Phoenix Wright Ace Attorney(逆転裁判)北米版プレイ日記(101)
彼女は前回登場した「Global Studios」のアシスタントの女の子です。
彼女がした自己紹介では「彼女自身の名前」は明かされていませんでしたが、
セリフが表示される枠の「名前欄」には彼女の名前が表示されています。
名前欄に表示されているのは彼女のファーストネームの「Penny(ペニー)」だけですが、
フルネームは「Penny Nichols(ペニー・ニコルズ)」です。
その由来は、アメリカの「1セント銅貨」の別称「penny(ペニー)」と、
同じくアメリカの「5セント硬貨」の別称「nickel(ニッケル)」の複数形「nickels(ニッケルズ)」のもじり、
ということみたいです。
「Ace Attorny Wiki」には更に、
「彼女がコイン・コレクターであることを示唆しているのかもしれない。」というように書いてありましたが、
私個人的には、単純に「1セント・5セント」という意味になる名前にしただけなのでは、と思います。
エピソード2に登場した「April May(エイプリル・メイ=4月・5月)」と同じような感じの名前ですし、
エイプリル・メイには「4月や5月に関連するような性格付け」は、なされていませんでしたからね。
一方日本版では「間宮由美子(まみやゆみこ)」という名前でしたが、
彼女の名前は「セリフの名前表示欄」には表示されず、「スタッフ」とだけしか表示されていませんでした。
ゲーム内では法廷記録や一部セリフの中で少し触れられる程度でしかなく、
プレイヤーには「非常に印象に残りにくい」名前になっていると思われます。^^;
少なくとも私は「彼女の日本版の名前」を全然覚えていませんでした。(笑)
北米版では名前欄に彼女の本名である「Penny」という名前が表示されていますので、
「ああ、彼女の名前はペニーなんだな。」と分かるようになっていますね。
さて、それではその「Penny」に話を聞いてみたいと思います。
「The day of the crime」
「事件があった日のこと」
Phoenix
「Could you tell me anything about the day of the murder?」
フェニックス
「殺人が起こった日のことについて、何でもいいから教えてくれませんか?」
Penny
「Yes.
I was in the studio the whole day.」
ペニー
「いいですよ。
私は一日中スタジオに居ました。」
Penny
「I was the only assistant on staff that day, you see.」
ペニー
「あの日、アシスタント・スタッフは私だけでしたから。」
Maya
「Only one assistant!?」
マヤ
「アシスタントって、あなた一人しか居なかったの!?」
Penny
「Yes, well, the studios aren't doing so well right now.」
ペニー
「ええ、ほら、このスタジオって今ではそんなにユウフクなわけでもないですし。」
Penny
「And yesterday was only rehearsal for our action sequences.」
ペニー
「それに、昨日はアクション・シーンのリハーサルがあるだけでしたから。」
Penny
「In the morning we went through the action sequences in the employee area.」
ペニー
「朝、従業員エリアでアクションシーンの段取りの確認が行われました。」
Penny
「WP and Hammer were there,
along with everyone else.」
ペニー
「WPとハマーさん、そして他のスタッフも全員一緒に
従業員エリアに集まっていたんです。」
Phoenix
「The employee area--that's where Powers's dressing room is, right?」
フェニックス
「従業員エリアって--パワーズさんの衣裳部屋がある所、ですよね?」
Penny
「Yes, that's the place.」
ペニー
「はい、その場所で間違いありません。」
Penny
「After eating lunch there,
Mr. Hammer went to Studio One.」
ペニー
「そのまま従業員エリアで昼食を取った後、
ハマーさんは第一スタジオへ行きました。」
Penny
「Then I saw WP go into his dressing room.」
ペニー
「その後でWPが衣裳部屋に入っていくのを見たんです。」
Penny
「But I didn't see either of them after that.」
ペニー
「でも、その後はどちらも見かけませんでした。」
「Will Powers」
「ウィル・パワーズについて」
Phoenix
「Did you know that Mr. Powers was sleeping in his room?」
フェニックス
「パワーズ氏が自室で寝ていたってことはご存じだったんですか?」
Penny
「No! I wouldn't go in there unless I had some urgent message for him...」
ペニー
「いいえ!何か緊急の用事でもない限り、私が彼の部屋を訪ねることはありませんから…」
「unless ~(~でもない限り)」
「urgent(切迫した、火急の)」
Phoenix
「(So much for getting a confirmation of Powers's alibi.)」
フェニックス
「(結局パワーズさんのアリバイの確認は取れず、か。)」
「So much for ~(~だけでおしまい)」
「confirmation of ~(~の確認、確証)」
Maya
「What do we do, Nick?
We haven't found anything.」
マヤ
「これからどうしようか、ニック?
結局何も見つからなかったね。」
Maya
「If WP was the only one who came to the studio...」
マヤ
「もしWPさんだけしかスタジオに行けなかったんだとしたら…」
Maya
「Then he has to be the killer!
They even have a photopraph...」
マヤ
「そのまま彼が殺人犯ってことになっちゃうよ!
警察は写真を証拠として持ってるみたいだし…」
Phoenix
「Hmm...」
フェニックス
「うーん…」
Penny
「Umm...」
ペニー
「うーんと、ですね…」
Penny
「Actually, there's been something bothering me.」
ペニー
「実は私、ちょっと気になってることがあるんです。」
Maya
「Ah hah!」
マヤ
「きたきた!」
Maya
「That's what I'm talking about!
A clue! A lead!」
マヤ
「待ってましたよ!
手がかりを!事件解決の糸口になるような、決定的なヤツ!」
「That is what I am talking about.」=直訳「私も今、ちょうどそのことについて話しているところだ。」。
「clue」=「lead」=「手がかり、解決の糸口」
Penny
「Well, I don't know about that,
but that day, just after noon, I sensed someone was here...」
ペニー
「うーん、もしかしたらそれとは違うかもしれないんですけど、
でもあの日、ちょうど午後くらいに、誰かが居るような気配がしたんですよね…」
Phoenix
「You ”sensed”?」
フェニックス
「”気配がした”?」
Penny
「Yes, several times.」
ペニー
「ええ、それも度々。」
「several times(度々、数回)」
Phoenix
「Some other studio employees, maybe?」
フェニックス
「誰か他の従業員だった、とかじゃなくて?」
Penny
「No, I don't think so.」
ペニー
「いいえ、そうじゃないと思います。」
Penny
「The only thing we had scheduled was an action scene run-through.」
ペニー
「あの日はみんな、アクション・シーンのリハーサルの為にスケジュールがガチガチに決まっていましたし。」
Penny
「I was the only assistant here that day.」
ペニー
「あの日、アシスタントは私だけでしたから。」
Penny
「I have a feeling it was someone from... outside.」
ペニー
「多分…外から誰かが入って来てたんじゃないか、っていう気がしてるんです。」
Phoenix
「R-really!?」
フェニックス
「そ、それほんと!?」
Maya
「But wait, if someone had come in here...」
マヤ
「でもちょっと待って、もし誰かがここに入り込んでたんなら…」
Maya
「Wouldn't that security lady have noticed them?」
マヤ
「あの警備の女の人が、真っ先に気付くんじゃない?」
Phoenix
「Yeah, you're right.」
フェニックス
「うん、それもそうだ。」
Penny
「I'm sorry I don't have any better information than that.」
ペニー
「ごめんなさい、あなたたちのお役に立てそうな情報なんて、これくらいしかないんです。」
Maya
「No, thanks!
That helps us a lot. Anything helps.」
マヤ
「ううん、ありがとう!
十分役に立ったよ。十分十分。」
Maya
「Let's go put that security lady on the spot!」
マヤ
「それじゃ、あの警備の女の人にギャフンと言わせに行こう!」
「put ~ on the spot(~を困らせる)」
いやそれどういうこと!?
「あなた、ほんとにちゃんと警備してたんですか!?」と問い詰めてやろうってことだと思いますが。^^;
もしかして仕返しですか?^^;
「Sensing someone」
「誰かの気配について」
Phoenix
「So you sensed that someone other than the regular film crew was in the studio?」
フェニックス
「それじゃあなたは、スタジオの正規の撮影スタッフとは違う誰かの気配を感じたってことなんですね?」
Penny
「Yes... I think.」
ペニー
「はい…と思います。」
Phoenix
「(”I think” doesn't cut it in a witness testimony.)」
フェニックス
「(”思う”ってだけじゃ、目撃証言としては採用されないんだよなぁ。)」
Maya
「Nick!
What about that security lady!」
マヤ
「ニック!
だから、警備の女の人に聞いてみるんでしょ!」
Maya
「If someone else came into the studio,
she must have seen them!」
マヤ
「もし他の誰かがスタジオに入り込んだんなら、
あのヒトが見てなきゃおかしいんだから!」
…なんだかマヤがヤル気になっているようですね。^^;
とは言えこれはマヤの言う通りです。
ペニーからはこれ以上有用な情報は聞き出せそうにありませんから、
ここでグズグズしていてもしょうがありません。
というわけで次回は、再度スタジオ正門前に戻ってみることにします。
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