DRAGON QUEST IV 北米版プレイ日記(9)



*:「Well, hello there, soldier!
Welcome tae Strathbaile.」
*:「あれ、こんにちは、兵士様!
ストラスベイルへようこそ。」
前回バーランドの北に位置する村「Strathbaile」へやってきたラグナー。
今回は、村人たちに色々話を聞いて回りたいと思います。

*:「It's good tae see ye here, soldier.
This probably willnae help ye at all, but...」
*:「オメ様に会えて、大変光栄ですだ、兵士様。
こんなちっこい村では、オメ様のようなお方をお持て成しすることもままなりませんけんど…」
*:「Well, it was like the bairn just disappeared right afore ma eyes.」
*:「実は、童っこがオラの目の前で急に消えちまう、ってなことがあったんですだ。」

*:「There's a cheeky wee beggar who's always footerin' aroond ootside night.」
*:「夜な夜な外をうろつく、いじましくてくだらねヤツがいつもこの辺に出るんですだ。」
「cheeky(生意気な、ずうずうしい)」
「beggar(こじき、ヤツ)」
「footer(足で歩いて旅をする)」
「aroond」=「around」
*:「Next time I see him,
I'm gonnae ask just what he thinks he's up tae.」
*:「次見かけたら、
オメェ何考えてんだ、って問い詰めてやりますだよ。」
…どうも夜になると、この辺りに何やら怪しげな輩が出没するようですね^^;
一見平和そうな村ですが、
意外と治安が悪いのでしょうか?^^;

*:「Well, if it isn't Ragnar McRyan!
So ye finally made it tae Strathbaile, eh?」
*:「あれ、オメはラグナー・マクライアンでねぇべか!
そうけ、オメもやっとストラスベイルさたどり着いたってわけだな?」
*:「I'm afraid I've no more information on the whereaboots o' those wee kiddies.」
*:「だども悪りんだけんど、オラは童っこらの行方については何の情報も掴んでねんだ。」
*:「I'm wonderin' if that tur tae the west has somethin' tae dae wi' it all,
but I dinnae hae the first clue hoo tae get inside.」
*:「ストラスベイルの西さ建ってる塔がな、今回の件さ何か絡んでるんでねぇべかと睨んでんだが、
どうせば塔の中さ入れんのかって、最初の足掛かりさえも掴めなかっただよ。」
「tur」=おそらく「tower」
「hoo」=「how」
この兵士が言っているのは、この村に来る前にチラッと見えた「西の塔」のことですね。
しかし、前回も書いた通り「塔は川に囲まれている」ので、徒歩では侵入できません。
もし彼が訝しんでいる通り、塔が事件と関係しているなら行ってみる必要があるのでしょうが、
果たしてどうすれば塔の中に入ることが出来るのでしょうか?

*:「It sounds like wee Willy Wally was playin' wi' some strange shoes at the time he disappeared.
It's all verra strange, if ye ask me.」
*:「オラんとこの童っこウィリー・ウォーリーは、行方不明さなる時、奇妙な靴で遊んでたらしいってことですだ。
オラにも何が何だかさっぱりなんで、これ以上聞かれても、ただただ何もかもが奇妙、としか言えねんですよ。」
ここは村の宿屋で、彼は宿屋の主人です。
彼の息子「Willy Wally(ウィリー・ウォーリー)」も現在行方不明になっているようですが、
その当時、何やら「変な靴」で遊んでいたようですね。
「人から聞いた話では」ということみたいですけど。
この「宿屋の息子」には、FC版では名前は無かったと思います。
NES版でどうだったのかは私の記憶にありませんが^^;
おそらくリメイク版から名前がついたのでしょう。
北米版の名前「Willy Wally」には、多分特に意味は無いと思います。
単純に「語呂が良いから」この名前になったのでしょう。
そしてこの宿屋の主人も「Mr. Wally(ウォーリー氏)」という「苗字」なのだろうと推測できますね。

*:「I'm a travelling nun.
I journey around the world to spread word of the Goddess.」
*:「私は旅の尼僧ですわ。
女神さまのお言葉を世界に広めるために旅をしているのです。」
「nun(尼僧、シスター)」
「spread(広める、流布する)」
*:「I'm sure the children who went missing will hear her voice in the end,
and be guided back to safety.」
*:「行方不明になっているという子供たちも、きっと女神さまの声を聞くでしょう、
そして彼女に導かれ、安全に戻ってくるに決まっていますわ。」
…尼僧らしい、含蓄のあるお言葉ですね…
いや…しかしそんなことよりも…
「普通の英語」を話してるぅぅぅ!!!
彼女は「旅の」尼僧なわけですから、当然「バーランド人」ではありません。
ということは、「スコティッシュ・イングリッシュ」を話すわけがないので、
「スコットランド訛り」だらけのバーランド領内においては
まさに一服の清涼剤!と言えるのです!(私にとって^^;)
このゲームをプレイしていることによって、私は結構「Scottish English」を読むことには慣れていますが、
それでも「普通の英語」とは少し違いますから、大変であることもまた事実です。
そしておそらく、「Scottish English」に「普段慣れ親しんでいないアメリカ人のプレイヤー」も、
もしかしたら私と同じ感想を抱くかもしれません(笑)
日本版では、この「旅のシスター」も「バトランドやイムルの人たち」も
「同じ日本語」を話していました(日本版には「言葉の訛り」はありませんでした)。
なので彼女が「私は旅をしているんだよ。」と言っていても、
プレイヤーは「ふーん。そうなんだ。」程度の感想しか抱かないでしょう。
しかし北米版では上述の通り「スコットランド訛り」の中にあって「訛りのないノーマルな英語」を話す人物ですので、
「この言語文化圏の外からやってきた異邦人」という印象が非常に強いですね。

*:「D'ye ken that I'm the one who caught that laddie stealin' the bread?」
*:「オラ、パンを盗んだやろっこをとっつかまえたんですけんど、オメ様知ってましただか?」
「laddie」=「lad(若者、男)」
*:「He's behind bars doon in the jail noo,
but he's no showin' a scrap o' remorse.」
*:「今ソイツは牢の鉄格子の中さ居りますだ、
だども全然反省の色が見られねぇんです。」
「bars(鉄格子)」=直訳では「たくさんの棒」
「remorse(良心の呵責、自責の念)」
「a scrap of ~(少しの~、少量の~)」=直訳「~の断片」
*:「He's even got the cheek tae be pretendin' he's a kid
an' askin' tae be let oot!」
*:「野郎、罪逃れのためにガキの真似事なんかすて、
そんで出せ出せって懇願してるんです。」
「the cheek to ~(生意気にも~)」口語表現。
「pretend(ふりをする、うそぶく)」

*:「The fella doon in the jail was caught stealin' bread,
but his memory's gone and he cannae mind a thing aboot it.」
*:「牢屋に入れられてる男は、パンを盗んでとっつかまったんです、
だどもあの人、記憶を無くしてるみたいだし、そのことに気付けてねぇみたいなんです。」
「fella(男)」口語表現。
*:「He must hae had somethin' terrifyin' happen tae him
tae be reduced back tae bein' a kid like that.」
*:「きっと何かとんでもねくおっかねぇ出来事があって、
あいなぐ童っこみてぇに、心が子供返りしちまったに違いねぇと思うんですだ。」

*:「The fella doon in the jail says he used tae live in Burland.」
*:「牢屋さ入ってるおんちゃんねぇ、前はバーランドに住んでたって言ってたべ。」
どうやら「パンを盗んで捕まった男性」が「村の牢屋に捕えられている」ようです。
しかし、どうも「幼児退行」してしまっているようですね。
「昔バーランドに住んでいた。」という証言が気になりますが…
とりあえず、村の北に下り階段がありますので、そこを下りてみましょう。

*:「Who are ye?」
*:「おんちゃん、誰だ?」

*:「Can ye let me oot of here?
I only took the bread because I was hungry.
LET ME OOT! WAAAAH!!!」
*:「オラをここから出してくれんだか?
オラ、腹減ってたからパンを持ってっただけだべ。
オラを出してけろ!うわぁぁぁぁん!!!」

*:「Huuh, huuh. Sorry? Ma name?
I'm Angus.」
*:「ふぅ、ふぅ。え?オラの名前?
オラはアンガスだ。」
…彼は、見た目は普通の「成人男性」ですが、やはり村人の言う通り「幼児に退行」してしまっているみたいで、
「パンを盗んだから牢に入れられた」ということすら「理解できていない」ようです。
しかし、彼の名前は「Angus(アンガス)」!しかも「バーランドに住んでいた」らしい!
…バーランドには「夫の帰りを待っている妻」が居ましたね……
これは一度「Burland」に戻ってみたほうがいいのかもしれません。
…村で聞き込みが終わったらね(笑)

*:「Ye've got tae help us!
Oor wee laddie's gone missin'!」
*:「オメ様、オラたちを助けるために来て下すっただか!
オラたちのちっこい童っこらが、行方不明さなってるだよ!」
*:「Who can be doin' this?
I cannae understand hoo anyone would want tae take oor kiddies away.」
*:「誰がこっだらことしてんだべか?
どこのどいつが、どうしてオラたちの童っこ攫いてぇなんて思ってんだべか、オラにはさっぱり理解できねぇだよ。」
…村人たちに話を聞いてみても、いまいちハッキリしたことが分かりませんね。
「行方不明になってる」のは「全て子供たち」…
もしかしたら子供のことは子供に聞いてみるのが一番なのかもしれません。
というわけで、この村には「学校」があります。
当然「村の子供たち」がいますので、そこへ行ってみることにしましょう。

*:「This is Strathbaile school.
The innkeeper's son, wee Willy Wally, was a pupil here afore he disappeared.」
*:「ここはストラスベイル学校ですだ。
宿屋のダンナの息子ウィリー・ウォーリーぼんずは、居なくなる前はここの生徒だったんです。」
「pupil(生徒、弟子)」

*:「It's good that ye came, soldier.
But we're in the middle of a lesson right noo.」
*:「お越す頂いて、誠に光栄ですだ、兵士様。
だどもオラたちは今、授業の真っ最中だもんで。」
*:「Come back tonight an' we can gab away as much as ye like then.」
*:「今夜また来てくだせ、そしたらオメ様のお望みのままに、たくさんお話すできると思いますだよ。」
「gab(おしゃべり、無駄話)」

*:「Wheesht! Hoo am I supposed tae study wi' all these distractions?」
*:「静かにすてけろ!なんで邪魔されながら勉強しねきゃならねんだ?」
「Wheesht!」=「Whisht!」=「Be quiet!, Silence!」
「distraction(気の散ること、注意散漫)」
ス、スミマセンでした…
もう話しかけないんで、思う存分勉強してください^^;

*:「Disappearin' children?
D'ye mean Willy Wally from the inn?
Ah, I know him, all right.」
*:「居なくなっちまった童っこたち?
それ、宿屋のウィリー・ウォーリーのことだべか?
んだ、オラ知ってるだよ、あったりめぇだべ。」
*:「He became an angel an' flew away in the sky.
It's true!」
*:「アイツ天使になっただよ、そんで空に飛んで行っちまったんだ。
ほんとだべ!」
なんですっとぉぉぉ!!??
それってめちゃくちゃヤバいんじゃ!?
しかし、これは子供の言う事です^^;
詩的な比喩表現としての「天に召された」ということではないのでしょう。
おそらくは「見たままをそのまま言葉にしている」のではないでしょうか?

*:「Ye're from the castle in Burland!
I think ye're amazin'.」
*:「オメさん、バーランドのお城から来ただか!
すっげぇかっけぇだなぁ。」
*:「When I grow up, I'm goin' tae be a palace guard just like ye.」
*:「オラもおっきぐなったら、オメさんみでぐお城の兵士さなんだ。」
そうかそうか、頑張れよ!
さて、子供たちの話で重要そうだったのは「ひとつしか」ありませんでしたね^^;
宿屋の息子「Willy Wally」は、空に飛んで行ったということらしいです^^;
一体どういうことなのでしょうか?
一応学校の先生にも話を聞いてみる必要があると思いますので、
夜になったら再度学校を訪れてみる必要もありそうですね。
そしてついでに、夜な夜な徘徊するという不審人物も突き止めてみましょう(笑)
事件と関係あるか分かりませんけど(笑)
また、バーランドの「Aigneas(アイグニース)」の夫と同名の、幼児退行している男性「Angus」。
アイグニースは「どこかで会ったら、知らせてくれ。」と言っていましたので、
一度バーランドに戻ってみるべきでしょうね。
もしかしたら人違いかもしれませんけど(笑)
というわけで次回は、まず「夜のストラスベイル」を再訪するところから再開したいと思います。
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