DRAGON QUEST V 北米版プレイ日記(145)
前回「Slon the Rook(スロン・ザ・ルーク)」を撃破し、「the dragon's left eye(竜の左眼)」を手に入れたヒーロー。
竜の右眼を入手すべく、塔の地下の奥へと歩を進めます。
地下再奥の部屋の、更にその奥には……


宝箱の前には、見覚えのある仇敵の姿があります!

Ladja
「Wa ha ha! I was awaring that you will come when I am awaiting here long enough.」
ラジャ
「ワハハ!あなたが来るだろうと思って、長いことお待ちしてましたよ。」
「aware(気付いて、知って)」
Ladja
「You are remembering me?」
ラジャ
「私のことを覚えていますか?」
Ladja
「Wa ha ha! Not that I am caring if you do or do not!」
ラジャ
「ワハハ!あなたが覚えていようがいまいが、私にとってはどうでも良いことですがね!」
Ladja
「No, all that matters now is that your strength is put to a test.」
ラジャ
「そんなことよりも、私がこれからあなたに課すテストに、あなたが耐え得るだけの力があるのかどうか、
私が関心あるのはそれだけです。」

「Bishop Ladja appears!」
「ビショップ・ラジャが現れた!」
そして、ヒーロー一行に問答無用で襲い掛かってきます。
彼こそが、パンクラスを殺害した張本人「Bishop Ladja(ビショップ・ラジャ)」!
塔に入り込んだ「とてつもなく強力なモンスター」というのも、勿論コイツのことです!
憎たらしい馬鹿丁寧な口調は相変わらずですが、
実は、日本版の「ゲマ」の口調に準拠して翻訳している
私の日本語訳の口調だけが馬鹿丁寧なわけではありません。
少し蛇足ですが、実は彼は、英文のセリフ内において、初登場時以来ずーっと「省略形」を用いていません。
通常の英会話においては「I am(アイ アム)」や「It is(イト イズ)」などを
「I'm(アイム)」や「It's(イッツ)」などと「省略して話す」ということも多く、
話し言葉であるゲーム上のセリフでも、これらの口語的な表現を使用するのは日常茶飯事のことです。
勿論省略しないのが正式なのですが、「全く略さない」というのは
「口語」としては少し堅苦しい印象を受けます。
逆に略しすぎると「言葉が荒っぽい」と受け取られ「粗暴、野蛮」という印象になります。
これは日本語でも同じですね。
しかしこの「Ladja」は「常に文語調で話す」ので、「無駄に馬鹿丁寧な口調」という印象を受けるのです。
性格も行動も「残忍で冷酷」なのに、「口調はとても丁寧」という彼のキャラクターはとても印象深いですね。
さて、ゲームに戻ります。
このラジャ戦は、後半の山場のひとつでもあります。
勿論ストーリー的にもですが、彼はボス敵としても、今まで登場したどの敵よりも遥かに強いのです。
物理攻撃以外にも多彩な特殊攻撃をしてくる上、攻撃力や守備力、HPも非常に高く、
更に、たまに1ターン中に二回攻撃をしてきます。
特に厄介なのが以下の攻撃です。

「Bishop Ladja casts Kafrizzle!」
「ビショップ・ラジャはカフリズルをかけた!」

「Madchen takes 117 points of damage!」
「マドチェンは117ポイントのダメージを受けた!」

「Bishop Ladja belches out blistering flames!」
「ビショップ・ラジャは酷熱の炎を吐き出した!」
「belch out(吐く、噴出する)」
「blistering(猛烈な、とてつもなく熱い)」

「Hero takes 43 points of damage!」
「ヒーローは43ポイントのダメージを受けた!」
「Parry takes 50 points of damage!」
「パリーは50ポイントのダメージを受けた!」
「Sancho takes 75 points of damage!」
「サンチョは75ポイントのダメージを受けた!」
「Madchen takes 85 points of damage!
Madchen dies!」
「マドチェンは85ポイントのダメージを受けた!
マドチェンは死んだ!」
(上記は、実際のある1ターンに起こったことの再現で、
マドチェンはこの攻撃により死亡してしまいました^^;)
最初の攻撃「Kafrizzle(カフリズル)」は、日本版での「メラゾーマ」に当たる攻撃魔法で、
味方1人にダメージを与える「Frizz(フリズ=メラ)」系最強の魔法です。
ちなみに、「メラミ」に当たるのは「Frizzle(フリズル)」。
「Frizz」→「Frizzle」→「Kafrizzle」の順にダメージが大きくなります。
ふたつめ「blistering flames(ブリスタリング・フレイムズ)」は
日本版の「激しい炎」に相当するブレス系の特殊攻撃です。
味方全員に炎属性のダメージを与えます。
ご覧の通りどちらも絶大な威力で、パーティは多大なダメージを受けてしまいます。
上記ふたつと、80~100ポイント前後のダメージを受ける通常物理攻撃が、
1ターン内にランダムで1~2回きます。
運悪く1人のキャラに連続でダメージが集中すると即座に死亡してしまう危険性があります。
一方こちらのパーティの行動でラジャに有効なのは、
ヒーローとパリーが物理攻撃兼回復を担当、
サンチョは守備力上昇の「Kabuff(カバフ)」を唱える、
マドチェンは攻撃力を倍化させる「Oomph(ウンフ)」を唱える、
ぐらいです。
こちらの攻撃魔法はほとんど効きません。
回復魔法はヒーローとパリーしか唱えられません。
サンチョのカバフは、強烈なダメージをいくらか軽減できます。
ラジャの守備力が高いため、マドチェンがウンフを唱えないとまともにダメージを与えられません。
基本的にヒーローとパリーの通常攻撃がダメージソースなのに
このふたりが同時に回復も担当しなければならないので非常に効率は悪いです。
本来この「Bishop Ladja(ゲマ)」戦は、もう少し高いレベル(30以上)が適性みたいなのですが、
この時のパーティの平均レベルは23.5でした^^;
レベル上げをしてもいいのですが、面倒なので(笑)
ある程度戦略を練って戦うことにします。
まずサンチョですが、最初からカバフを唱え続けます。
ある程度死ぬ危険性を軽減できますが、はっきり言って焼け石に水です^^;
とりあえずヒーローとパリーの守備力がある程度上がればいいのですが、
一度死んでしまうと効果も消えてしまうので、キリがありません。
とはいえやることもないので(笑)MPが尽きるぐらいまで唱えさせましたが、
正直あまり意味はありませんでした(笑)
カバフを唱え終わった後ですが、例え攻撃力を倍加させて攻撃したとしても、
サンチョの攻撃力ではラジャにはほとんどダメージを与えることができません。
ですので、ひたすら「Defense(防御)」コマンドを実行させ続けます。
ディフェンスしている最中は「全ての攻撃のダメージが半減」します。
サンチョのHPはパーティの中では最も高いので、ディフェンスし続けていれば死ににくくなります。
マドチェンはウンフをヒーローとパリーにかけ、それが終わったら彼女もひたすらディフェンスです。
ヒーローとパリーは攻撃をするわけですが、同時に回復もこなさなければなりません。
ラジャはパーティに満遍なくダメージを与えてきますので、
メンバー全員を一々回復させていては攻撃が出来なくなってしまいます。
そこで、回復は基本的にヒーローとパリーのみにします。
マドチェンとサンチョはどれだけダメージを受けても無視!です(笑)
はっきり言って、マドチェンとサンチョは死んでもかまいません^^;
ただし、当然マドチェンとサンチョが死んだままでは全滅の危険性も高まります。
毎ターン行動しっぱなしのヒーローとパリーはダメージが甚大なので、こちらも死ぬ危険は付きまといます。
ここで、この戦闘における超重要アイテムを紹介します。

「Yggdrasil leaf(ユグドラシル・リーフ)」
「A magical leaf that can resurrect a party member.(仲間1人を復活させることが出来る魔法の葉。)」
以前も紹介しましたが、このアイテムはカジノでトークンと交換することが出来ます。
トークンは無尽蔵に手に入りますので、当然このユグドラシル・リーフも無限に手に入れられます。
これを全員に持たせられるだけ持たせます。
そして、「誰かが死んだら誰かが生き返らせる」という手法をとるわけです(笑)
基本的にその役目はマドチェンとサンチョが担います。
どちらも死んでしまっている場合のみ、ヒーローとパリーが復活させます。
ヒーローかパリーがダメージを受けたら即座に回復しつつ、攻撃も継続して行っていき、
マドチェンとサンチョはどれだけダメージを受けようがディフェンスに徹し続けます。
死人が出たらマドチェンかサンチョが復活させます。
非常に地味(笑)ですが、この戦略で戦いを挑みます。
ラジャは「Bounce(バウンス)」の魔法を唱えてくることもあります。
これは日本版での「マホカンタ」に相当し、「受けた魔法を術者に跳ね返す」魔法なのですが、
こちらがラジャに魔法をかけることはないので、実質無駄ターンになります。
この時が、体勢を立て直したり攻撃を加えたりするチャンスです。
また、マドチェンが装備している防具には、この「バウンスと同じ効果がたまに現れる」効果があり、
ラジャのカフリズルを跳ね返すことがあります。
そうなった時はラジャの行動が1回無駄になり、その上150前後のダメージまで与えられます。
こうして、およそ20ターンほど、死んだり生き返らせたりを繰り返していると^^;
なんとかラジャを倒すことが出来ます。

「Bishop Ladja is defeated.」
「ビショップ・ラジャは倒された。」
その時のパーティの状態がこちら。

激戦でした^^;
みんなのMPがほぼすっからかんですね^^;
死闘だったことがうかがい知れると思います^^;
なんとかヒーローを生存させて終わらせたかったのですが、復活が間に合いませんでした^^;

Ladja
「I see... You have grown somewhat stronger than last time we are meeting.」
ラジャ
「なるほど…最後に会った時よりも多少は強くなったようですね。」
「somewhat(多少、やや、幾分か)」
Ladja
「Hm? Why the surprise?
Oh! You think you can truly ruin me with such performance, little one?」
ラジャ
「ふむ?何故驚いているのですか?
あぁ!先ほどのような(あの程度の)パフォーマンスで、
本当に私を破滅させられるとでも思っていたのですか、ちっぽけな人間よ?」
Ladja
「Wa ha ha! I am not such foolish that I am fighting here
until you become strong enough to destroy me!」
ラジャ
「ワハハ!あなたが私を撃破出来るようになるまであなたと戦ってあげるほど、
私は愚かではないのでね。」
Ladja
「Nonetheless, I am realising I should have take your life
at the same time I turn Pankraz to ashes.」
ラジャ
「とはいえ、パンクラスを灰にした時に、
あなたの命も絶っておけば良かったと後悔はしていますよ。」
「nonetheless(とはいえ、にもかかわらず)」
「realize(気付く、思い知る)」
「at the same time(同時に)」
Ladja
「It is surprising to me that you remain with the breath even after
I, the great Ladja, am with you fighting.」
ラジャ
「この私、偉大なるラジャと戦っておきながら息の根が絶えないとは、
私にとっては驚きです。」
Ladja
「I must reporting to Grandmaster Nimzo immediately.」
ラジャ
「このことは即、グランドマスターのニムゾ様にご報告申し上げなければ。」
Ladja
「Huh... Wa ha ha ha ha!」
ラジャ
「フッ…ワハハハハ!」


高笑いを残して、ラジャはどこかへと消えてしまいました。
彼は全然本気ではなかったようですね……
ちなみに、初代であるSFC版では、ここで「ゲマ(Ladja)」は死亡します。
この時点で主人公は「父の敵をとる」ことが出来たわけです。
リメイク作ではそれも叶わず、というよりもむしろ、
SFC版よりも「より強大な敵」であることの演出になっているわけですね。
当然彼は、この後の場面にも登場します。
これは結構大きな変更点なわけですが、その理由としてはおそらく、
このかなり強烈にプレイヤーの印象に残る強敵「ゲマ(Ladja)」を、
この時点で退場させてしまうのはもったいない、という製作側の判断なのだと思います。
確かに「ドラクエ5でもっとも印象に残っている敵キャラは?」と問われれば、
多くの人がこの「ゲマ(Ladja)」を挙げることだろうと思います。
「通過点で消える中ボス」程度で終わらせてしまうのはもったいないキャラクターであると言えますね。
さて、ラジャが色々言っていましたが、戦闘中にヒーローは死亡してしまいました^^;
ヒーローは生存していると仮定して見ておいてください(笑)
勿論主人公が死んだままでは(プレイ日記的に)この先も色々支障がありますので(笑)
即座にユグドラシル・リーフで復活させます^^;

Sancho
「Eet was heem? He killed señor Pankraz?
No! The pain een my heart, ees too much!」
サンチョ
「ヤツが?ヤツがセニョール・パンクラス様を殺害したのですか?
そんな!この胸の痛みは、私にはつら過ぎる!」

Madchen
「This is the first time I've ever felt pure hatred for a monster.
I'll fight with all my might next time.」
マドチェン
「モンスターに、心から嫌な気持ちを感じたのは、これが初めて。
次に会った時には、力の限り全力で戦うわ。」
「might(威力、力)」

Parry
「Turned Pankraz to ashes? So he's the one who killed Grandpa?
I'll never forgive him!」
パリー
「パンクラスを灰にしただって?それじゃ、あいつがおじいちゃんを殺したヤツなの?
絶対に許さない!」
皆が皆、それぞれがそれぞれの感情を抱いたようです。
ヒーロー、パリー、マドチェンは勿論、サンチョにとっても肉親同然だったパンクラス……
その、親愛なる人を無残にも殺害したラジャ……
戦いはまだ終わっていません。
そのためにも、やるべきことをやらなければなりません。
目の前にある宝箱を調べてみます。

「Hero acquires the dragon's right eye!」
「ヒーローは竜の右眼を取得した!」
予想通り「left eye」と対を成す「the dragon's right eye(竜の右眼)」がありました。
この「the dragon's eyes」なるアイテムは、
塔の中階層にあった、巨大な竜の首を模した石像と何か関係がありそうです。
この地下はここで行き止まりなので、来た道を引き返します。

Sancho
「But now he has escaped, we must finish what we came here to do.」
サンチョ
「でも、ヤツはここから逃げ出しました、我々はここに来た目的を果たしましょう。」

Parry
「Why do you suppose those monsters were so interested in the dragon's eyes?」
パリー
「あのモンスターたちは、なんでこの竜の眼にそんなに興味を持ったんだろう?」
Parry
「There seem to be a lot of mysteries about this tower.」
パリー
「この塔には、わからないことがたくさんあるみたいだね。」

Madchen
「There's something bothering me about that dragon statue.
There seemed to be something missing around its face.」
マドチェン
「なんだか、あの竜の像が気になるわ。
お顔の辺りの何かが、無くなってるみたいだったよ。」
「bother(悩ます、煩わす)」
手に入れたふたつのアイテムと照らし合わせてみると、おのずとその答えは出てきそうですね。
それでは次回、巨大な竜の首の石像の所まで戻ってみたいと思います。
竜の右眼を入手すべく、塔の地下の奥へと歩を進めます。
地下再奥の部屋の、更にその奥には……


宝箱の前には、見覚えのある仇敵の姿があります!

Ladja
「Wa ha ha! I was awaring that you will come when I am awaiting here long enough.」
ラジャ
「ワハハ!あなたが来るだろうと思って、長いことお待ちしてましたよ。」
「aware(気付いて、知って)」
Ladja
「You are remembering me?」
ラジャ
「私のことを覚えていますか?」
Ladja
「Wa ha ha! Not that I am caring if you do or do not!」
ラジャ
「ワハハ!あなたが覚えていようがいまいが、私にとってはどうでも良いことですがね!」
Ladja
「No, all that matters now is that your strength is put to a test.」
ラジャ
「そんなことよりも、私がこれからあなたに課すテストに、あなたが耐え得るだけの力があるのかどうか、
私が関心あるのはそれだけです。」

「Bishop Ladja appears!」
「ビショップ・ラジャが現れた!」
そして、ヒーロー一行に問答無用で襲い掛かってきます。
彼こそが、パンクラスを殺害した張本人「Bishop Ladja(ビショップ・ラジャ)」!
塔に入り込んだ「とてつもなく強力なモンスター」というのも、勿論コイツのことです!
憎たらしい馬鹿丁寧な口調は相変わらずですが、
実は、日本版の「ゲマ」の口調に準拠して翻訳している
私の日本語訳の口調だけが馬鹿丁寧なわけではありません。
少し蛇足ですが、実は彼は、英文のセリフ内において、初登場時以来ずーっと「省略形」を用いていません。
通常の英会話においては「I am(アイ アム)」や「It is(イト イズ)」などを
「I'm(アイム)」や「It's(イッツ)」などと「省略して話す」ということも多く、
話し言葉であるゲーム上のセリフでも、これらの口語的な表現を使用するのは日常茶飯事のことです。
勿論省略しないのが正式なのですが、「全く略さない」というのは
「口語」としては少し堅苦しい印象を受けます。
逆に略しすぎると「言葉が荒っぽい」と受け取られ「粗暴、野蛮」という印象になります。
これは日本語でも同じですね。
しかしこの「Ladja」は「常に文語調で話す」ので、「無駄に馬鹿丁寧な口調」という印象を受けるのです。
性格も行動も「残忍で冷酷」なのに、「口調はとても丁寧」という彼のキャラクターはとても印象深いですね。
さて、ゲームに戻ります。
このラジャ戦は、後半の山場のひとつでもあります。
勿論ストーリー的にもですが、彼はボス敵としても、今まで登場したどの敵よりも遥かに強いのです。
物理攻撃以外にも多彩な特殊攻撃をしてくる上、攻撃力や守備力、HPも非常に高く、
更に、たまに1ターン中に二回攻撃をしてきます。
特に厄介なのが以下の攻撃です。

「Bishop Ladja casts Kafrizzle!」
「ビショップ・ラジャはカフリズルをかけた!」

「Madchen takes 117 points of damage!」
「マドチェンは117ポイントのダメージを受けた!」

「Bishop Ladja belches out blistering flames!」
「ビショップ・ラジャは酷熱の炎を吐き出した!」
「belch out(吐く、噴出する)」
「blistering(猛烈な、とてつもなく熱い)」

「Hero takes 43 points of damage!」
「ヒーローは43ポイントのダメージを受けた!」
「Parry takes 50 points of damage!」
「パリーは50ポイントのダメージを受けた!」
「Sancho takes 75 points of damage!」
「サンチョは75ポイントのダメージを受けた!」
「Madchen takes 85 points of damage!
Madchen dies!」
「マドチェンは85ポイントのダメージを受けた!
マドチェンは死んだ!」
(上記は、実際のある1ターンに起こったことの再現で、
マドチェンはこの攻撃により死亡してしまいました^^;)
最初の攻撃「Kafrizzle(カフリズル)」は、日本版での「メラゾーマ」に当たる攻撃魔法で、
味方1人にダメージを与える「Frizz(フリズ=メラ)」系最強の魔法です。
ちなみに、「メラミ」に当たるのは「Frizzle(フリズル)」。
「Frizz」→「Frizzle」→「Kafrizzle」の順にダメージが大きくなります。
ふたつめ「blistering flames(ブリスタリング・フレイムズ)」は
日本版の「激しい炎」に相当するブレス系の特殊攻撃です。
味方全員に炎属性のダメージを与えます。
ご覧の通りどちらも絶大な威力で、パーティは多大なダメージを受けてしまいます。
上記ふたつと、80~100ポイント前後のダメージを受ける通常物理攻撃が、
1ターン内にランダムで1~2回きます。
運悪く1人のキャラに連続でダメージが集中すると即座に死亡してしまう危険性があります。
一方こちらのパーティの行動でラジャに有効なのは、
ヒーローとパリーが物理攻撃兼回復を担当、
サンチョは守備力上昇の「Kabuff(カバフ)」を唱える、
マドチェンは攻撃力を倍化させる「Oomph(ウンフ)」を唱える、
ぐらいです。
こちらの攻撃魔法はほとんど効きません。
回復魔法はヒーローとパリーしか唱えられません。
サンチョのカバフは、強烈なダメージをいくらか軽減できます。
ラジャの守備力が高いため、マドチェンがウンフを唱えないとまともにダメージを与えられません。
基本的にヒーローとパリーの通常攻撃がダメージソースなのに
このふたりが同時に回復も担当しなければならないので非常に効率は悪いです。
本来この「Bishop Ladja(ゲマ)」戦は、もう少し高いレベル(30以上)が適性みたいなのですが、
この時のパーティの平均レベルは23.5でした^^;
レベル上げをしてもいいのですが、面倒なので(笑)
ある程度戦略を練って戦うことにします。
まずサンチョですが、最初からカバフを唱え続けます。
ある程度死ぬ危険性を軽減できますが、はっきり言って焼け石に水です^^;
とりあえずヒーローとパリーの守備力がある程度上がればいいのですが、
一度死んでしまうと効果も消えてしまうので、キリがありません。
とはいえやることもないので(笑)MPが尽きるぐらいまで唱えさせましたが、
正直あまり意味はありませんでした(笑)
カバフを唱え終わった後ですが、例え攻撃力を倍加させて攻撃したとしても、
サンチョの攻撃力ではラジャにはほとんどダメージを与えることができません。
ですので、ひたすら「Defense(防御)」コマンドを実行させ続けます。
ディフェンスしている最中は「全ての攻撃のダメージが半減」します。
サンチョのHPはパーティの中では最も高いので、ディフェンスし続けていれば死ににくくなります。
マドチェンはウンフをヒーローとパリーにかけ、それが終わったら彼女もひたすらディフェンスです。
ヒーローとパリーは攻撃をするわけですが、同時に回復もこなさなければなりません。
ラジャはパーティに満遍なくダメージを与えてきますので、
メンバー全員を一々回復させていては攻撃が出来なくなってしまいます。
そこで、回復は基本的にヒーローとパリーのみにします。
マドチェンとサンチョはどれだけダメージを受けても無視!です(笑)
はっきり言って、マドチェンとサンチョは死んでもかまいません^^;
ただし、当然マドチェンとサンチョが死んだままでは全滅の危険性も高まります。
毎ターン行動しっぱなしのヒーローとパリーはダメージが甚大なので、こちらも死ぬ危険は付きまといます。
ここで、この戦闘における超重要アイテムを紹介します。

「Yggdrasil leaf(ユグドラシル・リーフ)」
「A magical leaf that can resurrect a party member.(仲間1人を復活させることが出来る魔法の葉。)」
以前も紹介しましたが、このアイテムはカジノでトークンと交換することが出来ます。
トークンは無尽蔵に手に入りますので、当然このユグドラシル・リーフも無限に手に入れられます。
これを全員に持たせられるだけ持たせます。
そして、「誰かが死んだら誰かが生き返らせる」という手法をとるわけです(笑)
基本的にその役目はマドチェンとサンチョが担います。
どちらも死んでしまっている場合のみ、ヒーローとパリーが復活させます。
ヒーローかパリーがダメージを受けたら即座に回復しつつ、攻撃も継続して行っていき、
マドチェンとサンチョはどれだけダメージを受けようがディフェンスに徹し続けます。
死人が出たらマドチェンかサンチョが復活させます。
非常に地味(笑)ですが、この戦略で戦いを挑みます。
ラジャは「Bounce(バウンス)」の魔法を唱えてくることもあります。
これは日本版での「マホカンタ」に相当し、「受けた魔法を術者に跳ね返す」魔法なのですが、
こちらがラジャに魔法をかけることはないので、実質無駄ターンになります。
この時が、体勢を立て直したり攻撃を加えたりするチャンスです。
また、マドチェンが装備している防具には、この「バウンスと同じ効果がたまに現れる」効果があり、
ラジャのカフリズルを跳ね返すことがあります。
そうなった時はラジャの行動が1回無駄になり、その上150前後のダメージまで与えられます。
こうして、およそ20ターンほど、死んだり生き返らせたりを繰り返していると^^;
なんとかラジャを倒すことが出来ます。

「Bishop Ladja is defeated.」
「ビショップ・ラジャは倒された。」
その時のパーティの状態がこちら。

激戦でした^^;
みんなのMPがほぼすっからかんですね^^;
死闘だったことがうかがい知れると思います^^;
なんとかヒーローを生存させて終わらせたかったのですが、復活が間に合いませんでした^^;

Ladja
「I see... You have grown somewhat stronger than last time we are meeting.」
ラジャ
「なるほど…最後に会った時よりも多少は強くなったようですね。」
「somewhat(多少、やや、幾分か)」
Ladja
「Hm? Why the surprise?
Oh! You think you can truly ruin me with such performance, little one?」
ラジャ
「ふむ?何故驚いているのですか?
あぁ!先ほどのような(あの程度の)パフォーマンスで、
本当に私を破滅させられるとでも思っていたのですか、ちっぽけな人間よ?」
Ladja
「Wa ha ha! I am not such foolish that I am fighting here
until you become strong enough to destroy me!」
ラジャ
「ワハハ!あなたが私を撃破出来るようになるまであなたと戦ってあげるほど、
私は愚かではないのでね。」
Ladja
「Nonetheless, I am realising I should have take your life
at the same time I turn Pankraz to ashes.」
ラジャ
「とはいえ、パンクラスを灰にした時に、
あなたの命も絶っておけば良かったと後悔はしていますよ。」
「nonetheless(とはいえ、にもかかわらず)」
「realize(気付く、思い知る)」
「at the same time(同時に)」
Ladja
「It is surprising to me that you remain with the breath even after
I, the great Ladja, am with you fighting.」
ラジャ
「この私、偉大なるラジャと戦っておきながら息の根が絶えないとは、
私にとっては驚きです。」
Ladja
「I must reporting to Grandmaster Nimzo immediately.」
ラジャ
「このことは即、グランドマスターのニムゾ様にご報告申し上げなければ。」
Ladja
「Huh... Wa ha ha ha ha!」
ラジャ
「フッ…ワハハハハ!」


高笑いを残して、ラジャはどこかへと消えてしまいました。
彼は全然本気ではなかったようですね……
ちなみに、初代であるSFC版では、ここで「ゲマ(Ladja)」は死亡します。
この時点で主人公は「父の敵をとる」ことが出来たわけです。
リメイク作ではそれも叶わず、というよりもむしろ、
SFC版よりも「より強大な敵」であることの演出になっているわけですね。
当然彼は、この後の場面にも登場します。
これは結構大きな変更点なわけですが、その理由としてはおそらく、
このかなり強烈にプレイヤーの印象に残る強敵「ゲマ(Ladja)」を、
この時点で退場させてしまうのはもったいない、という製作側の判断なのだと思います。
確かに「ドラクエ5でもっとも印象に残っている敵キャラは?」と問われれば、
多くの人がこの「ゲマ(Ladja)」を挙げることだろうと思います。
「通過点で消える中ボス」程度で終わらせてしまうのはもったいないキャラクターであると言えますね。
さて、ラジャが色々言っていましたが、戦闘中にヒーローは死亡してしまいました^^;
ヒーローは生存していると仮定して見ておいてください(笑)
勿論主人公が死んだままでは(プレイ日記的に)この先も色々支障がありますので(笑)
即座にユグドラシル・リーフで復活させます^^;

Sancho
「Eet was heem? He killed señor Pankraz?
No! The pain een my heart, ees too much!」
サンチョ
「ヤツが?ヤツがセニョール・パンクラス様を殺害したのですか?
そんな!この胸の痛みは、私にはつら過ぎる!」

Madchen
「This is the first time I've ever felt pure hatred for a monster.
I'll fight with all my might next time.」
マドチェン
「モンスターに、心から嫌な気持ちを感じたのは、これが初めて。
次に会った時には、力の限り全力で戦うわ。」
「might(威力、力)」

Parry
「Turned Pankraz to ashes? So he's the one who killed Grandpa?
I'll never forgive him!」
パリー
「パンクラスを灰にしただって?それじゃ、あいつがおじいちゃんを殺したヤツなの?
絶対に許さない!」
皆が皆、それぞれがそれぞれの感情を抱いたようです。
ヒーロー、パリー、マドチェンは勿論、サンチョにとっても肉親同然だったパンクラス……
その、親愛なる人を無残にも殺害したラジャ……
戦いはまだ終わっていません。
そのためにも、やるべきことをやらなければなりません。
目の前にある宝箱を調べてみます。

「Hero acquires the dragon's right eye!」
「ヒーローは竜の右眼を取得した!」
予想通り「left eye」と対を成す「the dragon's right eye(竜の右眼)」がありました。
この「the dragon's eyes」なるアイテムは、
塔の中階層にあった、巨大な竜の首を模した石像と何か関係がありそうです。
この地下はここで行き止まりなので、来た道を引き返します。

Sancho
「But now he has escaped, we must finish what we came here to do.」
サンチョ
「でも、ヤツはここから逃げ出しました、我々はここに来た目的を果たしましょう。」

Parry
「Why do you suppose those monsters were so interested in the dragon's eyes?」
パリー
「あのモンスターたちは、なんでこの竜の眼にそんなに興味を持ったんだろう?」
Parry
「There seem to be a lot of mysteries about this tower.」
パリー
「この塔には、わからないことがたくさんあるみたいだね。」

Madchen
「There's something bothering me about that dragon statue.
There seemed to be something missing around its face.」
マドチェン
「なんだか、あの竜の像が気になるわ。
お顔の辺りの何かが、無くなってるみたいだったよ。」
「bother(悩ます、煩わす)」
手に入れたふたつのアイテムと照らし合わせてみると、おのずとその答えは出てきそうですね。
それでは次回、巨大な竜の首の石像の所まで戻ってみたいと思います。
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