Phoenix Wright Ace Attorney(逆転裁判)北米版プレイ日記(82)
「Episode 3
Turnabout Samurai」
「Grrah!
You have disgraced me for the last time, Steel Samurai!」
「グラァァッ!
お主が拙者の名を汚すのも、今宵が最期じゃ、スティール・サムライ!」
「disgrace(恥となる、不名誉となる)」⇔「grace」
「The pale moon in the sky cries for your blood!」
「夜空の仄暗い月も、お主の血を見て更に涙を流すことになろう!」
「pale(青ざめた、薄暗い)」
「The moon?
No, it is you who should gaze upon the moon...」
「月、とな?
否、月を見上げ熟視すべきはお主の方…」
「gaze(熟視する、じっと見る)」
「gaze upon ~(~を見上げる)」
「For it will be the last moon you ever see!」
「今宵の月こそ、お主の見る最後の月となるのだから!」
「See you in hell,
Evil Magistrate!」
「さらばじゃ、黄泉へと旅立て、
イービル・マジストレイト!」
「see you in hell」=「farewell, goodbye」。ただし、「死別」のニュアンスがある。
直訳では「地獄で会おう」。
「magistrate(司法権限を持つ行政長官、奉行)」
「Evil Magistrate」=直訳では「悪奉行」。ただしここでは「固有名詞」として扱われている。
「Whoooooooaaaaaaa!」
「ウォォォォォォォァァァァァァァ!」
「The warriors' swords gleam and strike in the moonlight!」
「月光照らすその刹那、戦士たちの刀と刀がきらりと光り兵刃を交えた!」
「gleam(瞬間的なきらめき)」
「One has fallen... but who?
Only the moon knows!」
「一人の兵(つわもの)が地に膝着いた…果たしてそれはどちらだったのか?
その答えは、月だけが知っている!」
「Don't miss next week's exciting episode:
”The Dark Messenger Returns!”」
「次週”闇の使者、再び!”
熱き戦いを見逃すな!」
「October 14, 5:31 PM
Wright & Co. Law Offices」
「10月14日、午後5時31分
ライト商事法律事務所」
Maya
「That rocked!」
マヤ
「いや~、魂を揺さぶられたよ!」
「rock(揺する、強く動かす)」
Maya
「”See you in Hell,
Evil Magistrate!!!”」
マヤ
「”地獄で会おう、
イービル・マジストレイト!!!”」
このセリフでは「Hell」と頭文字が大文字になっていることに注意。
前述の「See you in hell.(さらばじゃ。)」よりも「地獄で」というニュアンスが強調されている。
Phoenix
「Whoa!
Stop waving that broom around!」
フェニックス
「うわっ!
やめろよ、ホウキを振り回すな!」
「wave(揺り動かす、振る、振り回す)」
「broom(ほうき)」
Maya
「Oh, Nick!
I didn't know you were here!」
マヤ
「あれ、ニック!
居たのに気付かなかったよ!」
Phoenix
「Of course I'm here!」
フェニックス
「居て当たり前だろ!」
Phoenix
「What was that surreal show you were watching?」
フェニックス
「ところで、なんだよ、君が観てたあのシュールなテレビ番組は?」
Maya
「What!?
Nick, you mean, you don't know the Steel Samurai!?」
マヤ
「えぇっ!?
まさかニック、スティール・サムライ知らないの!?」
Maya
「He's only the most popular TV hero for young people!」
マヤ
「今ヤングの間で最も人気のあるテレビ・ヒーローなんだよ!」
Phoenix
「Young...?
Like, how young?」
フェニックス
「ヤング…?
それって、いくつくらいの?」
Maya
「Umm... 10 years old?」
マヤ
「うーんと…10歳くらい?」
Phoenix
「Then what the heck are YOU doing getting all excited!?」
フェニックス
「そんなものに君はあれだけ興奮してたっての!?」
「What the heck?(なにやってんだ?)」
説明するまでもないかもしれませんが、一応。
上記のセリフは
「対象年齢10歳のテレビ番組に、いい歳したマヤがハマってるのか!?」
というフェニックスの呆れの感情が込められています(笑)
Maya
「Hey! I'm only 17!」
マヤ
「ちょっと!私はまだ17歳だよ!」
Maya
「That's seven-”teen.” See?
I'm a teen! Not like you, Nick.」
マヤ
「”じゅう”なな歳だよ。わかる?
私はティーンなの!ニックとは違うんだからね。」
「teen」=「teen-ager(ティーン・エイジャー)」のこと。
通例「teen」と付く「13歳(thirteen)~19歳(nineteen)」に対して使う。
前のセリフで「10 years old」が対象のテレビ番組だ、と言ったことに対してフェニックスが呆れたので、
「自分(マヤ)は10の属性(teen)に属している。フェニックスと違ってまだ全然若いヤング(young)なんだよ!」
と言っているのです。
Phoenix
「Hey! Don't talk to me like I'm your grandpa or something.
I'm only 24 myself.」
フェニックス
「おい!僕をおじいさんか何かみたいに言うなよ。
僕だってまだ24歳なんだぞ。」
Maya
「Then watch it with me!
He's really cool!
And... it's really popular!」
マヤ
「それじゃ一緒に見ようよ!
スティール・サムライ、ほんとにカッコいいんだよ!
それに…大人気だし!」
Maya
「When they asked grade school kids what they wanted to be,
”Steel Samurai” was no.1!」
マヤ
「小学生たちに将来何になりたいかって聞いたら、
”スティール・サムライ”って答えが一番多かった、ってくらいに!」
Phoenix
「I really worry about kids these days.」
フェニックス
「近頃の子供たちは、本当に心配だな。」
Maya
「Gramps!」
マヤ
「おじいちゃんみたい!」
「gramp(おじいちゃん)」=「grandpa, old man」。「grandpa」を省略した形。
Maya
「Well, the Steel Samurai's over.
I guess it's time to close up the office.」
マヤ
「さて、スティール・サムライも終わったことだし。
この事務所も、今日の営業はそろそろ終わりにしようか。」
なんだそりゃ!
子供向けヒーロー番組が時報替わりかい!
Phoenix
「I guess...」
フェニックス
「そうだね…」
そうなのかい!
Phoenix
「Wish we had some clients!」
フェニックス
「なんでもいいから依頼人が欲しいよ!」
…どうやら「Wright & Co. Law Offices」はとても暇なようです。^^;
営業時間中に「子供向けヒーロー番組」を見てられる位に……(笑)
それではここで、その子供向けヒーロー番組「The Steel Samurai(ザ・スティール・サムライ)」の解説をします。
実は、前のエピソードでも少し出てきていました。
「マヤの携帯電話についていたストラップ」が、この「The Steel Samurai」のストラップだった、
というシーンがありましたね。(詳しくはこちら。)
この「The Steel Samurai」の詳細についてはゲーム内でも後々いろいろと出てきますので、
ここではあまり詳細に触れませんが、
かいつまんで説明すると
「主人公の「Steel Samurai」と、敵の「Evil Magistrate」の戦い」を描いたストーリーで、
若き「teen-ager(主に小学生)」たちに大人気の「ヒーローモノ」のテレビ番組のようです。
「Steel Samurai」は直訳すると「鉄の侍」。日本版では「トノサマン」という名前でした。
「Evil Magistrate」は「悪の奉行」という意味で、日本版では「アクダイカーン」でした。
…「殿様(トノサマン)」と「侍(Samurai)」、「代官(アクダイカーン)」と「奉行(Magistrate)」は
日本版と北米版ではそれぞれ、
その意味するところが若干ニュアンス違いになっていると思いますが…^^;
ま、大したことないでしょう。(笑)
この辺りも色々と調べてみると面白いかもしれませんね。
さて、それでは次回は、この続きの場面から再開したいと思います。
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