普段使いと野球の時では利き手が変わる」という可能性も、

実は無視することは出来ないのですが、

ま、そんなことを言っていてはゲームになりませんし(笑)

これは「弁護側(プレイヤー側)」にとって「有利」な展開に関する事柄なわけですので(笑)

ここでは、

「グローブが左利き用だったんだから、文字も左手で書いていなければオカシイ!」

とするフェニックスの主張にそのまま乗っかり、その立場を支持したいと思います。(笑)




逆転裁判2 北米版 利き手36


Judge

「When you think about it that way, then yes,」


裁判官

「確かに、仮にあなたのその主張が正しかったとすると、」



逆転裁判2 北米版 利き手37


Judge

「it is not possible that this name was written by the victim himself.」


裁判官

「必然的に、この名前を書き残した人物は被害者自身では有り得ない、といった結論になりますね。」



逆転裁判2 北米版 利き手38


Gumshoe

「Then that means Maggey is...!」


ガムシュー

「ということは、マギーは…!」



逆転裁判2 北米版 利き手39


Payne

「No... IT'S NOT POSSIBLE!!」


ペイン

「ばかな…そんなことは、有り得ないぃぃぃ!!




よしよし…誰も気付いてへんな。(笑)


「グローブが左利き用だったんだから、字を書く時も左手で当然」という前提のまま、

普通に話は進んで行ってますね。(笑)


ところで、一応説明するまでも無いかとは思いますが、

上記ペインのセリフ「It's not possible.」は、

先の裁判官のセリフである、

It is not possible that this name was written by the victim himself.」に対応したセリフですね。

要するに「被害者自身が名前を書き残したということは有り得ない(It is not possible)。」に対して、

「そんな結論、有り得ない(It is not possible)!」ということです。


I'm so sorry, Mr. Payne,

but it is POSSIBLE!!!




逆転裁判2 北米版 利き手40


Judge

「Mr. Payne.」


裁判官

「ペイン検事。」



逆転裁判2 北米版 利き手41


Payne

「Y-Y-Yes, Your Honor?」


ペイン

「は、は、はい、裁判官?」



逆転裁判2 北米版 利き手42


Judge

「The evidence the prosecution has presented has failed to prove the defendant's guilt.」


裁判官

「これまで検察側が提示してきた数々の証拠品は、全て被告の有罪を証明する物ではなく…」



逆転裁判2 北米版 利き手43


Judge

「In fact, I believe you have proven her to be innocent!」


裁判官

「むしろ、被告の無実を証明しているとしか、私には思えないのですがね!」



逆転裁判2 北米版 利き手44


Payne

「NOOOOOOO!」


ペイン

そんなぁぁぁぁぁぁぁ!



逆転裁判2 北米版 利き手45


Byrde

「Alright!
You did it, Mr. Wright!」


バード

「やった!
やりましたね、ライトさん!」



逆転裁判2 北米版 利き手46


Byrde

「Whew! I feel like I can breathe again!」


バード

「ふう!なんとか、やっと息が出来るって感じですよ!」




ヒヤヒヤさせてばっかりで、どーもスミマセン。^^;


しかし、マギーの言う通り、

審理は順調に「弁護側有利」で推移していますね。


やっぱり、「相手検事の腕前」ってのも、重要だよな。(笑)


さて、それでは次回、この続きの場面から再開していきたいと思います。


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