DRAGON QUEST V 北米版プレイ日記(153)
前回壺に封印された巨獣「Bjørn」と対峙しました。
自身を封印した張本人である「Rodolfo Briscoletti(ロドルフォ・ブリスコレッティ)」に復讐するため
彼を探していたようでしたが、当然「150年前の人物」であるロドルフォ氏が今も生きているわけがありません…
150年も封印されていたのに「よく寝た」とセリフで言っていましたから、
彼にとっては「ちょっと昼寝して起きた」程度の感覚なのでしょう。
そしてヒーローを見つけた巨獣は、まずは前菜とばかりにヒーローたちに襲い掛かってきます。
天地を揺るがす程の咆哮の後、バトルがスタートします。

「Bjørn the Behemoose appears!」
「ビョルン・ザ・ベヒムースが現れた!」
戦闘に入る前に、まずはこのモンスターの紹介から始めます。
北米版の名前は「Bjørn the Behemoose(ビョルン・ザ・ベヒムース)」。
日本版での彼の名前は「ブオーン」。
日本のSFC版では、戦闘が始まる際に「ブオーン」という効果音と共に彼が出現する、という演出がありました。
おそらく「雄叫び、咆哮」なのだと思いますが、名前の由来もおそらくこの「鳴き声」からきているのだと思います。
DS版では、それにあたる「咆哮」は「ブオーン」と鳴いているかどうかが若干わかりづらくなっており、
まさに「巨獣の咆哮」と言えるような豪快でリアルな雄叫びを発します。
一方北米版の名前「Bjørn(ビョルン)」の方ですが、「ø」の文字については前回解説しましたので、
今回は名前そのものを見てみることにします。
「ビョルン(Björn,Bjørn;Bjorn)」は、北ゲルマン語群由来の男性の名前。
北ゲルマン語群の言語で直訳すると「熊」という意味である。「ビョーン」や「ビヨーン」と表記されることもある。
アイスランド語では通常「ビョルトゥン」という発音になる。
またöやøはoとeの中間のような音で、より近づけるなら「ビョェルン」、「ビョェルト(ゥ)ン」のようになるが、
一般には「ビョルン」と表記される事が多い。
~DBpediaより~
なんとこの「Bjørn」、実は「一般的な男性名」です^^;
ただし上記の通り直訳では「熊」という意味らしいので、
「熊のような大きなモンスター」という意味合いがあるのでしょう。
しかしもちろんそれだけではなく、前回書いた通り「ø」という文字は
現代ヨーロッパ語の中でも使われている文字とは言え、れっきとした「古典文字」である「ラテン文字」です。
すなわち、前回のセリフと相まって「古代的な印象」を与えるのに一役買っているのです。
また、一般的なカタカナ表記では「ビョルン」と記載されることが多いため、私の日本語訳もそうしているわけですが、
実際の発音は「ビョェルン」、「ビョェルト(ゥ)ン」に近くなるようです。
もしかしたら「ブオーン」と鳴いている雄叫びが、欧米人には「ビョェルン」に近い音に聞こえるのかもしれません。
いずれにしろ、おそらくこれらの理由により「ブオーン」は「Bjørn」に改名されたのだと思います。
続いて、彼の名前の後ろについている「the Behemoose」ですが、
これは彼の「通り名」または「種族名」のようなもので、以前出てきた「Bishop Ladja」の「Bishop」と同じものです。
彼の名前全部を日本語にするなら「ベヒムースのビョルン」ということになります。
「behemoose(ベヒムース)」という単語は、おそらくDQV内での造語です。
RPG好きなら、語感からすぐにピンとくると思いますが、オリジナルは「behemoth」なのでしょう。
「ベヒモス(behemoth)」は、『旧約聖書』に登場する陸の怪物(怪獣)。
語源は「動物」と言う意味のヘブライ語「behamath」の複数形に由来する。
あまりの大きさのために、一頭しか存在していないにもかかわらず、複数形で数えられたとする説も存在する。
一説には豊穣のシンボルであり、また悪魔と見なされることもある。
読みの違いから、「ベヒーモス」「ベヘモト」「ビヒーモス(ビヒモス)」「ベエマス」など、多様に表記されることもある。
イスラム教の神話に登場する怪物バハムートと同一視される。
~Wikipediaより~
「DRAGON QUEST V」を制作、販売している「スクウェア・エニックス」のRPGで、「旧スクウェア」の作品である
「ファイナルファンタジーシリーズ」の名物敵モンスターとして「ベヒーモス」がいますね。
「FFシリーズ」に登場する「バハムート」の方はゲーム内では「ドラゴン」ですが、
実際は「ベヒーモス」と同一視される存在みたいです。
旧約聖書に登場するベヒーモスは「カバ」や「サイ」に似た姿で描かれることが多かったようですが、
中世の頃になると「象そのもの」もしくは「象頭人身の怪物」という姿で描かれていたようです。
この「behemoth」が「behemoose」の元ネタであると思います。
何故「behemoose」になったかというと、おそらくは「ラテン語っぽい感じ」に敢えて書き直したのだと思われます。
私はこれの読みを「ベヒムース」と読んでいますが、実際正しいかどうかはわかりません^^;
ですが、確かめようもないのでこの日記では「ベヒムース」に統一します。
さて、それではそろそろ「ビョルン・ザ・ベヒムース」との戦闘を開始します。
こちらの基本戦術はラジャ戦の時と概ね同じです。
サンチョは「Kabuff(カバフ)」でパーティ全体の守備力を上げ続け、
マドチェンは「Oomph(ウンフ)」でパーティの物理攻撃力を倍加させます。
ヒーローとパリーで攻撃、回復を行います。
ただし、今回はラジャ戦以降に覚えた新たな魔法も駆使します。
まずはパリーの新魔法がこちら。

「Insulatle(インスレイトル)」
「Protects all party members from fire- or ice-based attacks.
(炎、または氷に基づいた攻撃からパーティ・メンバー全員を守る。)」
日本版の「フバーハ」に相当する魔法で、炎属性または氷属性の、ブレス系特殊攻撃の被ダメージを減少させます。
「insulatle(インスレイトル)」は、「insulate(インスレイト)」+「-le」の造語です。
「insulate」は「断熱する」という意味で、
「-le」は「動詞」の後につけることで「‐する人、物」という「名詞」にすることが出来ます。
「insulatle」を直訳すると「断熱する魔法」という事になり、
炎などの「高すぎる熱」も、氷などの「低すぎる温度」も「一切シャットアウトする魔法」という事になりますね。
これを1ターン目に唱えることで、ビョルンの「ブレス系攻撃」のダメージを抑えます。
続いてマドチェンの新魔法です。

「Kasap(カザップ)」
「Reduces the defence of a group of enemies.(敵1グループの防御が減少する。)」
これは遥か以前になりますが、ヒーロー少年時代にアップテイテン・タワーズで戦った
「Haunted housekeeper(ホーンテッド・ハウスキーパー)」戦で紹介した魔法で、日本版の「ルカナン」です。
今回マドチェンは「ウンフ」をパーティメンバー全員にかけます。
そして、かけ終わったらこの「カザップ」をひたすら唱え続けます。
一方サンチョは、前回同様ひたすら「カバフ」連打あるのみです(笑)
ヒーローと、「インスレイトル」をかけ終わった後のパリーで攻撃と回復を行います。
例によって回復はヒーローとパリー最優先です。
サンチョとマドチェンは、ダメージを喰らっても基本無視です^^;
死んだ場合のみ「Yggdrasil leaf(ユグドラシル・リーフ=世界樹の葉)」で復活させます。
それでは1ターン目開始です。
ヒーローは攻撃、パリーは「インスレイトル」、サンチョは「カバフ」、マドチェンはヒーローに「ウンフ」。
最も早くマドチェンが行動、「Oomph(ウンフ)」をヒーローに唱え、ヒーローの攻撃力が2倍になります。
続いてパリーが「Insulatle(インスレイトル)」を唱えます。

「The party is enveloped in a soft light!」
「パーティは柔らかい光に包まれた!」
「envelop(包む、覆う)」
「インスレイトル」を唱えると、このようなメッセージが出ます。
これ以降は効果が切れるまで魔法が持続します。
続いてビョルンが行動してきました。

「Bjørn the Behemoose casts Buff!」
「ビョルン・ザ・ベヒムースはバフをかけた!」
「Buff(バフ)」も「ホーンテッド・ハウスキーパー戦」で紹介した日本版の「スカラ」に当たる魔法です。

「Bjørn the Behemoose's defence increases by 160!」
「ビョルン・ザ・ベヒムースの防御が160増加した!」
ビョルンの物理防御力は、素の状態でもかなり高いのですが、
この「バフ」の魔法によって更に格段に跳ね上がってしまいます。
続いてヒーローの攻撃。
倍加したヒーローの攻撃力でもビョルンに与えたダメージは「61ポイント」と微妙な値でした。
最後にサンチョが「Kabuff(カバフ)」。パーティ全員30前後防御力が上昇してターン終了です。
この流れは、2ターン目以降のパリーの行動を「物理攻撃に切り替える」以外、
「マドチェンがウンフを全員にかけ終えるまで」の4ターン目まで共通で、
マドチェンが「Kasap(カザップ)」を唱え始めるのは5ターン目以降です。
しかし、ビョルンの防御力は「バフ」で上昇しているので、ヒーローとパリーの攻撃ダメージはあまり高くありません。
見た目に違わず非常に高いビョルンのHPを削り切るには、マドチェンの「カザップ」が必要不可欠です。
マドチェンの「カザップ」は、1回あたり約80程度防御力を下げることが出来ます。
毎ターン唱え続けて重ねがけし、ビョルンの防御力を常に低く保つことが重要です。
とは言えその間にも、当然ビョルンはただ黙っているわけもなく、「バフ」以外にも多彩な行動をしてきます。

「Bjørn the Behemoose casts Kasap!」
「ビョルン・ザ・ベヒムースはカザップをかけた!」
このように、「カザップ」をこちらに対してかけてきます。
パーティ全員の防御力が減少してしまうので、サンチョは「カバフ」で相殺し続けなければいけません。
また、攻撃面では3種類の行動をランダムでしてきます。

「Bjørn the Behemoose attacks!」
「ビョルン・ザ・ベヒームスの攻撃!」

「Parry takes 83 points of damage!」
「パリーは83ポイントのダメージを受けた!」
最も基本的な物理攻撃です。
今回ビョルンの行動の中ではこれが一番多かった気がします。
当然こちらの守備力が下がっているか上がっているかによって、受けるダメージは変わります。
まあ所詮は単体攻撃なので、ヒーローかパリーが受けた時にその都度回復していれば、それほど脅威ではありません。
サンチョかマドチェンが喰らっても無視です(笑)

「Bjørn the Behemoose calls forth terrible lightning!」
「ビョルン・ザ・ベヒムースは、すさまじい雷を招来した!」
「call forth(生じさせる、招く)」

「The flashes of light veil the surroundings.」
「数多の閃光が取り囲み(パーティを)覆い隠した。」
「flash of light(閃光)」
「veil(覆う、隠す)」
「surrounding(取り囲むこと)」
上記のメッセージは、「パーティ全員にたくさんの雷が降り注いだ。」ということ。
「terrible lightning(テリブル・ライトニング)」は、おそらく雷属性の特殊攻撃です。
この特殊攻撃により、パーティ全員は40~60のダメージを受けます。
この攻撃に対して「インスレイトル」が効果を発揮しているのかはわかりませんが、
ダメージ量自体は正直大したことはありません。
ですが、蓄積していくと危険なので油断は禁物です。
物理攻撃を喰らってHPが大きく削られたにもかかわらず、ほっとかれたままのサンチョやマドチェンは、
この攻撃で死亡する可能性があります^^;

「Bjørn the Behemoose belches out blistering flames!」
「ビョルン・ザ・ベヒムースは酷熱の炎を吐き出した!」
これはラジャもしてきた特殊攻撃で、炎属性のブレス系特殊攻撃です。
ラジャ戦の時はこれに苦しめられましたが、今回はパリーの「インスレイトル」があるため
こちらが受けるダメージはわずか20ポイント前後です。
上記5種類の行動をランダムに、しかも時々1ターンで2回行動してきます。
しかし、2回行動の頻度は多くないので、手数では圧倒的にこちらが上回ります。
サンチョの「カバフ」やマドチェンの「カザップ」も、かなり早い段階で「MAXがけ状態」までいきます。
ちなみに「MAXがけ状態」とは、「これ以上かけても効果がない」というメッセージが出るまでかけることを意味する
私が作った造語です(笑)
ビョルンは「バフ」「カザップ」の使用頻度があまり高くないため、こちらのMAXがけ状態を維持しやすく
例えたまに1~2回使われたとしても、あまり気にする必要はありません。
この状態になったら、サンチョとマドチェンも攻撃に参加します。
最も攻撃力が低いサンチョでも100前後、最も攻撃力の高いヒーローなら200前後の大ダメージを
毎ターン安定して与えることが出来、こちらが受けるダメージは大した事は無くなるので、
マドチェンやサンチョを回復してやる余裕も出てきます。
これだけの大ダメージを与えられるようになっても、ビョルンを倒すのには10数ターンかかります。
最初から数えたら20ターン以上かかったかもしれません。
それでもあまり危機的状況に陥ることもなく、結構あっけなく撃破することが出来ます。

「Bjørn the Behemoose is defeated.」
「ビョルン・ザ・ベヒムースは倒された。」
戦闘終了時のパーティの状態がこちら。

ラジャ戦後の時のパーティの状態と比べると、非常に余裕のある戦いだったことが見て取れますね。
こちらが強くなりすぎたのか……
ビョルンが弱すぎるのか……
楽になった大きな要因は、やはり魔法「Insulatle(インスレイトル)」と「Kasap(カザップ)」のおかげだと思います。
防御面攻撃面ともに、ラジャ戦の時と比べて戦闘効率が格段に良くなっています。
余談ですが、SFC版プレイ当時この「ブオーン」にはめちゃくちゃ苦労した記憶が物凄くあります。
小学生当時の私にはまだ「補助魔法を有効に使う」という知恵がなかったためだと思います(笑)
特に「フバーハ」はほとんど使ってなかったなぁ…
今では「ドラクエに無くてはならない魔法」のひとつだと思ってますけどね(笑)
ぶっちゃけラジャ戦も、このふたつの魔法があれば本当はかなり楽です。
パリーとマドチェンのレベルをこれらを覚えるレベルにまで上げていれば良かったのでしょうが、
レベル上げとか面倒だし(笑)
結果倒せたので良しとします(笑)
ビョルンを倒すと、薄暗くなっていた景色が元に戻ります。
そして、空から何かが降ってきます。


「Amazing! Bjørn the Behemoose drops the ultimate key!」
「なんと!ビョルン・ザ・ベヒムースは究極の鍵を落とした!」
「ultimate(アルティメイト)」は、「究極の」という意味の方がメジャーかと思いますが、
この単語には「最後の」という意味もあるので、日本版での名前と同じく「最後の鍵」であるとも言えますね。
でもこの日記では「アルティメイト」という語感を重視して「究極」の方を採用します。
この鍵によって、世界中にある「全ての鍵のかかった扉」を開けることが出来ます。
はい、この戦闘の真の目的は、このアイテムを手に入れることだったのです!
なお、この「Bjørn the Behemoose」戦は、青年時代後半であればどのタイミングで戦ってもかまいません。
別にこのタイミングでなくてもいいわけですが、効率的にはここがベターだと思います。
「究極の鍵」を手に入れると、画面が暗転して次の場面へと自動的に移行します。
それでは次回、この続きから再開します。
自身を封印した張本人である「Rodolfo Briscoletti(ロドルフォ・ブリスコレッティ)」に復讐するため
彼を探していたようでしたが、当然「150年前の人物」であるロドルフォ氏が今も生きているわけがありません…
150年も封印されていたのに「よく寝た」とセリフで言っていましたから、
彼にとっては「ちょっと昼寝して起きた」程度の感覚なのでしょう。
そしてヒーローを見つけた巨獣は、まずは前菜とばかりにヒーローたちに襲い掛かってきます。
天地を揺るがす程の咆哮の後、バトルがスタートします。

「Bjørn the Behemoose appears!」
「ビョルン・ザ・ベヒムースが現れた!」
戦闘に入る前に、まずはこのモンスターの紹介から始めます。
北米版の名前は「Bjørn the Behemoose(ビョルン・ザ・ベヒムース)」。
日本版での彼の名前は「ブオーン」。
日本のSFC版では、戦闘が始まる際に「ブオーン」という効果音と共に彼が出現する、という演出がありました。
おそらく「雄叫び、咆哮」なのだと思いますが、名前の由来もおそらくこの「鳴き声」からきているのだと思います。
DS版では、それにあたる「咆哮」は「ブオーン」と鳴いているかどうかが若干わかりづらくなっており、
まさに「巨獣の咆哮」と言えるような豪快でリアルな雄叫びを発します。
一方北米版の名前「Bjørn(ビョルン)」の方ですが、「ø」の文字については前回解説しましたので、
今回は名前そのものを見てみることにします。
「ビョルン(Björn,Bjørn;Bjorn)」は、北ゲルマン語群由来の男性の名前。
北ゲルマン語群の言語で直訳すると「熊」という意味である。「ビョーン」や「ビヨーン」と表記されることもある。
アイスランド語では通常「ビョルトゥン」という発音になる。
またöやøはoとeの中間のような音で、より近づけるなら「ビョェルン」、「ビョェルト(ゥ)ン」のようになるが、
一般には「ビョルン」と表記される事が多い。
~DBpediaより~
なんとこの「Bjørn」、実は「一般的な男性名」です^^;
ただし上記の通り直訳では「熊」という意味らしいので、
「熊のような大きなモンスター」という意味合いがあるのでしょう。
しかしもちろんそれだけではなく、前回書いた通り「ø」という文字は
現代ヨーロッパ語の中でも使われている文字とは言え、れっきとした「古典文字」である「ラテン文字」です。
すなわち、前回のセリフと相まって「古代的な印象」を与えるのに一役買っているのです。
また、一般的なカタカナ表記では「ビョルン」と記載されることが多いため、私の日本語訳もそうしているわけですが、
実際の発音は「ビョェルン」、「ビョェルト(ゥ)ン」に近くなるようです。
もしかしたら「ブオーン」と鳴いている雄叫びが、欧米人には「ビョェルン」に近い音に聞こえるのかもしれません。
いずれにしろ、おそらくこれらの理由により「ブオーン」は「Bjørn」に改名されたのだと思います。
続いて、彼の名前の後ろについている「the Behemoose」ですが、
これは彼の「通り名」または「種族名」のようなもので、以前出てきた「Bishop Ladja」の「Bishop」と同じものです。
彼の名前全部を日本語にするなら「ベヒムースのビョルン」ということになります。
「behemoose(ベヒムース)」という単語は、おそらくDQV内での造語です。
RPG好きなら、語感からすぐにピンとくると思いますが、オリジナルは「behemoth」なのでしょう。
「ベヒモス(behemoth)」は、『旧約聖書』に登場する陸の怪物(怪獣)。
語源は「動物」と言う意味のヘブライ語「behamath」の複数形に由来する。
あまりの大きさのために、一頭しか存在していないにもかかわらず、複数形で数えられたとする説も存在する。
一説には豊穣のシンボルであり、また悪魔と見なされることもある。
読みの違いから、「ベヒーモス」「ベヘモト」「ビヒーモス(ビヒモス)」「ベエマス」など、多様に表記されることもある。
イスラム教の神話に登場する怪物バハムートと同一視される。
~Wikipediaより~
「DRAGON QUEST V」を制作、販売している「スクウェア・エニックス」のRPGで、「旧スクウェア」の作品である
「ファイナルファンタジーシリーズ」の名物敵モンスターとして「ベヒーモス」がいますね。
「FFシリーズ」に登場する「バハムート」の方はゲーム内では「ドラゴン」ですが、
実際は「ベヒーモス」と同一視される存在みたいです。
旧約聖書に登場するベヒーモスは「カバ」や「サイ」に似た姿で描かれることが多かったようですが、
中世の頃になると「象そのもの」もしくは「象頭人身の怪物」という姿で描かれていたようです。
この「behemoth」が「behemoose」の元ネタであると思います。
何故「behemoose」になったかというと、おそらくは「ラテン語っぽい感じ」に敢えて書き直したのだと思われます。
私はこれの読みを「ベヒムース」と読んでいますが、実際正しいかどうかはわかりません^^;
ですが、確かめようもないのでこの日記では「ベヒムース」に統一します。
さて、それではそろそろ「ビョルン・ザ・ベヒムース」との戦闘を開始します。
こちらの基本戦術はラジャ戦の時と概ね同じです。
サンチョは「Kabuff(カバフ)」でパーティ全体の守備力を上げ続け、
マドチェンは「Oomph(ウンフ)」でパーティの物理攻撃力を倍加させます。
ヒーローとパリーで攻撃、回復を行います。
ただし、今回はラジャ戦以降に覚えた新たな魔法も駆使します。
まずはパリーの新魔法がこちら。

「Insulatle(インスレイトル)」
「Protects all party members from fire- or ice-based attacks.
(炎、または氷に基づいた攻撃からパーティ・メンバー全員を守る。)」
日本版の「フバーハ」に相当する魔法で、炎属性または氷属性の、ブレス系特殊攻撃の被ダメージを減少させます。
「insulatle(インスレイトル)」は、「insulate(インスレイト)」+「-le」の造語です。
「insulate」は「断熱する」という意味で、
「-le」は「動詞」の後につけることで「‐する人、物」という「名詞」にすることが出来ます。
「insulatle」を直訳すると「断熱する魔法」という事になり、
炎などの「高すぎる熱」も、氷などの「低すぎる温度」も「一切シャットアウトする魔法」という事になりますね。
これを1ターン目に唱えることで、ビョルンの「ブレス系攻撃」のダメージを抑えます。
続いてマドチェンの新魔法です。

「Kasap(カザップ)」
「Reduces the defence of a group of enemies.(敵1グループの防御が減少する。)」
これは遥か以前になりますが、ヒーロー少年時代にアップテイテン・タワーズで戦った
「Haunted housekeeper(ホーンテッド・ハウスキーパー)」戦で紹介した魔法で、日本版の「ルカナン」です。
今回マドチェンは「ウンフ」をパーティメンバー全員にかけます。
そして、かけ終わったらこの「カザップ」をひたすら唱え続けます。
一方サンチョは、前回同様ひたすら「カバフ」連打あるのみです(笑)
ヒーローと、「インスレイトル」をかけ終わった後のパリーで攻撃と回復を行います。
例によって回復はヒーローとパリー最優先です。
サンチョとマドチェンは、ダメージを喰らっても基本無視です^^;
死んだ場合のみ「Yggdrasil leaf(ユグドラシル・リーフ=世界樹の葉)」で復活させます。
それでは1ターン目開始です。
ヒーローは攻撃、パリーは「インスレイトル」、サンチョは「カバフ」、マドチェンはヒーローに「ウンフ」。
最も早くマドチェンが行動、「Oomph(ウンフ)」をヒーローに唱え、ヒーローの攻撃力が2倍になります。
続いてパリーが「Insulatle(インスレイトル)」を唱えます。

「The party is enveloped in a soft light!」
「パーティは柔らかい光に包まれた!」
「envelop(包む、覆う)」
「インスレイトル」を唱えると、このようなメッセージが出ます。
これ以降は効果が切れるまで魔法が持続します。
続いてビョルンが行動してきました。

「Bjørn the Behemoose casts Buff!」
「ビョルン・ザ・ベヒムースはバフをかけた!」
「Buff(バフ)」も「ホーンテッド・ハウスキーパー戦」で紹介した日本版の「スカラ」に当たる魔法です。

「Bjørn the Behemoose's defence increases by 160!」
「ビョルン・ザ・ベヒムースの防御が160増加した!」
ビョルンの物理防御力は、素の状態でもかなり高いのですが、
この「バフ」の魔法によって更に格段に跳ね上がってしまいます。
続いてヒーローの攻撃。
倍加したヒーローの攻撃力でもビョルンに与えたダメージは「61ポイント」と微妙な値でした。
最後にサンチョが「Kabuff(カバフ)」。パーティ全員30前後防御力が上昇してターン終了です。
この流れは、2ターン目以降のパリーの行動を「物理攻撃に切り替える」以外、
「マドチェンがウンフを全員にかけ終えるまで」の4ターン目まで共通で、
マドチェンが「Kasap(カザップ)」を唱え始めるのは5ターン目以降です。
しかし、ビョルンの防御力は「バフ」で上昇しているので、ヒーローとパリーの攻撃ダメージはあまり高くありません。
見た目に違わず非常に高いビョルンのHPを削り切るには、マドチェンの「カザップ」が必要不可欠です。
マドチェンの「カザップ」は、1回あたり約80程度防御力を下げることが出来ます。
毎ターン唱え続けて重ねがけし、ビョルンの防御力を常に低く保つことが重要です。
とは言えその間にも、当然ビョルンはただ黙っているわけもなく、「バフ」以外にも多彩な行動をしてきます。

「Bjørn the Behemoose casts Kasap!」
「ビョルン・ザ・ベヒムースはカザップをかけた!」
このように、「カザップ」をこちらに対してかけてきます。
パーティ全員の防御力が減少してしまうので、サンチョは「カバフ」で相殺し続けなければいけません。
また、攻撃面では3種類の行動をランダムでしてきます。

「Bjørn the Behemoose attacks!」
「ビョルン・ザ・ベヒームスの攻撃!」

「Parry takes 83 points of damage!」
「パリーは83ポイントのダメージを受けた!」
最も基本的な物理攻撃です。
今回ビョルンの行動の中ではこれが一番多かった気がします。
当然こちらの守備力が下がっているか上がっているかによって、受けるダメージは変わります。
まあ所詮は単体攻撃なので、ヒーローかパリーが受けた時にその都度回復していれば、それほど脅威ではありません。
サンチョかマドチェンが喰らっても無視です(笑)

「Bjørn the Behemoose calls forth terrible lightning!」
「ビョルン・ザ・ベヒムースは、すさまじい雷を招来した!」
「call forth(生じさせる、招く)」

「The flashes of light veil the surroundings.」
「数多の閃光が取り囲み(パーティを)覆い隠した。」
「flash of light(閃光)」
「veil(覆う、隠す)」
「surrounding(取り囲むこと)」
上記のメッセージは、「パーティ全員にたくさんの雷が降り注いだ。」ということ。
「terrible lightning(テリブル・ライトニング)」は、おそらく雷属性の特殊攻撃です。
この特殊攻撃により、パーティ全員は40~60のダメージを受けます。
この攻撃に対して「インスレイトル」が効果を発揮しているのかはわかりませんが、
ダメージ量自体は正直大したことはありません。
ですが、蓄積していくと危険なので油断は禁物です。
物理攻撃を喰らってHPが大きく削られたにもかかわらず、ほっとかれたままのサンチョやマドチェンは、
この攻撃で死亡する可能性があります^^;

「Bjørn the Behemoose belches out blistering flames!」
「ビョルン・ザ・ベヒムースは酷熱の炎を吐き出した!」
これはラジャもしてきた特殊攻撃で、炎属性のブレス系特殊攻撃です。
ラジャ戦の時はこれに苦しめられましたが、今回はパリーの「インスレイトル」があるため
こちらが受けるダメージはわずか20ポイント前後です。
上記5種類の行動をランダムに、しかも時々1ターンで2回行動してきます。
しかし、2回行動の頻度は多くないので、手数では圧倒的にこちらが上回ります。
サンチョの「カバフ」やマドチェンの「カザップ」も、かなり早い段階で「MAXがけ状態」までいきます。
ちなみに「MAXがけ状態」とは、「これ以上かけても効果がない」というメッセージが出るまでかけることを意味する
私が作った造語です(笑)
ビョルンは「バフ」「カザップ」の使用頻度があまり高くないため、こちらのMAXがけ状態を維持しやすく
例えたまに1~2回使われたとしても、あまり気にする必要はありません。
この状態になったら、サンチョとマドチェンも攻撃に参加します。
最も攻撃力が低いサンチョでも100前後、最も攻撃力の高いヒーローなら200前後の大ダメージを
毎ターン安定して与えることが出来、こちらが受けるダメージは大した事は無くなるので、
マドチェンやサンチョを回復してやる余裕も出てきます。
これだけの大ダメージを与えられるようになっても、ビョルンを倒すのには10数ターンかかります。
最初から数えたら20ターン以上かかったかもしれません。
それでもあまり危機的状況に陥ることもなく、結構あっけなく撃破することが出来ます。

「Bjørn the Behemoose is defeated.」
「ビョルン・ザ・ベヒムースは倒された。」
戦闘終了時のパーティの状態がこちら。

ラジャ戦後の時のパーティの状態と比べると、非常に余裕のある戦いだったことが見て取れますね。
こちらが強くなりすぎたのか……
ビョルンが弱すぎるのか……
楽になった大きな要因は、やはり魔法「Insulatle(インスレイトル)」と「Kasap(カザップ)」のおかげだと思います。
防御面攻撃面ともに、ラジャ戦の時と比べて戦闘効率が格段に良くなっています。
余談ですが、SFC版プレイ当時この「ブオーン」にはめちゃくちゃ苦労した記憶が物凄くあります。
小学生当時の私にはまだ「補助魔法を有効に使う」という知恵がなかったためだと思います(笑)
特に「フバーハ」はほとんど使ってなかったなぁ…
今では「ドラクエに無くてはならない魔法」のひとつだと思ってますけどね(笑)
ぶっちゃけラジャ戦も、このふたつの魔法があれば本当はかなり楽です。
パリーとマドチェンのレベルをこれらを覚えるレベルにまで上げていれば良かったのでしょうが、
レベル上げとか面倒だし(笑)
結果倒せたので良しとします(笑)
ビョルンを倒すと、薄暗くなっていた景色が元に戻ります。
そして、空から何かが降ってきます。


「Amazing! Bjørn the Behemoose drops the ultimate key!」
「なんと!ビョルン・ザ・ベヒムースは究極の鍵を落とした!」
「ultimate(アルティメイト)」は、「究極の」という意味の方がメジャーかと思いますが、
この単語には「最後の」という意味もあるので、日本版での名前と同じく「最後の鍵」であるとも言えますね。
でもこの日記では「アルティメイト」という語感を重視して「究極」の方を採用します。
この鍵によって、世界中にある「全ての鍵のかかった扉」を開けることが出来ます。
はい、この戦闘の真の目的は、このアイテムを手に入れることだったのです!
なお、この「Bjørn the Behemoose」戦は、青年時代後半であればどのタイミングで戦ってもかまいません。
別にこのタイミングでなくてもいいわけですが、効率的にはここがベターだと思います。
「究極の鍵」を手に入れると、画面が暗転して次の場面へと自動的に移行します。
それでは次回、この続きから再開します。
ツイッター:へろ@Nickhero28
フェイスブック:へろ