DRAGON QUEST IV 北米版プレイ日記(56)
前回第4章がスタートしました。
今回は実際にゲームを進めていきたいと思います。






*:「(wolf-whistle)
Maya! Yeah!」
*:「(ヒューヒュー)
マヤ!いいぞ!」
「wolf-whistle」=「(魅力的な女性を見た時に男性が吹く)高音から下降音に吹く口笛」。
ただし、上記では擬音語表現。

*:「Look at those moves!」
*:「見ろよ、彼女のあの踊りを!」

*:「Encore, Maya! Encore!」
*:「アンコール、マヤ!アンコール!」
「encore(アンコール、再演の要望)」
…ここはエンターテインメントの町「Laissez Fayre(レッセ・フェア)」。
町の劇場では、ひとりのダンサーが華麗な踊りを観衆に披露しています。
彼女こそが第4章の主人公である、美人姉妹の姉「Maya(マヤ)」。
観客たちは「もっとマヤの踊りに酔いしれたい」と、
口々に「Encore!(アンコール!)」と叫んでいるのですが…

そんな声を颯爽と無視して(笑)マヤは舞台を後にします(笑)

舞台裏には男性と女性が居ます…

Meena
「Hiya, Maya.
Well? How did it go? Did you get a result?」
ミーナ
「お疲れ様、マヤ。
それで?どうだった?成果はあった?」

Maya
「Arey, it was awful-awful.
Not one of the customers looked even a little bit rich.」
マヤ
「まったく、信じらんないわ、ほんとにヒドイもんよ。
今夜の客は小金持ちっぽい男すら居なかったわ。」
「Arey.」=驚いた時などに発する間投詞。
「awful-awful」=「awful(酷い)」を二重にして強調した複合語。

Meena
「No! You're not understanding me!
I'm talking about Balzack, innit?
Was that despicable criminal there tonight?」
ミーナ
「違うでしょ!そういうこと言ってるんじゃないの!
バルザックよ、解かってるでしょ?
あの卑劣な罪人が、今夜客として来てた?って聞いてるの!」
「innit?」=「isn't it?」を短縮した形。スラング。
「despicable(見下げ果てた、卑しむべき)」

Maya
「Oh! Sorry, sis.
No, Balzack wasn't there.」
マヤ
「あら!ごめんごめん、ミーナ。
ううん、バルザックは居なかったわ。」
「sis」=「sister」の略。呼びかけ。
「姉から妹に対しての”名前ではない”呼びかけ」というのは日本語では一般的ではないため、
上記セリフにおいては意訳。

Meena
「Oh...」
ミーナ
「そう…」
…前回解説した通り、上記セリフにおいても、
「Meena(ミーナ)」は「落ち着いていてしっかりとしている」印象ですが、
「Maya(マヤ)」のほうは、
「当初の目的を忘れて玉の輿を狙っている(笑)」かのようなセリフを吐くなど、
自分の欲望に忠実で自由奔放そうな性格が見て取れますね^^;
もちろんしっかり者のミーナが妹で、
ちゃらんぽらんなマヤが姉です(笑)
いや、逆だろ…
そして、彼女たちは「卑しむべきBalzack(バルザック)」なる人物を捜しているようです。
この「Balzack」については、後々然るべき時に解説したいと思います。
そして更に、やはり前回の説明通り、
「インド人っぽい」マヤとミーナの姉妹は、
訛りの無いキレイな英語を話しています。
というわけで、日本語訳も「訛りの無い標準語」にしています。
ゲームに戻ります。
姉妹の話を聞いていた向かいの男性が、姉妹に話しかけてきます。

Manager Artois
「Do not be dis'eartened, my petite amie.
You will find 'im. All in good time.」
…この男性は「標準的な英語」を話している、とは言えませんね(笑)
そうです、第4章では、主人公のマヤとミーナには訛りは無いのですが、
だからと言って、
第4章の登場人物全員に、
訛りが「全く無い」というわけではありません!(笑)
この男性も、そんな登場人物の内の一人です(笑)
彼の英語には「スコットランド訛りやアイルランド訛り」のような変わった部分はあまり見受けられませんが、
一部で特徴的な「省略の仕方」をしており、加えて「英語では無い単語」を使用しています。
「dis'eartened」は、本来「disheartened(気落ちさせる、落胆させる)」という単語であり、
その後の「'im」も、正しくは「him」です。
何が省略されているのか一目瞭然ですね。
そう、「h」が省略されているのです。
こういう省略の仕方は、「通常の英語の表現」ではありません。
「'(アポストロフィー)」は、「省略」を表す記号なわけですが、
厳密には「発音していない」という事を表しています。
例えば「I am(アイ・アム)」を省略した場合は「I'm(アイム)」となり、
これは「am」の「a(ア)」を「発音しなかった」ということになるのです。
同様に上記のセリフにおいても、通常なら「disheartened(ディスハートゥンド)」と発音するところを
「dis'eartened(ディスアートゥンド)」と発音している、ということです。
また、「petite amie」は「英語の単語」ではありません。
「girlfriend(ガールフレンド)」を意味する「フランス語」です。
つまり、この男性のセリフは、おおよそ英語ではあるのですが、
所々「フランス語に由来した」部分が散見される、ということなんですね。
フランス語では、単語の先頭にある「h」は発音しません(例:「hotel」を「オーテル」と読む、など)。
また、「petite amie(プティ・テミ)」というフランス語の単語を使っていることからも分かる通り、
セリフでは「英語」を話しているわけですが、
おそらく彼の元々の「母国語」は「フランス語」なのだろう、と推察できるのです。
そのため、英語に「フランス訛り」が出てきているのですね。
そして、もうお気づきになられたかもしれませんが(笑)
英文が「フランス訛り」になっている以上、
当日記においては日本語訳も訛らせなければいけません!(笑)
そこで、じゃあどこの方言に当てはめようか?
ということについて考えてみたいと思います(笑)
フランス語は、大別すると「インド・ヨーロッパ語族」に分類されます。
「フランス語は」というか、
その名の通り大部分の「ヨーロッパ、南・北アジア(インド含む)、アフリカ、南・北アメリカ、オセアニア」の言語は、
ほとんどが「インド・ヨーロッパ語族」です。
しかし、その中でもさらに細分化された「語派」になってくると、
フランス語は「イタリック語派」の内のひとつ「ロマンス諸語」の中の「西ラテン語族」に分類されます。
「ロマンス諸語」というのはあまり聞き慣れないかもしれませんが、
「口語ラテン語」から派生した言語群の事で、
その中には、有名どころでいけば「スペイン語」や「ポルトガル語」なども含まれています…
…これ以上もっと詳しい事が知りたい方は、各自で調べてください^^;
一方、第2章で登場した訛りの元言語である「ロシア語」は、
上記の語派、語族で言うと「インド・ヨーロッパ語族」の「スラヴ語派:東スラヴ語群」に分類されています。
フランス語とロシア語は、一見「全然違う分類の言語」なわけですが、
「ラテン語(フランス語)」も「スラヴ語(ロシア語)」も、
元は「古代ギリシア語」から派生した言語であり、いわば兄弟のような言語です。
…厳密に細かいことまで言い出すと、上記は間違いだと思いますが^^;
この日記では「兄弟である!」ということにします!(笑)
さて、第2章の「Russian English(ロシア訛り)」は、
当日記では「関西弁(大阪弁)」で翻訳していました。
「ロシア訛りが、なんで関西弁なんだよ?」というその理由については、
こちらを参照してください。
その理由はとても強引です!(笑)
そして、ここから更に「強引に」話を進めるわけですが^^;
上記の様に、ロシア語とフランス語は「兄弟」です!^^;
現在のロシア語とフランス語にはそれほど「共通点」はないのかもしれませんが、
少なくとも「スラヴ語」と「ラテン語」には「共通した部分」も多かったと思います。
(スラヴ語の「キリル文字」とラテン語の「ラテン文字」には、古代ギリシア文字を祖とした共通点が多くみられる。)
もちろん「違う言語」なのだから「違いもたくさんある」わけなんですけどね(笑)
ですが、細かい事は全て無視して(笑)
日本語の方言に当てはめようとした場合(笑)
ロシア訛りが「関西弁」なのですから、
当然フランス訛りも「関西方面の方言」が妥当であると考えます。
そこで私が目を付けたのが「九州弁」です!
九州地方の方言も実に多岐にわたっており、
一口に「九州」といっても、県や地方毎によって様々な種類の方言があります。
また、方言としても「関西の方言」とは色々な点で「結構違う」わけですが、
一部では共通しているところもあり、広義ではどちらも「西日本弁」と言えなくもありません。
この辺りが、
一見どちらも「全然違う」けど、
多少共通点らしきものも見受けられるし、
歴史的には「同じ所から生まれた言葉」だったんじゃね?
という
「スラヴ語&ラテン語」と「関西弁&九州弁」の共通点から、
「フランス語(ラテン語)は九州弁が相応しい!」
と判断したというわけなのです!!!(笑)
はい、とてつもなく強引です(笑)
こんなことを言い出した日には、
世界にある数多の諸言語は皆「兄弟」だ!
とも言えてしまうわけですから(笑)
ここまで色々と言い訳を取り繕ってまいりましたが^^;
「フランス訛りを九州弁にする」という血迷った行為は、
結局は「ロシア訛りを関西弁にする」のと同じで、
完全に「私の趣味」によるものです!(笑)
どうか温かく見守ってやってください!(笑)
…さて、無事に日本語訳の方言が決まったところで(笑)
補足ですが、上記の通り「九州弁」と言っても「その種類は実に様々」ですので、
やはり厳密には「九州弁」などというものは存在しません。
一応私としては「博多弁っぽい感じ」にしていこうと思っていますが、
あくまで博多弁っぽいだけの「雰囲気重視」でいきますので、
表現などの間違いはどうかご容赦ください^^;
私の言い訳がとてつもなく長くなってしまったところで^^;
ようやくゲームに戻りたいと思います^^;

Manager Artois
「Do not be dis'eartened, my petite amie.
You will find 'im. All in good time.」
マネージャー・アルトワ
「そげん落胆したらいかんと、プティ・テミ。
いずれきっと、そん男んこつも見つかるっちゃろうや。それも近いうちにな。」
「disheartened(落胆させる、気落ちさせる)」
「petite amie」=フランス語「girlfriend(女友達)」。
英語の「girlfriend」には「恋人、彼女」というニュアンスがあるが、
ここでは単純に「親愛の情をこめた女性」程度の意。
「in good time(ちょうど良い時に、早めに)」
この人物は、日本版では「座長(ざちょう)」としか表示されず「個人名」はありませんでしたが、
北米版では「Manager Artois(マネージャー・アルトワ)」という名前になっています。
「manager」は「支配人、管理人」というような意味ですので、
これが日本版の「座長」に相当しています。
しかしそのあとに「Artois」という「個人名」も付いていますね。
「アルトワ(フランス語:Artois, オランダ語:Artesië (アルテシエ))」は、フランス北部のかつての州。
面積約4000km²、人口約100万。主要な都市はアラス(オランダ語名:アトレヒト)、サントメール、ランス、ベテューヌ。
~Wikipediaより~
正直、上記との関連は不明ですが、
こと「DRAGON QUEST IV」においての彼はハッキリ言って「チョイ役」ですので、
「Artois」には、特に深い意味は無いのだと思われます。
単純に「フランス的な名前」という「雰囲気作りの一環」でしかないのでしょう^^;
ちなみに、この町の名前「Laissez Fayre(レッセ・フェア)」についても、
前回説明した通り「フランス語由来」ですので、
第4章は「フランス色」が強い演出になっているようです。
主人公の「姉妹」以外は(笑)

Manager Artois
「'Ere is your money for ze work of today...」
マネージャー・アルトワ
「さ、これは今日ん分の報酬ばい…」
「ze」=「the」
フランス訛りでは「th(ð)」は「z(z)」と発音する。

「Meena and Maya receive 100 gold coins.」
「ミーナとマヤは100枚の金貨を受け取った。」

Manager Artois
「I was 'oping you would stay.
Ze crowd go wild for you.
But I cannot stand in ze way of your mission of vengeance.」
マネージャー・アルトワ
「ほんなこつ、私は君たちにここに居てほしかと思っとう。
観衆もだいぶ熱狂しとっちゃろうしや。
ばってん、君たちの仇討ちの使命ば邪魔するわけにはいかんからな。」
「go wild(狂乱する、熱狂する)」
「vengeance(復讐、かたき討ち)」=「revenge」よりも文語的。

Manager Artois
「Rest 'ere tonight, and leave in ze morning.
Take care, mes filles.
Adieu!」
マネージャー・アルトワ
「今夜はここで休んで行って、明日の朝発ったらよかろうもん。
気ば付けてな、メ・フィーユ。
アヂュー!」
「mes fille」=フランス語「my girl」。「若い娘」への親愛の情を込めた呼びかけ。
「adieu」=フランス語「good bye」。
英語では「アデュー(əd(j)úː)」だが、フランス語では「アヂュー(adjø)」と発音する。
…となって、夜が明けます。
どうやらマヤとミーナの姉妹は「仇討ちの旅に出る」ため、
今夜を最後に「町を出発する」決意のようですね。
それなら「アンコール」に応えてやればよかったのに…^^;
さて、それでは次回、翌朝になったところから再開したいと思います。
今回は実際にゲームを進めていきたいと思います。






*:「(wolf-whistle)
Maya! Yeah!」
*:「(ヒューヒュー)
マヤ!いいぞ!」
「wolf-whistle」=「(魅力的な女性を見た時に男性が吹く)高音から下降音に吹く口笛」。
ただし、上記では擬音語表現。

*:「Look at those moves!」
*:「見ろよ、彼女のあの踊りを!」

*:「Encore, Maya! Encore!」
*:「アンコール、マヤ!アンコール!」
「encore(アンコール、再演の要望)」
…ここはエンターテインメントの町「Laissez Fayre(レッセ・フェア)」。
町の劇場では、ひとりのダンサーが華麗な踊りを観衆に披露しています。
彼女こそが第4章の主人公である、美人姉妹の姉「Maya(マヤ)」。
観客たちは「もっとマヤの踊りに酔いしれたい」と、
口々に「Encore!(アンコール!)」と叫んでいるのですが…

そんな声を颯爽と無視して(笑)マヤは舞台を後にします(笑)

舞台裏には男性と女性が居ます…

Meena
「Hiya, Maya.
Well? How did it go? Did you get a result?」
ミーナ
「お疲れ様、マヤ。
それで?どうだった?成果はあった?」

Maya
「Arey, it was awful-awful.
Not one of the customers looked even a little bit rich.」
マヤ
「まったく、信じらんないわ、ほんとにヒドイもんよ。
今夜の客は小金持ちっぽい男すら居なかったわ。」
「Arey.」=驚いた時などに発する間投詞。
「awful-awful」=「awful(酷い)」を二重にして強調した複合語。

Meena
「No! You're not understanding me!
I'm talking about Balzack, innit?
Was that despicable criminal there tonight?」
ミーナ
「違うでしょ!そういうこと言ってるんじゃないの!
バルザックよ、解かってるでしょ?
あの卑劣な罪人が、今夜客として来てた?って聞いてるの!」
「innit?」=「isn't it?」を短縮した形。スラング。
「despicable(見下げ果てた、卑しむべき)」

Maya
「Oh! Sorry, sis.
No, Balzack wasn't there.」
マヤ
「あら!ごめんごめん、ミーナ。
ううん、バルザックは居なかったわ。」
「sis」=「sister」の略。呼びかけ。
「姉から妹に対しての”名前ではない”呼びかけ」というのは日本語では一般的ではないため、
上記セリフにおいては意訳。

Meena
「Oh...」
ミーナ
「そう…」
…前回解説した通り、上記セリフにおいても、
「Meena(ミーナ)」は「落ち着いていてしっかりとしている」印象ですが、
「Maya(マヤ)」のほうは、
「当初の目的を忘れて玉の輿を狙っている(笑)」かのようなセリフを吐くなど、
自分の欲望に忠実で自由奔放そうな性格が見て取れますね^^;
もちろんしっかり者のミーナが妹で、
ちゃらんぽらんなマヤが姉です(笑)
いや、逆だろ…
そして、彼女たちは「卑しむべきBalzack(バルザック)」なる人物を捜しているようです。
この「Balzack」については、後々然るべき時に解説したいと思います。
そして更に、やはり前回の説明通り、
「インド人っぽい」マヤとミーナの姉妹は、
訛りの無いキレイな英語を話しています。
というわけで、日本語訳も「訛りの無い標準語」にしています。
ゲームに戻ります。
姉妹の話を聞いていた向かいの男性が、姉妹に話しかけてきます。

Manager Artois
「Do not be dis'eartened, my petite amie.
You will find 'im. All in good time.」
…この男性は「標準的な英語」を話している、とは言えませんね(笑)
そうです、第4章では、主人公のマヤとミーナには訛りは無いのですが、
だからと言って、
第4章の登場人物全員に、
訛りが「全く無い」というわけではありません!(笑)
この男性も、そんな登場人物の内の一人です(笑)
彼の英語には「スコットランド訛りやアイルランド訛り」のような変わった部分はあまり見受けられませんが、
一部で特徴的な「省略の仕方」をしており、加えて「英語では無い単語」を使用しています。
「dis'eartened」は、本来「disheartened(気落ちさせる、落胆させる)」という単語であり、
その後の「'im」も、正しくは「him」です。
何が省略されているのか一目瞭然ですね。
そう、「h」が省略されているのです。
こういう省略の仕方は、「通常の英語の表現」ではありません。
「'(アポストロフィー)」は、「省略」を表す記号なわけですが、
厳密には「発音していない」という事を表しています。
例えば「I am(アイ・アム)」を省略した場合は「I'm(アイム)」となり、
これは「am」の「a(ア)」を「発音しなかった」ということになるのです。
同様に上記のセリフにおいても、通常なら「disheartened(ディスハートゥンド)」と発音するところを
「dis'eartened(ディスアートゥンド)」と発音している、ということです。
また、「petite amie」は「英語の単語」ではありません。
「girlfriend(ガールフレンド)」を意味する「フランス語」です。
つまり、この男性のセリフは、おおよそ英語ではあるのですが、
所々「フランス語に由来した」部分が散見される、ということなんですね。
フランス語では、単語の先頭にある「h」は発音しません(例:「hotel」を「オーテル」と読む、など)。
また、「petite amie(プティ・テミ)」というフランス語の単語を使っていることからも分かる通り、
セリフでは「英語」を話しているわけですが、
おそらく彼の元々の「母国語」は「フランス語」なのだろう、と推察できるのです。
そのため、英語に「フランス訛り」が出てきているのですね。
そして、もうお気づきになられたかもしれませんが(笑)
英文が「フランス訛り」になっている以上、
当日記においては日本語訳も訛らせなければいけません!(笑)
そこで、じゃあどこの方言に当てはめようか?
ということについて考えてみたいと思います(笑)
フランス語は、大別すると「インド・ヨーロッパ語族」に分類されます。
「フランス語は」というか、
その名の通り大部分の「ヨーロッパ、南・北アジア(インド含む)、アフリカ、南・北アメリカ、オセアニア」の言語は、
ほとんどが「インド・ヨーロッパ語族」です。
しかし、その中でもさらに細分化された「語派」になってくると、
フランス語は「イタリック語派」の内のひとつ「ロマンス諸語」の中の「西ラテン語族」に分類されます。
「ロマンス諸語」というのはあまり聞き慣れないかもしれませんが、
「口語ラテン語」から派生した言語群の事で、
その中には、有名どころでいけば「スペイン語」や「ポルトガル語」なども含まれています…
…これ以上もっと詳しい事が知りたい方は、各自で調べてください^^;
一方、第2章で登場した訛りの元言語である「ロシア語」は、
上記の語派、語族で言うと「インド・ヨーロッパ語族」の「スラヴ語派:東スラヴ語群」に分類されています。
フランス語とロシア語は、一見「全然違う分類の言語」なわけですが、
「ラテン語(フランス語)」も「スラヴ語(ロシア語)」も、
元は「古代ギリシア語」から派生した言語であり、いわば兄弟のような言語です。
…厳密に細かいことまで言い出すと、上記は間違いだと思いますが^^;
この日記では「兄弟である!」ということにします!(笑)
さて、第2章の「Russian English(ロシア訛り)」は、
当日記では「関西弁(大阪弁)」で翻訳していました。
「ロシア訛りが、なんで関西弁なんだよ?」というその理由については、
こちらを参照してください。
その理由はとても強引です!(笑)
そして、ここから更に「強引に」話を進めるわけですが^^;
上記の様に、ロシア語とフランス語は「兄弟」です!^^;
現在のロシア語とフランス語にはそれほど「共通点」はないのかもしれませんが、
少なくとも「スラヴ語」と「ラテン語」には「共通した部分」も多かったと思います。
(スラヴ語の「キリル文字」とラテン語の「ラテン文字」には、古代ギリシア文字を祖とした共通点が多くみられる。)
もちろん「違う言語」なのだから「違いもたくさんある」わけなんですけどね(笑)
ですが、細かい事は全て無視して(笑)
日本語の方言に当てはめようとした場合(笑)
ロシア訛りが「関西弁」なのですから、
当然フランス訛りも「関西方面の方言」が妥当であると考えます。
そこで私が目を付けたのが「九州弁」です!
九州地方の方言も実に多岐にわたっており、
一口に「九州」といっても、県や地方毎によって様々な種類の方言があります。
また、方言としても「関西の方言」とは色々な点で「結構違う」わけですが、
一部では共通しているところもあり、広義ではどちらも「西日本弁」と言えなくもありません。
この辺りが、
一見どちらも「全然違う」けど、
多少共通点らしきものも見受けられるし、
歴史的には「同じ所から生まれた言葉」だったんじゃね?
という
「スラヴ語&ラテン語」と「関西弁&九州弁」の共通点から、
「フランス語(ラテン語)は九州弁が相応しい!」
と判断したというわけなのです!!!(笑)
はい、とてつもなく強引です(笑)
こんなことを言い出した日には、
世界にある数多の諸言語は皆「兄弟」だ!
とも言えてしまうわけですから(笑)
ここまで色々と言い訳を取り繕ってまいりましたが^^;
「フランス訛りを九州弁にする」という血迷った行為は、
結局は「ロシア訛りを関西弁にする」のと同じで、
完全に「私の趣味」によるものです!(笑)
どうか温かく見守ってやってください!(笑)
…さて、無事に日本語訳の方言が決まったところで(笑)
補足ですが、上記の通り「九州弁」と言っても「その種類は実に様々」ですので、
やはり厳密には「九州弁」などというものは存在しません。
一応私としては「博多弁っぽい感じ」にしていこうと思っていますが、
あくまで博多弁っぽいだけの「雰囲気重視」でいきますので、
表現などの間違いはどうかご容赦ください^^;
私の言い訳がとてつもなく長くなってしまったところで^^;
ようやくゲームに戻りたいと思います^^;

Manager Artois
「Do not be dis'eartened, my petite amie.
You will find 'im. All in good time.」
マネージャー・アルトワ
「そげん落胆したらいかんと、プティ・テミ。
いずれきっと、そん男んこつも見つかるっちゃろうや。それも近いうちにな。」
「disheartened(落胆させる、気落ちさせる)」
「petite amie」=フランス語「girlfriend(女友達)」。
英語の「girlfriend」には「恋人、彼女」というニュアンスがあるが、
ここでは単純に「親愛の情をこめた女性」程度の意。
「in good time(ちょうど良い時に、早めに)」
この人物は、日本版では「座長(ざちょう)」としか表示されず「個人名」はありませんでしたが、
北米版では「Manager Artois(マネージャー・アルトワ)」という名前になっています。
「manager」は「支配人、管理人」というような意味ですので、
これが日本版の「座長」に相当しています。
しかしそのあとに「Artois」という「個人名」も付いていますね。
「アルトワ(フランス語:Artois, オランダ語:Artesië (アルテシエ))」は、フランス北部のかつての州。
面積約4000km²、人口約100万。主要な都市はアラス(オランダ語名:アトレヒト)、サントメール、ランス、ベテューヌ。
~Wikipediaより~
正直、上記との関連は不明ですが、
こと「DRAGON QUEST IV」においての彼はハッキリ言って「チョイ役」ですので、
「Artois」には、特に深い意味は無いのだと思われます。
単純に「フランス的な名前」という「雰囲気作りの一環」でしかないのでしょう^^;
ちなみに、この町の名前「Laissez Fayre(レッセ・フェア)」についても、
前回説明した通り「フランス語由来」ですので、
第4章は「フランス色」が強い演出になっているようです。
主人公の「姉妹」以外は(笑)

Manager Artois
「'Ere is your money for ze work of today...」
マネージャー・アルトワ
「さ、これは今日ん分の報酬ばい…」
「ze」=「the」
フランス訛りでは「th(ð)」は「z(z)」と発音する。

「Meena and Maya receive 100 gold coins.」
「ミーナとマヤは100枚の金貨を受け取った。」

Manager Artois
「I was 'oping you would stay.
Ze crowd go wild for you.
But I cannot stand in ze way of your mission of vengeance.」
マネージャー・アルトワ
「ほんなこつ、私は君たちにここに居てほしかと思っとう。
観衆もだいぶ熱狂しとっちゃろうしや。
ばってん、君たちの仇討ちの使命ば邪魔するわけにはいかんからな。」
「go wild(狂乱する、熱狂する)」
「vengeance(復讐、かたき討ち)」=「revenge」よりも文語的。

Manager Artois
「Rest 'ere tonight, and leave in ze morning.
Take care, mes filles.
Adieu!」
マネージャー・アルトワ
「今夜はここで休んで行って、明日の朝発ったらよかろうもん。
気ば付けてな、メ・フィーユ。
アヂュー!」
「mes fille」=フランス語「my girl」。「若い娘」への親愛の情を込めた呼びかけ。
「adieu」=フランス語「good bye」。
英語では「アデュー(əd(j)úː)」だが、フランス語では「アヂュー(adjø)」と発音する。
…となって、夜が明けます。
どうやらマヤとミーナの姉妹は「仇討ちの旅に出る」ため、
今夜を最後に「町を出発する」決意のようですね。
それなら「アンコール」に応えてやればよかったのに…^^;
さて、それでは次回、翌朝になったところから再開したいと思います。
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