Phoenix Wright Ace Attorney(逆転裁判)北米版プレイ日記(45)
前回、エイプリルが宿泊していたホテルの「ベルボーイ」の証言を聞きました。
ベルボーイは、事件発生時刻である「午後9時ちょうど」に、エイプリル本人にルームサービスを運んだと証言し、
それは「絶対確実間違いない!」のだそうです。^^;
ベルボーイの証言には「矛盾」はおろか、おかしい所や不明な点などはひとつもありません。
Phoenix
「It's no good!
(There's nothing there!)」
フェニックス
「ダメだ!
(おかしいところが何も見当たらない!)」
Phoenix
「(Is... is that it!?)」
フェニックス
「(これで…もう終わりなのか!?)」
「that is it」=「Finished. There is nothing more to the issue.(終わり。問題はこれ以上何もない。)」慣用句。
Edgeworth
「Tsk tsk.」
エッジワース
「クックック。」
Edgeworth
「Finally, you understand.
This bellboy has absolutely no reason to lie!」
エッジワース
「ようやく、君も理解したようだな。
このベルボーイには、嘘をつく理由など何ひとつ無いのだ!」
Edgeworth
「Now...」
エッジワース
「さて…」
Edgeworth
「If you have any decency,
you will end this rather tedious cross-examination here!」
エッジワース
「もし君に良識というものがあるのなら、
このような冗長な反対尋問は、これくらいで終わりにしてもらおうか!」
「decency(良識、体裁、謙虚)」
「tedious(退屈な、冗長な)」
Judge
「Hmm. It was a bit tedious.」
裁判官
「ふーむ。確かにちょっと長かったですね。」
え?そうスか?
これでも結構端折ってるんです。^^;
Judge
「The witness may leave the stand.」
裁判官
「証人は証言台から降りていただいて結構ですよ。」
Phoenix
「W-wait! Please wait!」
フェニックス
「ま、待った!待ってください!」
Judge
「Yes? Does the defense have something to add?」
裁判官
「なんですか?弁護側にはまだ何か付け足すべき事でもあるのですか?」
「add(足す、付け加える)」
Phoenix
「One last question...
let me ask one last question!」
フェニックス
「最後にひとつだけ…
最後にひとつだけ、僕に質問させてください!」
Edgeworth
「Your Honor, I must object.」
エッジワース
「裁判官、私は異議を申し立てざるを得ない。」
Edgeworth
「This charade of justice has gone on long enough!」
エッジワース
「このような茶番劇はもう十分だ、これ以上は必要ない!」
「charade(ジェスチャー、欺瞞、真似事)」
「charade of justice」=直訳「正義の真似事」。
「go on(続ける)」
「This charade of justice has gone on long enough.」
=直訳「このような正義の真似事(=茶番劇)はもう十分長く続いた。」。
Judge
「Now, now, Mr. Edgeworth.」
裁判官
「まあまあ、エッジワース君。」
Judge
「Alright Mr. Wright.
I'll give you one more question, that's all.」
裁判官
「いいでしょうライト君。
もう一度、君に質問するチャンスを与えます、ただし一度だけですよ。」
Phoenix
「(Okay.)」
フェニックス
「(よし。)」
Phoenix
「(This is really it, now.
This is my last chance!)」
フェニックス
「(本当にここしかない。
これが僕のラスト・チャンスだ!)」
Phoenix
「(What do I ask him about...!?)」
フェニックス
「(何について尋ねようか…!?)」
ここは初見ではちょっと難しいかもしれませんね。
間違った選択肢を選んでも即ゲームオーバーにはならなかったと思いますが、
この日記では例によって最短ルートの正解を選択します。
Phoenix
「T-tell me about check-in!」
フェニックス
「チ、チェックインのことを教えてください!」
Phoenix
「Tell me about when you checked-in Miss May.」
フェニックス
「ミス・メイがチェックインした時のことを。」
Bellboy
「Oh, alright.
Very well, sir.」
ベルボーイ
「ええ、かまいませんよ。
仰せのままに、弁護士様。」
Bellboy
「My first thought was that she was a beautiful, beautiful person.
She's just my type of girl, so it was a disappointment, really.」
ベルボーイ
「メイ様を初めて見た時、本当にお美しい、大変お綺麗な方だと思いました。
まさに私のタイプ、でございましたが、それだけにとても残念でございました。」
「disappointment(失望、残念、がっかり)」
Phoenix
「I see...」
フェニックス
「なるほど…」
Phoenix
「Excuse me... what exactly was a ”disappointment”?」
フェニックス
「失礼ですけど…”残念”って、何がですか?」
Bellboy
「Well, I am not without charm, sir,
but even I'd have little chance with her lover there.」
ベルボーイ
「そうですね、私自身に魅力がないわけでは決してないのですよ、弁護士様、
ですが、さすがに恋人の方も一緒にいらっしゃっていては、私にはほんの少しのチャンスさえもございませんので。」
「without charm(魅力がない)」
「little(少しも~ない)」⇔「a little」だと「少しは~ある」になる。
相も変わらずコイツ何言ってんだ?
ここ、法廷なんスけど…^^;
Phoenix
「(What did he say!?)」
フェニックス
「(今なんて言った!?)」
Phoenix
「What did you say!?」
フェニックス
「今なんて言いました!?」
Bellboy
「Ah! Oh... er... rather, quite!」
ベルボーイ
「えっ!あ…えーと…確かに、そうでございますね!」
「rather(確かに!)」=間投詞。
「quite(その通り!)」=間投詞。
上記セリフは、使われている単語「rather,quite」の本来の意味はあまり関係ありません。
単純にびっくりしてあたふたしているだけです。(笑)
Phoenix
「Bellboy! Tell us the truth now...」
フェニックス
「ベルボーイさん!本当のことを教えてください…」
Phoenix
「Did Miss May check in with another person?」
フェニックス
「ミス・メイは誰か他の人と一緒にチェックインしたんですか?」
Edgeworth
「I object! That was... objectionable!」
エッジワース
「異議を申し立てる!コレは、アレだ…異議に値する!」
「objectionable(異議の可能性がある、不同意または抗議できる)」
ただし、「objectionable」には「不愉快」という意味合いもあるので、
上記セリフは「それ(フェニックスの言っている内容)は…(私にとって)不愉快だ!」
というような意味にも取ることが出来ます。(笑)
いずれにしろ異議を申し立てるだけの根拠にはなりません。(笑)
Judge
「Objection overruled.
The witness will answer the question.」
裁判官
「異議は却下します。
証人は質問に答えるように。」
Bellboy
「Er... yes, I see.」
ベルボーイ
「あー…はい、わかりました。」
Phoenix
「Why did you not mention this in your testimony!?」
フェニックス
「なぜ証言でこの事を供述しなかったんですか!?」
Bellboy
「W-well, sir, you er...
you didn't ask!」
ベルボーイ
「そ、それは、弁護士様、あー…
あなた様がお尋ねにならなかったからです!」
Phoenix
「That's the sort of thing you're normally supposed to mention!」
フェニックス
「普通供述するべき事柄でしょう、これは!」
Bellboy
「Ah, yes, quite. Indeed...」
ベルボーイ
「ええ、そうです、そうですよね。確かに…」
Bellboy
「It was the, er, good barrister there, Mr. Edgeworth, who...」
ベルボーイ
「そちらの、グッド・バリスターであらせられる、エッジワース様が…」
「barrister(弁護士、法廷代理人)」=イギリス英語。アメリカ英語での「counselor(カウンセラー)」に当たる。
ここでは「検察側法廷代理人」のこと。
Bellboy
「He asked me not to mention it
if I wasn't specifically asked, sir.」
ベルボーイ
「エッジワース様が、特別聞かれなければこの事は供述するな、
とおっしゃったものですから、弁護士様。」
「specifically(特に)」
Edgeworth
「Oof!」
エッジワース
「ぐっ!」
Edgeworth
「Y-you fool!」
エッジワース
「こ、この愚か者め!」
ちょっと蛇足ですが、弁護士や検事をひっくるめた「法律家、法廷代理人」の
アメリカとイギリスでの違いについて記載します。
アメリカの「counselor(カウンセラー)」とイギリスの「barrister(バリスター)」は、
「実際に法廷に立つ法廷代理人」のことです。
一方アメリカの「attorney(アトーニー)」とイギリスの「solicitor(ソリシター)」は、
「主に事務的な仕事をする法律家」のことを意味します。
それらを全てひっくるめて、アメリカもイギリスも「lawyer(ロイヤー)」と呼びます。
イギリスなどの国では「barrister」と「solicitor」はきっちりと仕事の分野が分けられている「分業制」ですが、
アメリカでは呼び名も仕事自体の内容もあまり明確に区別されてはいないようで、
「事務仕事もやれば法廷にも立つ」方がほとんどらしいです。
「counselor」よりも「attorney」の方が「弁護士」という一般名詞としては一般的で、
「counsel(カウンセル)」「counselor(カウンセラー)」はどちらかというと「役職名」みたいな感じですね。
もっと詳しく知りたい方は各自で調べてください。(笑)
なぜこのベルボーイがここで「barrister」とイギリス英語を使ったのかはわかりません。^^;
前回も彼はフランス語を使ったりしていましたが、
おそらくこれは、彼が「キザ野郎」であることを表現しているのだと思います。^^;
…さて、土壇場で新事実が発覚しましたね!
どうやら事件当日、エイプリルは「男性と一緒に」ホテルにチェックインした模様です。
この「男性」の存在については、探偵パートで存在を匂わせるヒントはありましたが、
エイプリルの証言では「一切」触れられていなかったので、
「どこの誰なのか」など具体的なことはまだ何もわかりません。
しかし、これがフェニックスにとっての一筋の光明、突破口になるであろうことは間違いないでしょう。
それでは次回、この続きから再開します。
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