Phoenix Wright Ace Attorney(逆転裁判)北米版プレイ日記(308)
前回、
「マイルズ・エッジワースは、
ゴード・レイク殺人事件においてもDL-6事件においても、
完全に無罪であると証明する!」
と心に決めたフェニックス。
それでは早速、本当に最後の法廷へと赴くことに致しましょう!
「December 28, 2:30 PM
District Court
Courtroom No. 3」
「12月28日、午後2時30分
地方裁判所
第三法廷」
Judge
「Then, I would like to resume our trial.」
裁判官
「それでは、審理を再開したいと思います。」
Karma
「Judge!」
カルマ
「裁判官!」
Karma
「Miles Edgeworth has admitted his own guilt.
He has confessed his crime.」
カルマ
「マイルズ・エッジワースは既に己が罪を認めておる。
自身が犯した罪の告白を、既に済ませておるのだ。」
Karma
「Let us begin by hearing his testimony.」
カルマ
「よって、さっさとその具体的な証言に移るべきではないか。」
Karma
「Then, though pointless,
let the defense do their cross-examining.」
カルマ
「その後、弁護側には反対尋問でもなんでもさせれば良い、
所詮はただの時間の浪費となるであろうがな。」
「though pointless(無意味であろうが、無益だろうけども)」=直訳「要領を得ないだろうけど」
Karma
「The statute of limitations on the DL-6 Incident runs out today.」
カルマ
「ともかく、DL-6事件の時効は今日をもって満期を迎えるのだ。
我々は急がねばならん。」
Karma
「Though it's unconventional for me,
I'd like to run this one by the book.」
カルマ
「常日頃、吾輩は必ずしも慣例に従うことを善しとしておるわけでもないのだが、
この一件に関してだけは、厳正に事を進めたいと思っておるのでな。」
「unconventional(慣例にとらわれない、型にはまらない)」
「by the book(慣例に従って、型にはまって)」=規則やマニュアルの書かれた本によって。
あらま。それはとっても良い心がけですこと。(笑)
でも、もっと言うと、
常日頃からも「Run all things by the book」なら、
「もっと良い」んですけどね。(笑)
このフォン・カルマのセリフには、
「普段、勝つことしか頭にないフォン・カルマにとって、
勝利の妨げとなるようなくだらない慣例や規則などは、
敢えて無視すべき無意味な枷でしかないが、
今回のDL-6に関してだけは、その流儀を曲げてでも、
きちんとした正式な段取りを踏まえた上での、
厳正な審理の進行を希望している。」
というようなニュアンスがあるのでしょう。
それだけ、フォン・カルマにとって「DL-6の審理は特別」ということなのでしょうが…
Judge
「I see.
Does the defense have any objections?」
裁判官
「なるほど、わかりました。
弁護側はこれに対して、何か異議はありますか?」
Phoenix
「No, Your Honor.」
フェニックス
「いいえ、裁判官。」
そりゃそうでしょうね。
あるわけありません。(笑)
Phoenix
「(von Karma... you knew this was going to happen from the very beginning, didn't you!)」
フェニックス
「(フォン・カルマめ…初めからこうなると踏んでいたんだな!)」
…仮に「エッジワースの罪の告白」が、
初めから「織り込み済み」だったとしても、
あなたには「異議を唱えるチャンス」もあったんですよ?(詳細はこちら。)
ま、そんなこと言っていたら「ゲームにならない」わけですけどね。(笑)
Judge
「Very well.」
裁判官
「よろしい。」
Judge
「Will Miles Edgeworth take the stand?」
裁判官
「それではマイルズ・エッジワース君、証言台へ上がって頂けますか。」
Karma
「Will the witness state his name and profession.」
カルマ
「証人、己が氏名と職業を供述したまえ。」
Edgeworth
「Miles Edgeworth...
I am a prosecuting attorney.」
エッジワース
「マイルズ・エッジワース…
検察官だ。」
Karma
「Mr. Edgeworth.」
カルマ
「それではミスター・エッジワース。」
Karma
「Fifteen years ago, you mistakenly killed your father, Gregory Edgeworth.」
カルマ
「15年前、貴様は誤って、自らの父グレゴリー・エッジワースを殺害した。」
Karma
「Is this correct?」
カルマ
「相違ないな?」
Edgeworth
「It is correct.」
エッジワース
「事実だ。」
Karma
「Then testify about this matter to the court.」
カルマ
「では、その件に関してより具体的に、当法廷に向けて証言したまえ。」
Phoenix
「(When Edgeworth was telling me about his dream yesterday I noticed something...)」
フェニックス
「(昨日エッジワースから夢の話を聞かされた時、少しだけ気付いた点がある…)」
Phoenix
「(One detail didn't quite fit.)」
フェニックス
「(それが何かは、まだ完全に解かったわけじゃないけど。)」
「One detail didn't quite fit.」=直訳「その一つの詳細は、完全にピッタリと適合したわけではなかった。」
え!?マジですか?
不肖わたしくめに至っては、同じ話を聞いていたにも拘らず、
全く何も気付かなかったわけですけど…^^;
Phoenix
「(That will be the key...
but only if I can get it to work!)」
フェニックス
「(その違和感こそが、この審理を戦う上での鍵になるはずだ…
でも、それを生かすも殺すも全ては僕次第!ここは慎重に行かないと!)」
なんだよ…フェニックス…やけにカッコいいな…
Maya
「Please...
Please...」
マヤ
「お願い…
神様…」
…どうやらフェニックスは、
「父を誤って撃ち殺してしまった、自身(エッジワース)の抑圧された記憶」
とエッジワースが信じてやまない、彼の言うところの「悪夢」について、
何か「気付いた点」があるみたいですね。
果たしてそれは一体?
ともかく、まずは「Run it by the book」ということで、
エッジワースの「証言」を聞いてみることから始めていきましょう。
「-- The DL-6 Incident --」
「--DL-6事件--」
Edgeworth
「That day, I had gone to the courtroom to observe one of my father's trials.」
エッジワース
「あの日、私は父が弁護士として担当していた審理の一つを見学するために、この法廷にやって来ていた。」
Edgeworth
「As we went to leave,
an earthquake struck,
trapping us in the elevator.」
エッジワース
「審理が終わり、私たち二人は帰路に就こうとしていたのだが、
おりしもその時、ちょうどこの裁判所を大きな地震が直撃し、
我々はあの忌わしいエレベーターの中に閉じ込められてしまったのだ。」
Edgeworth
「My father and Mr. Yogi lost their composure,
and began to argue.」
エッジワース
「父もヨギ氏も、双方共に酷く取り乱していたようだった、
そして、いつしか互いに口汚く罵り始め、口論し始めたのだ。」
「composure(沈着、平静)」
「argue(論議する、論争する)」
Edgeworth
「Just then, something heavy fell at my feet.」
エッジワース
「幼かった私は、その様子をただ黙って眺めているより他なかった、
しかし、ふと気が付くと、私の足元には何か重たい物が転がっているのが分かった。」
Edgeworth
「I picked it up, and threw it at Mr. Yogi.
I wanted them to stop fighting.」
エッジワース
「咄嗟に私はそれを拾い上げ、ヨギ氏に向かって放り投げてしまった。
喧嘩をやめて欲しい…ただただ、その一心で。」
Edgeworth
「A moment later, there was a single gunshot, then a scream.」
エッジワース
「その一瞬の後、一発の銃声と、けたたましい叫び声が、辺りに響いた。」
Edgeworth
「It was a terrible scream.
I remember it to this day.」
エッジワース
「それはまさに断末魔と呼ぶに相応しいものだった。
あの叫び声は、未だに私の脳裏に焼き付いている。」
Edgeworth
「That's all.」
エッジワース
「以上が、あの日の私の記憶の全てだ。」
Judge
「Hmm...」
裁判官
「ふーむ…」
Judge
「And, until now, you thought this memory was a ”dream”?」
裁判官
「なるほど、そしてあなたは、今の今までその記憶を”夢”だ、と?」
Edgeworth
「We were stuck in that elevator for five hours.」
エッジワース
「私たちは5時間もの間、エレベーターの中に閉じ込められていたのだ。」
Edgeworth
「The oxygen in the elevator ran out,
and I lost my memory of the events.」
エッジワース
「エレベーター内の酸素は時間と共に徐々に失われていき、
そのせいで私は、当時の記憶の大部分を失ってしまっていた。」
Karma
「Bah! The same claim Mr. Yogi has made!」
カルマ
「フン!ミスター・ヨギの言い分と全く同じ、というわけか!」
Judge
「Very well.」
裁判官
「よろしい、わかりました。」
Judge
「Mr. Wright? Your cross-examination, please.」
裁判官
「それではライト君?反対尋問の準備はよろしいですね?」
Phoenix
「Yes, Your Honor.」
フェニックス
「はい、裁判官。」
「酸素欠乏による記憶喪失を言い訳に、
自身の罪を”覚えていなかった”と主張するのか!
同じ内容の主張でDL-6の容疑からまんまと外れた、
かつてのヤニ・ヨギのように!」
というフォン・カルマの「皮肉」はおいといて(笑)
今回のエッジワースの証言は、
以前フェニックスたちが聞いていた「エッジワースの悪夢」の内容と概ね同じでしたね。
この証言の中に隠された、フェニックスが気付いたという「気になる点」とは!?
それでは次回、この続きの「Cross-examination」のシーンから再開したいと思います。
ツイッター:へろ@Nickhero28
フェイスブック:へろ