Ace Attorney Justice For All(逆転裁判II)北米版プレイ日記(41)
「June 20, 8:02 AM
Fey Manor
Meditation Room」
「6月20日、午前8時2分
フェイの屋敷
瞑想の間」
Phoenix
「(*yawn* Uuugh... Morning...
I guess I must have nodded off at some point...)」
フェニックス
「(ふわぁぁ…うぅ…もう朝、か…
いつの間にか寝ちゃってたみたいだな…)」
「nod off(眠る、眠り込む)」
「I guess I must have nodded off at some point.」
=直訳「いつの段階(時間)でかは分からないが、どうやら眠り込んでしまっていたみたいだ。」
Phoenix
「(I hope Maya's OK.
I should hurry and get to the Detention Center, ASAP!)」
フェニックス
「(マヤは大丈夫なんだろうか…
とにかく、急いで留置所へ向かわなきゃ!出来るだけ早く!早急に!)」
「ASAP」=「As Soon As Possible(可能な限り早く)」の略。
前回、「密室」状態であり、
しかも中には「2人の人間しか居なかった」状況だった「Channeling Chamber(交霊の間)」で、
「交霊中」に、交霊の依頼主であるところの、
「Dr. Turner Grey(ターナー・グレイ医師)」が殺害されたことを受け、
フェニックスと「Lotta Hart(ロッタ・ハート)」の通報により駆けつけた警察に、
交霊の間に居た「もう1人の人物」、
すなわち「交霊していた霊媒師」であるところの「Maya Fey(マヤ・フェイ)」が、
「容疑者(重要参考人?)」として逮捕され、
更に「Detective Gumshoe(ガムシュー刑事)」による事情聴取を受けたとみられるフェニックス。
前回ラストで「I don't see myself getting any sleep tonight...
(今夜は眠れそうにないな…)」と考えていたフェニックスも、
さすがに、いつの間にか眠りに陥ってしまっていた(気付いたら朝になっていた)ようですね。
街から遠く離れた秘境の村に、2時間かけてやって来て、
あれだけ色々な「想定外の事態」が巻き起こってしまったとあっては…
しかも久しぶりに会ったマヤが「殺人事件に巻き込まれ、逮捕されてしまった」とあっては…
フェニックス自身、肉体的にも精神的にも、
相当疲労困憊していたことでしょうし、まあ致し方ないでしょうね…
ただし、フェニックスの言う通り「逮捕されてしまったマヤ」が心配であることは確かですので、
彼の言う通り、「早急に(ASAP)」マヤが拘留されているであろう「Detention Center」へ向かうことにしましょう!
「June 20, 10:34 AM
Detention Center
Visitor's Room」
「6月20日、午前10時34分
留置所
面会室」
若干どうでもいいことですが、
やはり「Kurain Village(クレイン・ヴィレッジ(フェイの屋敷))」から、
「街中(Town)」にあるのであろう、ここ「Detention Center」まで、
「2時間以上(厳密には2時間半以上)」掛かっていますね。
これは「往復する」のが相当「大変そう」な気もしますが…
ゲーム的には「一瞬」で移動できますので、我々にとっては無関係です。(笑)
今後、おそらく「事件現場」であるクレイン・ヴィレッジと、
街にある「諸施設」へとの移動が頻繁になろうかと思いますが、
それは「舞台裏」で、これからフェニックスにひっそりと頑張ってもらうことにしましょう。(笑)
Maya
「N...
Nick!
Nick!」
マヤ
「ニ…
ニック!
ニックゥ!」
Maya
「I...!」
マヤ
「私…!」
Phoenix
「Maya!」
フェニックス
「マヤ!」
Maya
「What am I going to do!?」
マヤ
「私…これからどうなっちゃうの!?」

Maya
「I never imagined it would turn out like this!」
マヤ
「まさか、こんなことになっちゃうだなんて、思いもしなくって!」
「turn out」=「To be shown, found, resulted, or ended up to be
(であることが示される、明かされる、結果として明白になる)」=自動詞の慣用表現。
Phoenix
「Calm down, Maya!
Take deep breaths.」
フェニックス
「マヤ、まずはひとまず落ち着いて!
少し深呼吸でもして…」
…いや、マヤが取り乱すのも仕方ないですね…
彼女の言う通り、「Never imagined it would turn out like this!」だったのでしょうから…
しかも「”正式な霊媒師” としての初仕事」だったというのに…

Phoenix
「(Come to think of it,
the first time I met her...)」
フェニックス
「(しかし、よくよく考えてみれば…
僕とマヤが初めて会ったのも…)」
Phoenix
「(It all started right here, in this detention center...)」
フェニックス
「(全てが始まったのも、この留置所から、だったな…)」
これは、前作「PWAA」の「Episode 2」での話ですね。
…厳密には、「初めてフェニックスがマヤに会った場所
(The Place where Phoenix met Maya for the First Time)」は、
この「Detention Center」ではなく、
当時はまだ「Fey & Co. Law Offices(フェイ商事法律事務所)」という名称だった、
「深夜の法律事務所内で」だったような気もしますが…^^;
ま、これは「言葉のアヤ」ってやつでしょうね。
実際にマヤと「ちゃんと会話した」のは、
その時も「姉(Mia Fey)殺しの容疑者として」逮捕、拘留されていた、
この「Detention Center(留置所)」だったわけですから。
要するに、奇しくも「前作と同じ」ように、
続編である「今作」でも、
「同じエピソード2」で、
「フェニックスはマヤと ”留置所で” 対面している」わけです。
そして、おそらくは今回も、
前作同様に「全てはここから始まる(It all starts right here.)」のでしょう。
これは「セルフオマージュ」のような演出になっていると言えますね。
前作のプレイ経験者からすれば、
このフェニックスのセリフは「ニヤリとさせられる」ような手法が取られているわけですが、
或いは、何か「運命的なもの」をも感じさせられます…
Maya
「I finally...」
マヤ
「やっと…」
Maya
「I finally get to see you again, and...」
マヤ
「やっとまた会えたっていうのに、私…」
Phoenix
「It's not your fault.
You didn't do it.」
フェニックス
「君のせいじゃない。
君がやったんじゃないんだから。」
Maya
「No, I... I did it...
I killed that person.」
マヤ
「違う、私が…私がやったの…
私が、あの人を殺したんだよ。」
Phoenix
「But that wasn't you.」
フェニックス
「でも、あれは君じゃなかったんだ。」
Maya
「It doesn't matter.
It might as well have been me.」
マヤ
「関係ないよ。
私が私であることに、変わりはないんだから。」
ここまでのセリフは、この「Episode 2」の冒頭、
当プレイ日記の「第27回」の時の2人の会話と全く同じになっています。
Maya
「I was too weak... and I...
I couldn't control the spirit's power, so...」
マヤ
「私がいけないんだよ…まだ修行不足だったんだ…
死者の魂を上手く制御できないくらいに…だから…」
Phoenix
「(I don't want to bring up the case quite yet, but...)」
フェニックス
「(なんとかならないのか…マヤを被告人として法廷に出廷させない方法が、何か…)」
「I don't want to bring up the case quite yet.」
=直訳「まだ、この件を取り上げたくない。」
或いは「まだ、これを事件として法廷に(マヤを)出廷させたくない。」
Maya
「...You don't have to be nice to me. I understand.」
マヤ
「…無理しなくていいよ、ニック。全部私が悪いんだから。」
「You don't have to be nice to me. I understand.」
=直訳「あなたが私のために何か親身になってことを成さなければならないってことはない。
(そして)私は(その事を充分に)理解している。」
…このエピソードの冒頭同様、
2人の意見や考え方は、すれ違ってしまっていますが、
フェニックスとしては「マヤをこのまま放っておくわけにはいかない」でしょうね。
無論、プレイヤーである私としても、そうするつもりは毛頭ありません!
というわけで、ここで少しマヤに話を訊いてみたいと思います。
Phoenix
「So you're the Master or something of the Kurain School of Channeling...?」
フェニックス
「確か、君がクレイン・スクール・オブ・チャネリングのマスターだとかって聞いたんだけど…?」
この「Kurain School of Channeling」についての詳細はこちらをご覧ください。
Maya
「Actually, my mother is for now.」
マヤ
「厳密には、まだ私のお母さんがマスターなんだけどね。」
Maya
「But since that title is passed from mother to daughter,
I guess I will be someday...」
マヤ
「でも、マスターの座は、母から娘へ、いずれ引き継がれるの。
だから、私もいつかは正式に…」
この辺の話については、
以前マヤの「Aunt(伯母)」に当たる「Morgan Fey(モーガン・フェイ)」が、
少し触れていましたね。(その詳細はこちら。)
Phoenix
「But many people think that channeling isn't real,
that it's all just an act.」
フェニックス
「でも、世のほとんどの人たちは、交霊なんてものは現実にあるわけない、
そんなもの、全て嘘っぱちだって思ってるんだよ。それが現実なんだ。」
「Many people think that channeling isn't real,
that it's all just an act.」
=直訳「多くの人々はチャネリングを真実じゃないと考えている、
ただ単に、霊媒師がさも降霊しているかのようなフリをしているだけだ、と。」
Maya
「You believe in us, don't you?」
マヤ
「でもニックは、私たちクレインの霊媒術は本物だって、解かってるでしょ?」
Phoenix
「Yeah... because I've seen it with my own eyes.」
フェニックス
「ああ…この眼で嫌というほど見てきたからね。」
Phoenix
「(When Maya's channeling a spirit...
not only her voice,
but her whole physical appearance changes.)」
フェニックス
「(マヤが降霊している際…
声だけじゃなく、その全てが変わってしまう…
見た目も体型さえも、全て…何もかも…)」
Phoenix
「(It's a supernatural phenomenon that occurs every time.)」
フェニックス
「(その力は、まさに本物の超常現象と言って差し支えないだろう。)」
Phoenix
「(It happened this time, too...)」
フェニックス
「(そして、それはあの時も全く同じだった…)」
Phoenix
「(Dr. Grey said that he wanted to call the nurse, so...)」
フェニックス
「(ドクター・グレイは言っていた、例の看護師の魂を呼び出したい、と…)」
Phoenix
「(Maya's body must have taken on that nurse's appearance...)」
フェニックス
「(つまり、あの時のマヤの身体そのものも、看護師の生前の身体に変化していたってことなんだ…)」
…確かに、フェニックスは嫌という程「クレインの霊媒術の真実」を目の当たりにさせられてきました。
従って、彼自身は「マヤの力は本物である」と「信じざるを得ない」のです。
なにせ、散々それを「自分自身の眼で見てきた(He has seen it with his own eyes.)」わけですからね。
そして、その「能力」によって、前作から、ずっとフェニックス自身、幾度となく「助けられてきた」のです。
ですが、私たちの住む「現実世界」同様、
「フェニックスたちの世界」においても、
一般的には「Channeling(交霊)」なんてものは「現実には存在しない」
「霊媒師は、さも霊が降りているかのように振る舞っているだけだ」
と思われていることでしょう。
実際、私も「霊媒」なんてものは信じていません。
それを「自分の眼で見て確かめた」ことがありませんからね。
…勿論、それは「こっちの世界の霊媒」の話で、
フェニックスたちの世界における「マヤの霊媒能力」については、
私もちゃんと「本物」だと解かってますけど。(笑)
なんせ、フェニックス同様「嫌という程」自分の眼で見て確かめてきましたからね。
しかし、フェニックスたちの世界の「”他の” 多くの人々」は、
私たちの現実世界における「私を含めた」多くの人々と同様、
「霊媒なんてものは、基本的に ”嘘” だ、”真実ではない”」と思っているのです。
…ということは…
つまり…?
…さて、まだマヤに訊ける話題は残されていますが、
今回はこの辺で。次回に続きます。
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