Phoenix Wright Ace Attorney(逆転裁判)北米版プレイ日記(321)
前回の続きです。
「Miles Edgeworth(マイルズ・エッジワース)」に無罪判決が下され、
喜びに包まれている被告人控室に、
何故かやってきた「Lotta Hart(ロッタ・ハート)」と戯れていた(笑)フェニックスたちでしたが…
Lotta
「Huh?」
ロッタ
「ん?」
Lotta
「Isn't that the hotdog guy from the park?」
ロッタ
「あっこにおんの、公園のホットドッグ売りのニィちゃんちゃうん?」
Phoenix
「Huh?」
フェニックス
「え?」
そ…そんな「知り合い」、い、居ましたっけ…?^^;
Butz
「It's over, Nick!
My life is over!」
バッツ
「うぉぉぉい!ニックよぉ!
おしまいだ!俺の人生、もうおしまいだよぉ!」
Phoenix
「Wh-why the sad face, Larry!?
What happened now!?」
フェニックス
「な、なんでお前が、そんなこの世の終わりみたいな顔してんだよ、ラリー!?
今度は一体何があったってんだよ!?」
Butz
「Oh, Nick...
I'm not long for this world.」
バッツ
「ヨォ、ニック、心配すんなよ…
俺ってばもう、長くはねぇからよぉ。」
Phoenix
「Uh... you don't look sick...」
フェニックス
「いや…お前、ピンピンしてるじゃないか…」
…確かに、
「He doesn't look sick(病気してるようには見えない)」ッスけど…^^;
Butz
「It's Kiyance!
Sh-she's goin' to live in Paris! Paris, Nick!」
バッツ
「ちげーよ!キヤンスだよ!
お、俺のキヤンスが、なんとパリに住むっつってんだよ、ニック!パリだぜ、おい!」
Butz
「She's leaving me behind!!!」
バッツ
「俺を残して、旅立っちまうんだよぉぉぉ!!!」
いや知らんがな。
どうやら、ラリーのために「The Steel Samurai goods」を揃えてくれていた才媛「Kiyance」に、
「Larry Butz」はまたしても「フラれてしまった」みたいですね。(笑)
しかも、「フランスの首都パリ」に「移住」するつもりみたいですが、
「Paris」と言えば、ラリーの元彼女が、かつてラリーをおいて「旅行した先」でしたね。
これはなんと「数奇な運命」なのでしょうか!(笑)
Butz
「Yo, Edgey! There you are!」
バッツ
「って、なんだよ、エッジー!居たのかよ!」
立ち直り、早っ!
それに、エッジワースが「ここに居る」のは当たり前だろ!^^;
Edgeworth
「Um, yes, here I am.」
エッジワース
「うむ、居て当たり前だな。」
Butz
「Congrats, Edgey!
Here... a little gift from me in celebration!」
バッツ
「そうかそうか、ま、ともかくおめっとさん、エッジー!
てことで、コレ…つまんねぇモンだけど、俺からのお祝いだよ。受け取ってくれよな。」
Edgeworth
「Celebration? That's unusual for you.」
エッジワース
「祝いの品?珍しい事もあるものだ。」
ほぉ。お前にしては、随分殊勝な心掛けやないか。
Gumshoe
「Harry Butz!
You come along tonight too! My treat, pal!」
ガムシュー
「あんた、ハリー・バッツじゃないか!
今夜の祝勝会には、是非来てくれよ!俺の奢りだからな!」
いや、正しくは…
って、もういいか、このツッコミは…^^;
Butz
「Huh? Uh... thanks!
Looking forward to it!」
バッツ
「え?うーん…そうかい、ありがとよ!
楽しみにしとくぜ!」
Butz
「(Yo, yo, Nick!)」
バッツ
「(って、よぉ、よぉ、ニックよぉ!)」
Butz
「(That's the suit that questioned me!)」
バッツ
「(あのヨレヨレスーツ、俺を尋問しやがったデカのオッサンだぜ!)」
Butz
「(When he says treat...
that's not police-talk for prison food, right? Right?)」
バッツ
「(俺の奢りっつってたけどよぉ…
それってムショの臭い飯食わしたるぜ、ってことじゃねぇよな?え?どうなんだよ?違うよな?)」
Phoenix
「Uh, I think you'll be fine, Larry.」
フェニックス
「うーん、大丈夫だと思うよ、ラリー。」
それは答えになっているのだろうか?
しかし、意外に「記憶力が良い」んですね、ラリー。(笑)
とは言え、フェニックスの言う通り、
これは私の日本語訳の通り「みんなと一緒に祝勝パーティーに出席してくれ」という、
ガムシューの普通の「お誘い」と思われますので、
ラリーが心配していたような「意味」ではないでしょう。(笑)
Let bygones be bygones!
Edgeworth
「Wright...」
エッジワース
「ライト…」
Phoenix
「Yeah? What's up?」
フェニックス
「うん?なんだよ、どうしたんだ?」
人気者だな、フェニックス・ライト。(笑)
Edgeworth
「That envelope that Larry gave me. It's got money in it.」
エッジワース
「先程ラリーから貰ったこの封筒なのだが。中身は金だった。」
Phoenix
「Well, yeah. That's not that strange.
People give money away to celebrate sometimes.」
フェニックス
「へぇ、そうだったのか。でも、別におかしくないだろ。
人は時として、お祝いにお金を送ったりするもんじゃないか。」
…「一般的な」人は、な。
Edgeworth
「It's $38.00, Wright.」
エッジワース
「金額は38ドルだった、と聞いても、なおそう思うのか、ライト。」
そ…それは…
い…嫌な予感しかしねぇ。
Phoenix
「Huh. What a weird amount.
I mean, it's not a little, but it's not a lot either.」
フェニックス
「え。それはちょっとオカシイな。
多過ぎず少な過ぎず、なんとも中途半端な金額だけど…」
この問題の「本質」は「そこじゃない」んですよねぇ…
Phoenix
「$38.00 exactly?」
フェニックス
「ちょっと待てよ。38ドルだって?」
そう…問題は「そこ」なんですよ…^^;
Maya
「N-N-Nick!」
マヤ
「ニ、ニ、ニック!」
Maya
「Wasn't that exactly the amount of lunch money
that was stolen from Mr. Edgeworth in school!?」
マヤ
「それって、エッジワース検事が小学生のころ盗まれたっていう昼食代と、
全く同じ金額じゃない!?」
Phoenix
「$38...!」
フェニックス
「38ドル…!」
…ある意味ではフェニックスにとって、
この「($)38」という数字は、忌むべき「悪魔の数字」、
トラウマとなっていてもおかしくないような、「縁起でもない金額」であるのかもしれませんね。
Phoenix
「No!!!
Larry, it was you!!!」
フェニックス
「そんな!まさか!!!
真犯人は、お前だったのか、ラリー!!!」
…やはりな!俺は最初から「疑わしい」と思っていたんだ!
来い!「Hairy Butz」!署まで同行してもらおうか!
そして、ムショでクサい飯をタラフク食わせてやるぞ!
俺の奢りだ、心配するな!
心行くまで存分に味わうがいいわっ!
Edgeworth
「What are you so surprised about, Wright?」
エッジワース
「何をそんなに驚いているのだ、ライト?」
いや、そら誰でも驚くだろ!^^;
Edgeworth
「Larry was absent that day from school, right?」
エッジワース
「ラリーはあの日、確かに授業を欠席していた。」
「absent(不在で、欠席の)」
Edgeworth
「But that doesn't automatically rule him out as a suspect.」
エッジワース
「だがしかし、それをもって自動的にヤツが容疑者のリストから外される、ということにはならんのだ。」
Phoenix
「What?」
フェニックス
「なんだって?」
上記エッジワースの言い分を纏めると、要するに、
「学校を休んでいたからといって、学校で起きた盗難事件の犯人候補にはならない、というわけではない。
充分にラリー・バッツにも犯行は可能であったのだ。」
と言っているわけですね。
Edgeworth
「Think back to that day, fifteen years ago.」
エッジワース
「思い返してみるといい。」
Edgeworth
「Larry took the day off,
but he was bored,
he came in to school anyway.」
エッジワース
「十五年前のあの日、ラリーは何らかの理由により学校を休んだ、
しかし、アイツのことだ、きっとヒマでヒマで死にそうだったのだろう、
ひと時もジッとしていられるような性分ではなかったヤツは、とにもかくにも学校に来てみたのだ。
せっかく休んだというのに。意味もなく。ただ暇を持て余した故に、な。」
…なんで休んだのかは知らんが、
一旦「休む」となったんなら、家で大人しくしとれよ…^^;
Edgeworth
「Then he saw the money lying there...
and the rest is history.」
エッジワース
「そこでたまたま幾分かの金が転がっているのを目の当たりにしたとなれば…
結果は言うに及ばず、といったところだろうな。」
「the rest is history」=「Used to indicate that one does not need to give extra details about a story
as it is too complicated or already well-known.
(酷く込み入った内容であるか、或いは既に周知の事実である事柄に対して、
敢えて細かく説明することを避け、暗に察するよう促す際に使用される。)」成句。
直訳では「続きは歴史だ。」
「あとは歴史が語る通りだ。」「歴然とした事実が残るのみ。」の意。
Butz
「I never was good at History!
Heh...」
バッツ
「おいおい、俺ァ歴史の授業の成績は、全くもってカラッキシだったんだぜ!
ハァ…」
「good at ~(~が得意で)」
…どうやら、「Never good at」だったのは、
「History」だけじゃなかったみたいだな。(笑)
しかし、これはフェニックスにとっては、まさに「驚天動地の新事実」でしょうね。
これまでずっと「いわれなき罪から庇ってくれた”恩人”」だと思っていた人物が、
一転、まさかの「濡れ衣を着せられる羽目になった”原因”を作った張本人」だった、
ということが判明してしまったのです…
人によっては、これは大変な「裏切り行為」と取られてもおかしくないかもしれません。
ましてや、「給食費を盗んだのは自分」ということを承知しているくせに、
このオタンコナスは、
あの時、何を考えて、
どのツラ下げて「無実の罪で吊し上げられている」人間を「庇った」というのでしょうか!?
お前は一体何を考えてやがんだ!?マジで!!!
サイコパスなのか!?コノヤロウ!!!
Phoenix
「Edgeworth... you didn't know, did you?」
フェニックス
「なあ、エッジワース…君は…このことを知っていたわけじゃないんだろ?」
…ここに来て、15年前の「悪夢」がフェニックスにだけ「再来」してきているみたいですね。(笑)
あの頃は「人を信じられていた」フェニックス少年が、
15年の時を経て、何やら今更「疑心暗鬼に囚われている」ようにも見受けられますが…(笑)
ま、その気持ちは痛いほどよく分かりますけどね。(笑)
Edgeworth
「I suspected.」
エッジワース
「無論だ。だが、少なくとも疑ってはいた。」
Edgeworth
「I just couldn't picture Larry protecting you
like he did that day.」
エッジワース
「あの時、君を庇ったような発言をしてはいたが、
ハッキリ言ってラリーがそんなことをするなど、
ヤツの性格からして非常に信じ難かったというのも、また事実だ。」
「picture(心に思い描く)」
じゃああの時「その点」にも触れといてやってれば良かったじゃんよ。
フェニックスのためにもさぁ。(笑)
ま、エッジワースとしては、
「証拠も何も無いのに疑ったような発言をしては、
証拠も何も無しにフェニックスを吊し上げたクラスメートや教師と同じになってしまう。
フェニックスを庇うなら、ラリーに対しても追及をするべきではない。」
と思っていたのでしょう。
確かにそれは正しい判断だったわけですが…
まさかのちのち、このような、ある意味「悲劇のすれ違い(笑)」が起こってしまおうとは、
当時の「マイルズ・エッジワース少年」には知る由も無かったのでした。(笑)
Edgeworth
「Everyone else was saying you did it.
The whole class was against you, remember?」
エッジワース
「我々以外の全ての人間が、君がやったんだと告発していたな。
クラス中一丸となって、な、憶えているか?」
Phoenix
「Yeah... too well.」
フェニックス
「ああ…必要以上に、ね。」
どうでもいいけど、結構「憶えてる」じゃん、エッジワース。
かつては「そんなことあったっけ?」みたいに言っていたのに。(笑)
Edgeworth
「Wright, you may not know this,
but we used to have a saying back in school.」
エッジワース
「ライト、或いは君は知らないのかもしれないが、
我々の間ではよく知られていた、ある一つの真理があったのだ。」
Edgeworth
「”When something smells,
it's usually the Butz.”」
エッジワース
「”何かトラブルの臭いに感付いた時、
そこにはいつもバッツがいる。”とな。」
Phoenix
「I know, I know.」
フェニックス
「知ってるよ、それはもう必要以上にね。」
ラリー・バッツ伝説は終わらない!
この悪夢の伝説は、今後も末永く人々を苦しめ続けるのだ!
Edgeworth
「Really, Wright.
I'm surprised you didn't figure it out!」
エッジワース
「むしろ、ライト。
私は、君がその可能性について全く考慮していなかったことにこそ、驚きを禁じ得ない!」
えらいすんまへん。
Butz
「Well, this is sure an unexpected turn of events, eh?」
バッツ
「なんと、物語は意外な局面に!?ってか?」
なめとんか、ワレ。
Phoenix
「You should have told me!」
フェニックス
「なんで教えてくれなかったんだよ、エッジワース!」
確かに。
でも、ま、エッジワースとしては、
先程「私が考察した理由」により、敢えて言わなかったのでしょうけどね。(笑)
Maya
「Now, now, Nick.
It was fifteen years ago!」
マヤ
「まあまあ、ニック。
もう昔のことだよ、十五年も前の!」
それで済む次元を超えてしまっているような気がしますけども…^^;
Maya
「Don't you think the ”statute of limitations” has run out, Mr. Edgeworth?」
マヤ
「もう”時効”だよ、”時効”、ねっ、エッジワース検事?」
Edgeworth
「I'd say so, yes.」
エッジワース
「うむ、まあ、そうだろうな。」
刑法 第二百三十五条
他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。
刑事訴訟法 第二百五十条第二項第四号
長期十五年未満の懲役又は禁錮に当たる罪については(公訴時効)七年。
上記の通り、日本の刑法では、
窃盗罪は懲役10年以下の罪に当たり、懲役15年未満の罪に該当します。
よって、刑事訴訟法により、7年の時効が制定されているのです。
要するに、「窃盗があったとされる日」から数えて「満7年」が経過した時点で「公訴時効」が成立するため、
「15年前」の「ラリー・バッツの窃盗罪(笑)」については、
マヤの言う通り「時効が成立している」ことになるわけですね。(笑)
これは日本の法律ですが、
再三書いてきたとおり、本作「Phoenix Wright Ace Attorney」は、
「アメリカ(カリフォルニア州)が舞台」ですので、
おそらく時効成立の時期については違いがあるでしょう。
少し調べた限りでは、
「The statute of limitations for misdemeanor theft is one year.
(軽微な窃盗罪の公訴時効は一年。)」(カリフォルニア州)
ということみたいですね。
(参考:Law Office of Lance Dacre)
なんと、カリフォルニア州では、日本よりも「6年も短い」みたいです。
この辺り、日本よりも「犯罪が多い」お国柄上、
「そんなどうでもいい(暴言)犯罪を長々と捜査していられるか!」
ということなのかもしれません。(笑)
勿論、時効についても各州バラバラであり、
ワイオミング州などでは、逆に「如何なる犯罪にも公訴時効は適用されない」ようです。
それはそれですごいですね。
ま、いずれにせよ、
日本の法律においてもカリフォルニア州の法律においても、
「ラリー・バッツの窃盗罪は時効」
ということになってしまっているのです。(笑)
ここが「Wyoming」じゃなくてよかったな。
Butz
「There you have it!」
バッツ
「そゆこと!もう時効だよ、時効!」
「there you have it」=「there one has it」=「that is it」成句。
誰かコイツを即刻しょっ引け!
罪状!?なんでもいいわ!そんなもん!
生きてるだけで犯罪だ、コイツは!
Phoenix
「Grr...」
フェニックス
「ぐぬぬ…」
なんか、可哀想だな、フェニックス…^^;
Phoenix
「Where does that leave me!?
I became a defense attorney because of what you two did!」
フェニックス
「ちょっと待ってくれよ!それじゃ僕の立場はどうなるんだ!?
そもそも僕が弁護士になったのは、あの時の君達二人の行動が発端になっていたんだぞ!」
「Where does that leave me?」=直訳「僕を残してそれは何処へ?」
転じて「僕を置き去りにして話を進めるな、それじゃ立つ瀬がないだろ!」の意。
それは…「自己責任」ってやつじゃないですか?
Edgeworth
「Well, I'd call you a goody-two-shoes to the extreme.」
エッジワース
「そうだな、君は究極のお人好しだったわけだ。」
「goody-two-shoes」=「A person who is exceptionally good.(非常に良い人。)」
語源は1765年イギリス・ロンドンで出版された児童文学「The History of Little Goody Two-Shoes」。
直訳すると「小さな可愛い二足の歴史物語」。
邦題は「靴二つさん」「くつふたつの物語」など、らしいが、
日本では正式に訳書が出ていない?
主人公の少女「Margery Meanwell(マーガリー・ミーンウェル)」は、
生来貧乏で靴を片方しか持っていなかったが、
ある時、金持ちの男性に二足が揃った靴を貰ったことから、
喜びのあまり「私は”二足の靴”を持ってる!」と皆に触れ回ったことで、
彼女のニックネームは「Goody two shoes」となった、という、
シンデレラ・ストーリーのバリエーションとも言える物語。
~Wikipediaより~
Butz
「Yeah! And you get worked up too easily, too!」
バッツ
「だよな!それにすぐに調子に乗るし、怒りっぽいし!」
「get worked up(息巻く、気負う、興奮する)」
お前が言うな!
このラリーのセリフは、ある意味で沢山の意味を同時に含んでいるものと思われますが、
後の文脈を考慮した上で、上記の様な日本語訳にしました。
Phoenix
「D-death! The death sentence for both of you!」
フェニックス
「し、死刑だ!お前たち二人に死刑を宣告する!」
「death sentence」=直訳では「死の文章」。転じて「死刑判決」。
まあまあ…そんなに「Get worked up」にならないの。^^;
ま、気持ちは痛いほどよく分かりますけどね。(笑)
Phoenix
「Man, if I only had known, I'd have become a prosecutor!」
フェニックス
「くそ、こんなことなら、僕も検事になれば良かったよ!」
「If I only had known (the truth), I'd have become a prosecutor.」
=直訳「(ラリーが真犯人だということが)解かっていれば、僕は検事になったのに。」
出た!フェニックスの十八番、「痛烈な皮肉」!
Edgeworth
「The same goes for me,
only the other way around...」
エッジワース
「同じことが私にも言えるのかもしれんな、
君の場合と立場は逆だが…」
「the other way around(順番を逆にして)」
Edgeworth
「For the longest time,
I thought that I might have killed my own father.」
エッジワース
「私は、長きに渡って、
自分の父親を殺してしまったのではないか、という悪夢に苛まれていたのだから。」
Edgeworth
「I thought I might be a criminal.」
エッジワース
「長きに渡って、自分は罪人なのではないかと思ってきたのだから。」
Edgeworth
「I became a prosecutor in part to punish myself.」
エッジワース
「ある意味で私は、いつか自らが罰せられることを望むがゆえに、検事の道を選んだのかもしれん。」
「I became a prosecutor in part to punish myself.」
=直訳「自らを罰するために、というのが、検事になった一つの構成要素となっていた。」
Edgeworth
「If I had known the truth,
I might have become a defense attorney after all.」
エッジワース
「こんなことなら…真実に、もっと早くに気付いてさえいれば、
私が弁護士の道を諦めることも無かっただろうに。」
Phoenix
「Edgeworth...」
フェニックス
「エッジワース…」
言うに及ばず、このセリフは先の「フェニックスのセリフ(皮肉)」に対応しています。
「ラリーが真犯人と知っていれば、僕は検事になっていた!
(If I only had known, I'd have become a prosecutor!)」
と言ったフェニックスのセリフとほぼ同じようにして、
「今回の審理で証明された通り、
自分が真犯人ではなかった(フォン・カルマが真犯人だった)ということを(the truth)、
検事になる前に知っていれば(if I had known)、
私は弁護士になっていたかもしれない。(I might have become a defense attorney.)」
と言ったのですね。
このセリフは、今のエッジワースの「複雑な心情」を「象徴的に」表したものであり、
趣のある、非常に良いセリフだと思いますが、
同時に少し「物悲しい」セリフでもありますね…
Edgeworth
「Want to switch, Wright?」
エッジワース
「我々の今の立場、交換してみるか、ライト?」
それはさすがに無理でしょうよ…
ま、気持ちは痛いほどよく分かりますが…
Lotta
「Hey, y'all!
Line up, I'll take a photo!」
ロッタ
「ちょお、あんたら!揃いも揃ってなに辛気臭いツラしとんねん!
ええからちょっとそこに並びぃな、ウチが記念写真撮ったるさかい!」
さすが!未来の報道カメラマン!
…って、それはもう「諦めた」んでしたっけか。(笑)
Maya
「Hey, photo time!
Let's go!」
マヤ
「ねえ、写真だって!
そういうことなら、ほら並んで並んで!スマイルスマイル!だよ!」
Gumshoe
「And after that, dinner on me!」
ガムシュー
「その後は美味しいディナーが待ってるぞ、勿論俺の奢りでな!」
解かってるよ!
てか、それ「強調し過ぎ」だろ!^^;
やっぱ、「慣れないことはするもんじゃない」ですねぇ。(笑)
Phoenix
「Detective Gumshoe took us out on the town that night.」
フェニックス
「そしてその夜、僕らはガムシュー刑事に連れられて街へ繰り出した。」
Phoenix
「We celebrated Edgeworth's new found freedom.」
フェニックス
「エッジワースの新たな門出を祝して。」
Phoenix
「Although, Edgeworth was still in detention.」
フェニックス
「ただ、主役のエッジワースだけは、未だ留置所の中、だったわけだけど。」
∧∧
ヽ(・ω・)/ ズコー
\(.\ ノ
、ハ,,、  ̄
 ̄
と、「一オチ」ついたところで(笑)、場面転換となります。
確かに普通に考えれば、
いくら「無罪判決が言い渡された」とは言え、その場で「即刻釈放」というわけにはいかないでしょう。
色々と手続きなどもあるのでしょうからね。
要するに、何が言いたいかというと…
「ガムシュー刑事の祝勝会の開催が早すぎた」ということです。(笑)
エッジワースの釈放を待ってからでも、遅くはなかったんじゃないスかね…^^;
しかし、最後のフェニックスの独白の一つ、
「Edgeworth's new found freedom.」という部分は、非常に「象徴的」でしたね。
これも、とても良いセリフだと思います。
さて、それぞれがそれぞれでの様々な想いをその胸に秘めながらも、
この長かった「Episode 4」も、無事大団円を以って終了しました。
次回、いよいよついに「Ending」です!
ご期待ください!
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