Phoenix Wright Ace Attorney(逆転裁判)北米版プレイ日記(63)
今回から本格的にレッド・ホワイトの証言が始まります。
まずは、彼が目撃した殺人事件についての証言です。
「-- Witness's Account --」
「--証人の供述--」
White
「Let's see, it was about 9:00, I believe.」
ホワイト
「そうだねぇ、あれは確か9時頃、だったかな。」
White
「I was quietly perusifying...
er, that's ”reading” to you, some papers by the window.」
ホワイト
「私はホテルの部屋の窓際で、新聞を静かに熟読みしていたんだよ…
いや、君達には”読んでいた”と言った方がいいのかな。」
久しぶりに出してきやがったな!
この「perusifying」は、
「難しい単語を使おうとして間違った単語を使う」というホワイトの「癖」ですね。^^;
「perusifying」は、おそらく「peruse(熟読する、精読する)」の(現在分詞形の)言い間違いだと思われます。
日本語訳は「熟読み(じゅくよみ)」という造語で対応しました。
造語を考えるのめんどくさいんだから、
普通の単語を使ってくださいよ……
…ま、これは彼のキャラクターですから、しょうがないですね。^^;
それに実際は造語を考えるのは楽しいです。(笑)
White
「Then I heard a bedlam coming from outside!」
ホワイト
「そうしていたら、何やら外から騒々しい音が聞こえてきたんだ!」
「bedlam(騒々しい大混乱)」=語源「ロンドンにあったSt. Mary of Bethlehem精神病院の通称」から。
「St. Mary of Bethlehem(セイント・メアリー・オブ・ベスレヘム)」は、直訳すると「ベツレヘムの聖マリア」。
White
「Surprised, I turned to look at the building across the way.」
ホワイト
「非常に驚いてね、道むかいの建物の方を見たんだよ。」
White
「It was then I saw him:
a spiky-haired man attacking a woman with long hair!」
ホワイト
「そして目撃したんだ。
とんがった髪の毛の男が、長い髪の女性を襲っているのをね!」
White
「Needless to say that man was none other than you, Mr. Lawyer!」
ホワイト
「敢えて言う必要もないだろうけど、その男とは君以外の何者でもないよ、弁護士クン!」
White
「I called Miss May over at once.
She, too, was flabbergasted of course.」
ホワイト
「急いでメイ君を呼び寄せたんだ。
彼女もね、同じようにとても面食らったようだったよ、当然だな。」
「flabbergast(びっくり仰天させる、めんくらわせる)」口語表現。
White
「The victim, she... she ran away, but you gave chase!」
ホワイト
「被害者は…彼女は逃げたんだけどね、君は後を追いかけた!」
White
「Finally there was a terrible impaction!
Then it was all over...」
ホワイト
「そしてついに、悲劇の衝撃突が彼女を襲ったんだ!
それで全ては一貫の終わり、というわけさ…」
「impaction」≠「impact(衝撃、衝突)」。
そもそも「impact」だけで名詞として表すことが出来る。わざわざ「-ion」を付けて名詞形にする必要はない。
絶好調だな!ブランコ・ニノ!
なんだか急に「間違った造語」を頻発するようになりましたね。^^;
相当気分が良いのでしょうか?(笑)
Judge
「Hmm...」
裁判官
「ふーむ…」
Judge
「If things occurred as you testify,
then I'm afraid the defendant is guilty.」
裁判官
「もし本当にあなたの証言通りの事が起こったのだとしたら、
言いにくいのですが、被告は有罪、ということになりますね。」
Judge
「Very well, defendant... er, I mean, Mr. Wright.」
裁判官
「よろしい、それでは被告…あー、いや、ライト君。」
Judge
「Your cross-examination...」
裁判官
「反対尋問を…」
Phoenix
「Yes, Your Honor.」
フェニックス
「はい、裁判官。」
…裁判官、やりづらそうですね。^^;
とは言え、被告人兼弁護人のフェニックスが反対尋問を行います。(笑)
ホワイトの証言には、一見すると特に矛盾はありません。
しかし、少し分かりづらいですが、彼は証言で「ちょっとだけ言いよどんだ」箇所がありました。
White
「The victim, she... she ran away, but you gave chase!」
ホワイト
「被害者は…彼女は逃げたんだけどね、君は後を追いかけた!」
ここで「Press」します。
Phoenix
「Can you be a little more detailed about that?」
フェニックス
「もう少し詳しく言っていただけますか?」
Phoenix
「I think it's worth knowing exactly what happened.」
フェニックス
「これは、正確に把握するべき重要なポイントだと思うんです。」
White
「Of course! Comprende! I understand!」
ホワイト
「勿論!コンプレンデ!いいとも!」
「comprende(コンプレンデ)」=「understand(理解する)」という意味のスペイン語。
White
「The victim was attacked, by you,
and ran to the left.」
ホワイト
「被害者は襲われた時、もちろん君にだよ、弁護士クン、
彼女は左に逃げたんだ。」
White
「You gave chase, and struck her down!」
ホワイト
「それを君は追いかけて、彼女に一撃お見舞いしたってわけさ!」
Edgeworth
「Are you sure?」
エッジワース
「それは確かだろうか?」
White
「As you know, I am always abso-posi-lutely perfect!」
ホワイト
「知っての通り、私はいつも完・絶・対にパーフェクト、なことしか言わないよ!」
ブルータス、お前もか!
この「abso-posi-lutely」、どっかのベルボーイも似たようなことを言っていましたね。^^;
ベルボーイと違って「posi」と入っていますが、
おそらくこれは「positive(完全に、疑いのない)」の「posi」でしょう。
この「abso-posi-lutely(ab-SO-lutely)」についての詳細はこちらをご覧ください。
「ベルボーイが使っていた造語」とは厳密には違うので、
本来なら日本語訳の造語も変えないといけないのですが、
新しい造語を考えるのがめんどくさいのでそのまま同じにしました。^^;
Judge
「Perhaps you could change your testimony to reflect this new detail.」
裁判官
「できましたら、その新たに出てきた詳細を証言に反映させていただけますか。」
「perhaps(できたら)」=ここでは、表現を和らげるために使っている。
「reflect(反映する)」
…この裁判官の進言により、ホワイトの証言に「被害者ミアは左に逃げた。」という文言が追加されます。
それでは次回、この続きから再開します。
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