Phoenix Wright Ace Attorney(逆転裁判)北米版プレイ日記(233)
前回「von Karma(フォン・カルマ)」が必死にひた隠しにしようとしていた、
「Lotta Hart(ロッタ・ハート)」の「拡大写真」が証拠品として提出されました!
しかし、その写真には一見して「おかしな所は見当たらない」ようでしたが…
それを受けてフォン・カルマは、
「早急に弁護側の反対尋問を終了しろ!」と訴えてきたのでした!
つまり、このままいけば、
被告「Miles Edgeworth(マイルズ・エッジワース)」には、
「判決が下されてしまう」ということです!
無論、その判決の「行く末」は…
その先にあるのは、当然……
Phoenix
「(This is bad! Real bad!
What should I do!?)」
フェニックス
「(マズい!これは本当にマズいぞ!
僕は…一体どうすれば!?)」
しかし、ここですべきことなど「たった一つ」を措いて他にありません!
我々には、ハナから「選択肢」など無いのです!
Phoenix
「Your Honor!」
フェニックス
「裁判官!」
Phoenix
「There is something decidedly strange with this enlargement!」
フェニックス
「この拡大写真には、一つだけ圧倒的に奇妙な点があります!」
「decidedly(断固として、断然明確な)」
Judge
「W-what might that be?」
裁判官
「え?そ、そんな所、ありますか?であるならば、それは一体…?」
Judge
「Mr. Wright...」
裁判官
「まあいいでしょう、それではライト君…」
Judge
「You will show the court what you mean!
What about this photo is ”strange”?」
裁判官
「是非とも当法廷に示していただきましょう!
あなたの言う、写真に写った”奇妙な点”とは?」
Phoenix
「(Okay... here goes nothing!)」
フェニックス
「(よし…ダメで元々だ!)」
「Here goes nothing.」=「Indicates a lack of confidence or certainty about the activity about to be tried.
(これから行われようとしている事についての信頼性、或いは確実性の欠落を指摘(しつつも実行に移す)。)」
直訳すると「これはなんにもならない(が、とにかくやってみよう)。」
前向きなんだか…なんなんだか…^^;
どうやらこの時点でも、フェニックスは「写真の矛盾点」にまだ気付いていないみたいですね。^^;
でもどちらにせよ、ここはもう前に突き進む以外に道はありません!
Phoenix
「(I'll show the judge what's strange about this photo.)」
フェニックス
「(この写真の何が奇妙なのかを、裁判官に示そう!)」
この「拡大写真」に写る圧倒的に「奇妙な点」とは……
Phoenix
「Here, Your Honor!」
フェニックス
「それはここです、裁判官!」
Judge
「The shooter...?」
裁判官
「発砲したほうの人物…ですか?」
Judge
「I'm not sure I understand.
What about the shooter is strange?」
裁判官
「ですが、それだけではなんのことだかサッパリです。
撃った側の何が奇妙だというのですか?」
Phoenix
「Look at the hand holding the pistol, Your Honor!」
フェニックス
「ピストルが握られている手に注目してください、裁判官!」
Judge
「The hand...?」
裁判官
「手…?」
Phoenix
「That hand directly contradicts another piece of evidence!」
フェニックス
「これは、他の証拠品の一つと決定的に矛盾しています!」
Judge
「This man's left hand does what...!?」
裁判官
「この男性は左手でピストルを握っているようですが、それが一体…!?」
Phoenix
「Let me show you.」
フェニックス
「それでは御覧に入れましょう。」
Phoenix
「I'll show you the evidence that left hand contradicts!」
フェニックス
「この左手が指し示す矛盾、その答えとなる、もう一つの証拠品を!」
Pistol(ピストル)
Type:Weapons(タイプ:凶器)
Submitted as evidence by Detective Gumshoe.(ガムシュー刑事より証拠品として提出された。)
「The murder weapon. 22-caliber. Fired 3 times. Bears prints from Edgeworth's right hand.
(凶器。22口径。計3発発砲されている。エッジワースの右手の指紋が付着した形跡有り。)」
「caliber(銃の口径)」=直前の数字の単位は「100分の1インチ(one hundredth of an inch)」。
上記「22-caliber」なら、「0.22(22/100's)インチ口径」ということ。
「1in」は「25.4mm」なので、「22-caliber」は「5.588ミリメートル口径」。
Phoenix
「The evidence is clear.」
フェニックス
「この証拠品こそが、その答えを明確に解き明かしています。」
Phoenix
「The man in this photograph is holding that pistol in his left hand.」
フェニックス
「この写真の男性は、明らかに左手でピストルを撃っていますよね。」
Phoenix
「However!」
フェニックス
「しかしながら!」
Phoenix
「The prints on the murder weapon were from Edgeworth's ”right hand”!」
フェニックス
「凶器に残されていた指紋は、エッジワース氏の”右手”の物だったのです!」
Phoenix
「Ergo!」
フェニックス
「従って!」
Phoenix
「The man shooting the pistol in this photograph...」
フェニックス
「この写真に写る、銃を発砲したとみられる男性は…」
Phoenix
「Is not Mr. Edgeworth!!!」
フェニックス
「エッジワース氏ではないのです!!!」
ついに到達しましたね…
決定的な「矛盾」に!
上記フェニックスの説明通り、
「凶器」である「Pistol」には、「エッジワースの右手の指紋が残っていた」のに、
拡大写真に写る「銃を発砲している人物」は、「銃を左手で握っている」のです。
であるならば、「凶器に残された指紋」は、
エッジワースの「左手の指紋」でなければ絶対におかしいのです!
…一度「左手で銃を握って発砲」し、
その後「右手に持ち替えた」のでしょうか?
「左手の指紋を拭い取り、右手の指紋はそのままにしておいた」
ということだったのでしょうか?
ちょっと不自然極まりないですね。
普通に考えれば、そんなことをするだけの理由は無いでしょう。
よって、このことから導き出される、至極単純明快な結論はただ一つ…
「事件当日、ゴード・レイク湖上のボートで、
銃を発砲したのはエッジワースではなかった!」
ということです!
…実はこの「矛盾」、
「プレイヤー」に対しては遥か「以前」に既に示されていたのでした。
そう、「この審理」が始まるよりも、ずっと前の段階で!
それは、この「Episode 4」が始まってすぐの、
最初の「オープニングシーン」でのことでした。
これらの画像は全て「オープニング」のものですが、
やはり「発砲した人物」は「左手」に銃を持っており、
その後の「エッジワース」は「右手」で銃を握っていますね。
(「オープニングシーンそのもの」については、こちらを参照してください。)
ということは、どうやら「エピソード4のオープニング」は、
事件の「真実」そのままということだったようです!
無論、この情報は「プレイヤーにしか開示されていない」ものですので、
当然「Phoenix Wright」自身は、この事を知りません。
また、そもそも「オープニングシーンで描写されていた事柄」が、
そのまま事件の「全て」だったというわけでも決してありません。
事実、今見返してみても、まだまだ「よく分からないことだらけ」ですね。^^;
でも、
「オープニングで描かれていたことは、”全て”事実だった」
と言い換えることは出来るでしょう。
さて、「ロッタの拡大写真」から、
とてつもなく大きな「矛盾点」を見つけ出したフェニックス!
おそらくこれこそが、フォン・カルマがこの写真を「隠そうとしていた」理由に違いありません!
果たして、これが突破口となるのでしょうか!?
この後、審理はどういった展開を見せるのでしょうか!?
それでは次回、この続きの場面から再開したいと思います。
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