Phoenix Wright Ace Attorney(逆転裁判)北米版プレイ日記(50)
前回の続きです。
「Gatewater Hotel」の「Bellboy」に話を聞きます。
「Miss May」
「ミス・メイ」
Phoenix
「About Miss May...」
フェニックス
「ミス・メイについてなんですけど…」
Bellboy
「Oh, her?
Sir, not to boast but I knew the moment I saw her...」
ベルボーイ
「ああ、彼女のことでございますか?
弁護士様、私、自慢じゃありませんが、彼女を一目見た瞬間に思ったのです…」
「boast(自慢する)」
Bellboy
「”She'd do it!” I said!」
ベルボーイ
「”彼女はヤる!”と!」
Phoenix
「(Do WHAT!?
I'm starting to think the most suspicious person here is this guy!)」
フェニックス
「(ヤるって何をだよ!?
最もアヤシゲな人物はこのオトコなんじゃないか、って思えてきたよ!)」
突っ込もうと思ったら、私が思ったことと全く同じことをフェニックスが即座に突っ込んでくれました。(笑)
…でも、やっぱり突っ込みます!
法廷で証言したことと違うじゃないか!
初めて見た時「美しい人だ。私のタイプだ。」って思ったんじゃなかったのかよ!
「The man with May」
「メイと一緒に居た男」
Phoenix
「I wanted to ask you about the man who was with Miss May...?」
フェニックス
「ミス・メイと一緒に居た男性について聞きたいんですけど…?」
Bellboy
「Ah, yes...」
ベルボーイ
「あぁ、彼ね…」
Bellboy
「He struck me as a real ”Lady Killer,”
if you'll pardon the expression.」
ベルボーイ
「このような表現をお許しいただけるなら、
彼は、真の”レディ・キラー”としての私に、大変な衝撃を与えたのでございますよ。」
「strike(衝撃を与える、ガツンと殴る)」
「pardon(容赦する、許す、大目に見る)」
「Lady Killer(女殺し)」=別名「色男」。
Bellboy
「I knew it from the moment I saw him, sir.」
ベルボーイ
「それが、彼の第一印象でございました、弁護士様。」
Bellboy
「He and I are of the same ilk.
We both carry the scent of... danger.」
ベルボーイ
「彼と私は同じ穴のムジナなのです。
我々二人は…キケンなニオイを漂わせているのでございます。」
「ilk(同類)」
「scent(香り、匂い)」
Phoenix
「(There we are in total agreement, Mr. Psycho Bellboy.)」
フェニックス
「(その意見には完全に同意するよ、ミスター・サイコ・ベルボーイ。)」
「agreement(同調)」
「total agreement(完全同意)」
「psycho(サイコ、精神病患者、狂人)」
フェニックス、それ、言い過ぎ。
確かに「Psycho」っぽいかもしれないけど…^^;
ただ単に彼は「danger」なだけだから…^^;
…あれ?やっぱり合ってるのか?
Bellboy
「If you had a photo of that man,
I'm quite sure I could identify him.」
ベルボーイ
「もしあなた様がその男性のお写真でもお持ちでしたなら、
私はかなりの確信をもって判別することが出来るのですが。」
Phoenix
「(A photo. Hmm...)」
フェニックス
「(写真、ねぇ。うーん…)」
…これについては一件心当たりがありますが、とりあえず質問を全て終わらせてからにしましょう。
「The hotel」
「このホテルについて」
Phoenix
「Could you tell me about this hotel?」
フェニックス
「このホテルについて教えてもらえませんか?」
Bellboy
「Absolutely!
And on that subject, I have an excellent idea, sir!」
ベルボーイ
「もちろんでございますとも!
さらにこの話題に関して、私にはひとつ素晴らしいアイディアがあるのでございますよ、弁護士様!」
「subject(主題、議題)」
Bellboy
「Currently, this hotel is known as the ”Gatewater.”」
ベルボーイ
「現在、当ホテルは”ゲートウォーター”の名で知られておりますが。」
Bellboy
「I propose that we add a subtitle!」
ベルボーイ
「私は、サブタイトルを付けてはどうか、と提案しているのでございます!」
「propose(提案)」
Phoenix
「A subtitle!?」
フェニックス
「サブタイトル!?」
Bellboy
「The Gatewater Hotel
-- Murder Manor --」
ベルボーイ
「ザ・ゲートウォーター・ホテル
--人殺しの縄張り--」
「manor(なわばり)」イギリス口語表現。
Bellboy
「Well?
What do you think?」
ベルボーイ
「いかがです?
どう思われますか?」
Phoenix
「Um... sounds great!
(Whatever floats your tea set...)」
フェニックス
「うーん…素晴らしい響きですね!
(宙に浮いたあなたのティー・セットの音色が…)」
上記のセリフは、「ベルボーイが力説して、カチャカチャ鳴ったティーセットの音」が
「sounds great(良い音色)」だ、とフェニックスは「心の声」で繋げています。^^;
当然ベルボーイにはそのフェニックスの心の声は聞こえていないので、
「Murder Manor(人殺しの縄張り)」というサブタイトルに対して
「良い響き、聞こえがいい(=良いアイディアだ)」と言ってくれたと思っているわけです。(笑)
日本語版のこの場面での成歩堂(フェニックス)のセリフは、
「いいんじゃないですかね!(どうでも…)」
と言ったような感じだったと記憶しています。
日本語版でのセリフのニュアンスを、上手い事英語にアレンジしていますが(笑)
同時に「日本語と英語での表現の違い」に少し苦しんで捻り出した、という感じも窺い知れるような気がして、
日本語のセリフを英語に翻訳したカプコンのローカライズ班の苦労が見て取れる気がします。^^;
さて、ベルボーイは「メイと一緒に居た男性」について、
「写真を見ればわかるかもしれない」と言っていましたね。
そして前回「グロスバーグ法律事務所」でフェニックスが「借りた(笑)」写真がありました。
ダメもとでその「写真」をベルボーイに見せてみます。
Photograph(写真)
Type:Photographs(タイプ:写真)
Retrieved at the Grossberg Law Office.(グロスバーグ法律事務所にて取得した。)
「On the back the words ”DL-6 Incident - Exhibit B” are written in pencil.
(背面に”DL-6事件-証拠物件B”という文字が鉛筆で書かれている。)」
Phoenix
「Take a look at this photo.」
フェニックス
「この写真を見てください。」
Bellboy
「That's him, Detective.」
ベルボーイ
「コイツです、刑事さん。」
Phoenix
「Um... I'm the lawyer.」
フェニックス
「えーと…僕は弁護士ですけど。」
Bellboy
「Oh, I know that!」
ベルボーイ
「ええ、存じ上げておりますよ!」
Bellboy
「I just wanted to say ”Detective” once.
You know how it is.」
ベルボーイ
「一度”刑事さん”って言ってみたかったんです。
あなた様も一度は言ってみたいと思っているんでしょうけども。」
Phoenix
「(No. No I don't.)」
フェニックス
「(いえ。全然。)」
上記一連のセリフに出てくる「detective」と言う単語は
「刑事」でも「探偵」でもどちらでも良く、また状況的にどちらでも当てはまりますが、
これらのセリフからだけではどちらのことを言っているのか解かりません。
日本語版では「刑事」だったと思いますので、訳もそれに倣いました。
Bellboy
「Without a doubt,
that is the man who checked in with Miss April May.」
ベルボーイ
「疑いようもなく、
この写真の男性はエイプリル・メイ様と一緒にチェックインした方に間違いございません。」
Bellboy
「How about I write an affidavit swearing that that's him!」
ベルボーイ
「写真の男性がまさしく彼の人だ、と誓う宣誓供述書を書いてもよろしいでしょうか!」
「affidavit(宣誓供述書)」法律用語。
「swear(誓う)」
Phoenix
「Well, sure. Why not?」
フェニックス
「ええ、もちろん。そうしていただけますか?」
Bellboy
「Yes!」ベルボーイ
「勿論!喜んで!」
Bellboy
「I've always wanted to write an affidavit, sir.」
ベルボーイ
「私は常々、宣誓供述書を書いてみたいと思っていたのでございますよ、弁護士様。」
今日はいろいろと夢が叶って良かったね!
Bellboy
「From hence forth I will be known as the ”bellboy who swore the affidavit”!」
ベルボーイ
「これより以後、私は”宣誓供述書を契ったベルボーイ”として知れ渡ることになるでしょう!」
「from hence(ここより)」
「forth(以後)」
Phoenix
「Just hurry up and write it.」
フェニックス
「いいからさっさと書いてください。」
フェニックス!冷てぇなぁ、おめぇ!
Bellboy's Affidavit(ベルボーイの宣誓供述書)
Type:Documents(タイプ:書類)
Received from the bellboy.(ベルボーイより受け取った。)
「Bellboy's Affidavit added to the Court Record.(ベルボーイの宣誓供述書をコート・レコードに加えた。)」
Phoenix
「(Not even Miss May can play dumb to this!)」
フェニックス
「(これがあれば、ミス・メイも悪ふざけは出来ないだろう!)」
「dumb(のろまな、ばかな)」口語表現。
というわけで、エイプリルが「一緒に居た男性」について「話さざるを得なくなる」であろう証拠品を入手しました。
次回、再び留置所に戻ってエイプリルに面会します。
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