DRAGON QUEST IV 北米版プレイ日記(68)

「Chapter 5: The Chosen」
今回から「第5章」が始まります。
扉絵の二人は「この章の」、そして「この物語の主人公」です。
ゲームスタート時にプレイヤーがクリエイトした「プレイヤーの分身」となるキャラクターですが、
当プレイ日記では性別を「男性」にしましたので、
この日記での主人公は向かって右側の「男性主人公」になります。
「女性主人公」は残念ながら登場しません^^;
それではオープニングナレーションに入って行くことにしましょう。

「Far to the east of Endor, nestled deep in the mountains,
lies a little hamlet with no name.」
「エンドアの遥か東、山々の奥深くにひっそりと佇むようにして、
名も無き小さな村落がその営みを育んでいた。」
「nestle(寄り添う、立つ)」
「hamlet(村落)」

「Its inhabitants once lived in solitude,
never venturing outside,
never welcoming outsiders.」
「その村の住民たちは、世界から隔絶された生活を送っていた、
決して外界と交わらず、
決して他者を受け入れずに。」
「inhabitant(住民、居住者)」
「solitude(世間を離れひっそりと孤独に生きること)」

「In fact, but for the villagers themselves,
the world was oblivious to the very existence of this tiny settlement.
Until one day...」
「事実、それは村人たち自身が望んだことだった、
世界はこの小さな安住の地の存在に気付くこともなく、ただただ平和に時間が流れていただけだった。
あの日が来るまでは…」
「oblivious(忘れて、気付かないで)」
「settlement(居住地、定住の地、村落)」

*:「There. All done.」
*:「よし。できたよ。」

*:「Be a good child, Hero, and deliver this packed lunch to your father.
He is fishing at the lake again.」
*:「良い子だね、ヒーロー、それじゃ、このお弁当をお父さんに届けておくれ。
また湖で魚釣りでもしてるだろうからさ。」

「Hero receives the packed lunch for his father.」
「ヒーローは父の弁当を受け取った。」

*:「And don't forget your manners on the way.
If you meet anyone, remember to greet them politely, just as I told you to.」
*:「道中礼儀作法を忘れないようにね。
いつも言ってるように、会った人には誰にでもちゃんと挨拶するんだよ。」
「greet(挨拶する)」
「politely(礼儀正しく、丁寧に)」


ここが、主人公「Hero(ヒーロー)」の暮らす「名も無き小さな村落」です。
「Hero」やこの村の住民、および村そのものについては、
この日記の初めのほう、日記(2)から(4)にかけて、ある程度詳しく紹介していますので、
そちらを参照してください。
…「名も無き村」と言いつつ、名前はあったような気がしないでもないですが^^;
多分アレは「村の通称」みたいなものだったのかもしれません。
さて、「母」に言われた通り、「父」にお弁当を届けに行こうと思いますが、
その前に、言われた通り「一通り村人たちに挨拶して回る」ことにしましょう(笑)

Eliza
「Good morning, Hero.
Do you know how wonderful it feels just lying here in all the flowers?」
イライザ
「おはよ、ヒーロー。
ねえ、知ってる?こうやってお花畑の中に寝っ転がってると、とっても気持ちいいんだよ。」

Eliza
「Oh, Hero!
I hope we stay like this forever!
Even when we get older, I hope we never change.」
イライザ
「ねえ、ヒーロー!
私たち、こうしてずっとここで暮らせていけたらいいね!
おじいちゃんとおばあちゃんになっても、この気持ちは絶対変わったりしないよね。」

Eliza
「Recently I've been having these dreams...
That we grow old together, right here in this beautiful village of ours...」
イライザ
「最近、私よく夢を見るの…
大人になった私たちが、いつまでも一緒に仲良く暮らす夢…この美しい、私たちの村で…」

Eliza
「I love it here.
And I love being with you!」
イライザ
「私、この村が好き。
あなたと一緒に居るのは、もっと大好きよ!」

Eliza
「Oh, say we'll be together always, Hero!
That's all I want.」
イライザ
「ねえ、これからもずっと私の側に居てくれるよね、そうだと言ってよ、ヒーロー!
だって、それだけが私の望みなんだから。」

*:「Hello, Hero.
You're enjoying a stroll, I see.
Yes, indeed it is fine weather for it.」
*:「やあ、ヒーロー。
散歩を楽しんでいるようだね。
うん、確かに今日は散歩日和の良い天気だ。」
「stroll(散歩)」
相変わらず村は平和そのもののようですね。
いつも通りの平和な日常が、今日もゆっくりと流れているようです…
さて、それでは「村の宿屋」へ行ってみることにしましょう。
「宿屋」と言っても、この村は「よそ者の侵入を頑なに拒んでいる」ので、
「宿屋に泊る旅人」など「居るわけもない」のですが……

*:「He was lost, you see.
The travelling poet, that is.
And he happened to stumble upon the village last night.」
*:「あの人、どうやら道に迷ってしまったみたいなんだよ。
あそこにいる旅の詩人のことなんだけどね。
昨夜、この村にひょっこりやって来てしまったんだ。」
「stumble upon(偶然出合う、見つける)」=ただし、「過ちを犯す」という意味もある。

*:「I, I was foolish.
I broke village law and offered him a place to stay.」
*:「わ、私は本当にどうかしていたんだ。
村の掟を破ってまで、彼に宿を貸してしまった。」

*:「Oh dear...
I hope this does not lead to any misfortune...」
*:「ああ、どうしよう…
私のせいで、何か悪い事が起きなければいいんだけど…」
…確かに、客室には「一人の男性」が居ますね……
その髪は「銀色」に輝き、「黒のマント」を羽織っていて、腰には「剣」を帯びているようです。
見るからに「旅の詩人」とは思えないような出で立ちですが……?

*:「Well, well...
I would never have expected to find a boy like you in a tiny village like this.」
*:「おやおや、これはこれは…
このような小さな村に、君のような少年が居るとは思わなかったよ。」

*:「I'm a poet.
I was travelling in the mountains when I got lost and ended up here.」
*:「私は詩人なんだ。
この山々を旅している時に道に迷ってしまってね、ようやくこの村にたどり着けたってわけさ。」

*:「I had no idea this place even existed.
Interesting... Most interesting...」
*:「しかしまさか、こんな所にこんな村があるなんて思いもしなかったよ。
興味深い…実に興味深いな…」

*:「It seems one of the brothers offered lodgings to a lost poet.」
*:「兄弟の一人が、道に迷った詩人に宿を貸しちまったみたいだな。」

*:「I suppose he felt duty-bound to help a person in need,
but...」
*:「確かにヤツは、前々から困った人を助けたいって義務感に囚われていたみたいだったが、
しかし、それにしたってなぁ…」
「duty-bound(義務感に縛られる)」
「in need(困難や苦境に立たされた)」
…確かに宿屋の主人は、以前「宿泊客の来ない宿屋」の主人であることに不満があるようでした。
そこに「道に迷った旅の詩人」がやって来たので、「つい宿を貸してしまった」のでしょう……
しかし、その「宿泊客」は、何やら「意味ありげ」な事を言っていましたね…
本当にただの「旅の詩人」なのでしょうか……?

*:「Ah, there you are, Hero.
Today I was planning to teach you how to perform the Zap spell!」
*:「おお、来たな、ヒーロー。
今日はザップの魔法をお前さんに教えようと思っておったんじゃ!」
「Zap」とは「レーザー光線やエネルギーなどで攻撃する」という意味の単語ですが、
日本版の「ライデイン」に相当する攻撃魔法の名前でもあります。
ま、これはいずれ詳しく解説するかもしれませんので、ここではスルーします。

*:「But you look hungry.
You cannot learn magic on an empty stomach.
We will commence the class after you've eaten.」
*:「じゃが、お前さん、今はたいそう腹ペコみたいじゃな。
腹が減っては魔法を学ぶどころではあるまいて。
よし、それではしっかり飯を食べたその後で、改めて授業を始めるとしようかの。」

*:「Hiii-ya!」
*:「ハィィィヤッ!」

*:「Ha ha ha!
Your concentration lapsed, Hero.
Training for the sword is not easy, you see!」
*:「はっはっは!
集中を怠っていたな、ヒーロー。
いついかなる時も油断してはいかんぞ!剣の修業は生易しいもんじゃないからな!」
「lapse(堕落する、逸脱する)」

*:「Hello, Hero. What are you doing in the village storehouse?」
*:「やあ、ヒーロー。村の倉庫で何をしているんだい?」
「storehouse(倉庫)」

*:「Hello, Hero.
Have you brought me my lunch?」
*:「やあ、ヒーロー。
弁当を持ってきてくれたのかい?」

*:「Come, Hero. I want to talk to you.
Now you are in your eighteenth year.
You shan't be a boy much longer. Soon you shall be a man.」
*:「ところでな、ヒーロー。お前に話しておきたいことがあるんだ。
お前ももう18歳だ。もう少年と言えるような年齢ではない。
いずれすぐに、お前も一人前の男になるだろう。」
「shan't」=「shall not」の短縮形。口語表現。

*:「So, my son. Remember what your mother and I have taught you.
Be honest and true.」
*:「我が息子よ。常日頃から父さんと母さんが言っていることを決して忘れないようにな。
どんな時でも常に正直に、常に誠実であれ。」
…村の景色も、村の人々も、以前と何も変わらぬままです。
まるでこの村だけは、永遠にこのままであるかのように、
以前となんら変わらぬ同じ日常が、今日も静かに、優しく流れています…
ある一つの「異物」を除いては……
さて、父に弁当を届けたヒーローは、自身も昼食をとるために一度帰宅します。
次回はその場面から再開したいと思います。
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