Phoenix Wright Ace Attorney(逆転裁判)北米版プレイ日記(72)
前回の続きです。
ホワイトの証言を聞きます。
「-- The Wiretapping --」
「--盗聴器を仕掛けたこと--」
White
「It was the beginning of September...
the week before the murder.」
ホワイト
「あれは9月の初め頃…
殺人事件発生の一週間前だったかな。」
White
「I had entered the Fey & Co. Law Offices.」
ホワイト
「私はフェイ商事法律事務所に侵入したんだ。」
White
「Of course, I had done so to place the wiretap.」
ホワイト
「もちろん、しっかり盗聴器を仕掛けさせてもらったよ。」
White
「That is when I saw this glass light stand.」
ホワイト
「その時に、ガラスでできたライトスタンドを見たんだ。」
Judge
「Hmm...」
裁判官
「ふーむ…」
Judge
「So, you saw the stand before the night of the incident...」
裁判官
「ということは、あなたは事件の夜よりも前に、既にスタンドを見ていた、と…」
Judge
「And this is how you were able to identify what had fallen over.
By the sound?」
裁判官
「だから、倒れた物が何であったかも識別することが出来た。
倒れた時の音を聞いたから、というわけですね?」
White
「Correct!
That is right.」
ホワイト
「その通り!
間違いないよ。」
Judge
「I see.
Very well, Mr. Wright, you may cross-examine.」
裁判官
「なるほど。
よろしい、それではライト君、反対尋問をおこなってください。」
Phoenix
「(Gah! What am I supposed to do now...!?)」
フェニックス
「(グゥッ!これでどうしろってんだ…!?)」
Maya
「Good luck, Phoenix...」
マヤ
「がんばって、フェニックス…」
今回の証言には、全くもっておかしいところがありません。
と言うよりも、
「ボロが出ないように、必要最低限のことだけをシンプルに話している」
と言った方がいいかもしれません。
矛盾も何もないので、証言ひとつひとつを「Press」していくより他ないでしょう。
White
「It was the beginning of September...
the week before the murder.」
ホワイト
「あれは9月の初め頃…
殺人事件発生の一週間前だったかな。」
Phoenix
「D-do you have proof!?」
フェニックス
「し、証明できますか!?」
Edgeworth
「Miss April May knew the details of Ms. Fey's phone conversation!」
エッジワース
「ミス・エイプリル・メイは、フェイ女史の電話での会話の内容を詳細に知っていた!」
Edgeworth
「This proves that the wiretap was placed before the murder!」
エッジワース
「それが、殺人の前に盗聴器が仕掛けられていたことの証左だ!」
Phoenix
「Huh... right.」
フェニックス
「うぅ…その通りです。」
White
「I had entered the Fey & Co. Law Offices.」
ホワイト
「私はフェイ商事法律事務所に侵入したんだ。」
Phoenix
「Was it really you that went into the office?」
フェニックス
「本当にあなたが事務所の中に入ったんですか?」
Phoenix
「Or was it Miss May?」
フェニックス
「あるいはそれは、ミス・メイだったのでは?」
Edgeworth
「Unidentified fingerprints several days old
were found in the Fey & Co. Law Offices.」
エッジワース
「フェイ商事法律事務所内に、
数日前に付着したと思われる事務所関係者以外の人物の指紋が見つかったのだ。」
「unidentified(未確認の、正体不明の)」
Edgeworth
「Those were obviously Mr. White's.」
エッジワース
「照合の結果、それらは明らかにホワイト氏のモノだったことが判明している。」
Phoenix
「(And if I know Edgeworth, he's already run a check on those prints...)」
フェニックス
「(あのエッジワースのことだから、当然その辺りも抜かりなくチェック済みってことか…)」
「run a check on ~(~の真偽をチェックする)」
White
「Of course, I had done so to place the wiretap.」
ホワイト
「もちろん、しっかり盗聴器を仕掛けさせてもらったよ。」
Phoenix
「Why did you tap Mia's phone!?」
フェニックス
「なぜミアさんの電話を盗聴したんですか!?」
Edgeworth
「This has no bearing on the current case, Your Honor.」
エッジワース
「それは本件とは関係ない、裁判官。」
「bearing(関係)」
White
「Bluecorp is a detective agency of sorts.」
ホワイト
「ブルーコープは探偵業の代理会社的なことをしているからね。」
White
「We have a responsibility to protect client confidentiality!」
ホワイト
「我々には、クライアントの秘密を守る守秘義務があるんだよ!」
「confidentiality(秘密性)」
White
「That is when I saw this glass light stand.」
ホワイト
「その時に、ガラスでできたライトスタンドを見たんだ。」
Phoenix
「Why did you notice something as innocuous as a light stand!?」
フェニックス
「なぜ大して当たり障りのない平凡なライトスタンドなんかに目が留まったんですか!?」
「innocuous(無害な、平凡な)」
White
「The light stand was made entirely out of glass.」
ホワイト
「そのライトスタンドは、全身ガラスでできていたんだよ。」
White
「It was quite stylish,
so I guess it made a lasting impression on me.」
ホワイト
「かなりスタイリッシュだったもんでね、
だから私にとって、忘れられないほど印象的だったんじゃないかな。」
White
「Such a beautacious thing deserves attention, does it not?」
ホワイト
「そんな不負美麗なシロモノがあったら、注意が向いてしまうのも致し方なし、だろ?」
「beautacious」≠「beautiful(美しい)」+「bodacious(手におえない)」。
「deserve(価値がある)」
久々に出ましたね!造語!(笑)
上記「beautacious」は、おそらく「手におえないほど美しい」という意味なのでしょう。
日本語訳では「不負美麗」という私が作った造語で対応しました。^^;
White
「That is all.」
ホワイト
「それだけだよ。」
Phoenix
「(Dammit! There's nothing there for me to press him on!)」
フェニックス
「(くそっ!突っ込めるような所がどこにもないぞ!)」
Phoenix
「(Uh oh! Don't tell me I've run out of ammo!)」
フェニックス
「(ううっ!今度こそ本当に万策尽き果てた!)」
「don't tell me(教えてくれるな)」=転じて「言われなくても分かるほど確実に」という意味。
「ammo」=「ammunition(弾、攻撃手段)」の口語表現。
「run out of ammo(ammunition)」=直訳「弾が尽きる」転じて「攻撃手段が無くなる」の意。
全ての証言を「Press」してみても、新たな証言を引き出すことも出来ず、矛盾を見出すことも出来ませんでした。
ここが崩せないと、「ホワイトこそが殺人犯だ!」と証明することが出来なくなってしまいます!
しかし、その足掛かりとなるようなポイントが何もありません!
またまた窮地に追いやられてしまったフェニックス!
いったいどうなってしまうのか!?
それでは次回に続きます。
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