Phoenix Wright Ace Attorney(逆転裁判)北米版プレイ日記(99)

前回、事件現場である「Studio One」にやってきたフェニックスとマヤ。

今回は現場を調査してみましょう。




逆転裁判 第一スタジオ 調査1




逆転裁判 第一スタジオ 調査2


Maya

「Look, a ladder!」


マヤ

「見て、梯子があるよ!」




「ladder(ハシゴ)」




逆転裁判 第一スタジオ 調査3


Phoenix

「That's a ”step”-ladder.」


フェニックス

「あれは”台”梯子っていうんだよ。」




「step(昇降段、踏み段)」


「step-ladder(脚立、踏み台)」




逆転裁判 第一スタジオ 調査4


Maya

「So? What's the difference?」


マヤ

「そうなの?それって何が違うワケ?」



逆転裁判 第一スタジオ 調査5


Maya

「You need to stop judging things based on narrow-minded cultural assumptions, Nick!」


マヤ

「狭量な文化的仮説に基づいた物事の判断は止めた方がいいよ、ニック!」




「narrow-minded(狭量な、視野の狭い)」=直訳「細い心」。


「assumption(仮説、仮定)」




逆転裁判 第一スタジオ 調査6


Phoenix

「R-right... sorry.
(This girl is OUT there!)


フェニックス

「そ、そうだね…ごめん。
(うーん、このコはよくワカラン!)




はい、私が個人的に楽しみにしていた(笑)シーンを紹介しました。

概ね日本版と同様の掛け合いでしたね。



「step-ladder」は、日本語で言うところの「脚立」を指す単語ですが、
英文のセリフでは「”step”-ladder」と「step」を強調していますね。

「step」は「昇降段」とか「踏み台」という意味になりますので、
日本語訳では、この「stepの強調」を表現するために
「台梯子」という、怪しい日本語にしてしまいました。^^;

この場面で「台梯子」と言う単語を使うのが適切なのかどうかは私は知りません!(笑)



日本語での「脚立」という単語は「一つの単語」なわけですが、
英語では「step-ladder」という「二つの単語を組み合わせて一つにした」単語になっていますので、
これには「言語による”単語の性質”の違い」が出ているわけですね。


また、日本語における「梯子と脚立」には、「字面からして全く別物」という感じがあるのに対して、
英語での「ladder」と「step-ladder」には、
「どちらも「ladder(ハシゴ)」であるのは確かだけど、少しだけ”差異”がある。」という感覚になりますので、
これはもう「日本語と英語」というよりは、「日本と英語圏での概念の違い」によるところが大きいのかもしれません。

実際の「見た目」的には「どちらも梯子」なわけですが、文化によって「呼び名の感覚」が違う、というわけです。


ちなみに「ハシゴ(ladder)」は「高い場所へ移動するための通り道」として使う物であり、
「キャタツ(step-ladder)」は「高い所で作業したりするために、自身を高い位置に固定する”台”」ですので、
実際の「用途」や「物の性質」自体は如実に異なっています。(笑)


…どうですか、マヤさん?

この問題、実は「狭量な文化的仮説」では無いんですよ?(笑)


ま、とは言え、「梯子」か「踏み台にする梯子(脚立=step-ladder)」なのか、という問題は
所詮は些細な事柄なわけなんですけども。(笑)

脚立を「梯子の用途で」使用する場合もありますからね。(笑)



それよりもこのシーンで私の興味を特に引いたのは、
最後のフェニックスの心の声にあった「out there」という表現でした。

「This girl is out there.」という文章、みなさんならどう訳しますか?


少し調べてみましたが「out there」を「正しく」説明できている日本語のサイトは、私には見つけられませんでした。


アメリカの有名なドラマ「The X-Files」に登場するフレーズ「The truth is out there.」は、
「真実はそこにある。」という訳され方をされているようですし、
翻訳サイトなどでも「out there」は「そこに、あちらに」という意味である、というような説明が書かれていました。

間違いではないのでしょうが、上記セリフの「This girl is out there.」を訳す際にはこれらは適用できません。

「この少女はそこにいる。」「この少女はあちらにいる。」では、文脈的に何のことかわけが分かりません。



「out」も「there」も非常に基本的な英単語ですが、
これらが組み合わさって「This girl is out there.」という文章になると、
途端に「難しい英文」に変化してしまいます。

これは「英語」を「日本語訳で」覚えようとしても「”真に”理解することは出来ない」という好事例の一つでしょう。

英語と日本語を単純にイコールで結びつけるのではなく、
「英語は英語のまま」概念として覚える必要があるのです。



「out there」には、自分が今いる所から見て「離れた所」「距離がある”外側”」というようなニュアンスがあります。

これには「物理的な距離」だけでなく「概念的な距離」も含まれています。

概念的な距離とは、例えば「自分の思考の埒外」とか「自分の常識の範囲外」というような「距離」のことです。

「The X-Files」の「The truth is out there.」というフレーズは、

「真実はまだ誰にも解からない。」「真実は我々のあずかり知らぬ領域に存在する。」

というような訳し方も出来るということです。


上記のフェニックスのセリフにおける「This girl is out there.」もこれと同様に

「このコは僕の理解の範疇を超えている。」というような意味で言っている(思っている)ということになりますので、

私はこれを更に意訳して「このコはワケワカラン!」という訳にした、というわけなのです。


セリフの中身とは全然関係ないけど(笑)

日本版とは違う「アレンジ」が施されていましたので、私は大変満足です。(笑)



さて、それではそろそろ調査を再開しましょう。^^;




逆転裁判 第一スタジオ 調査7




逆転裁判 第一スタジオ 調査8


Phoenix

「Looks like a backdrop for a stage.」


フェニックス

「舞台の背景の書き割りみたいだ。」


Phoenix

「This must be used in the Steel Samurai show.」


フェニックス

「スティール・サムライの撮影に使われる物なのだろう。」



逆転裁判 第一スタジオ 調査9


Maya

「Of course! That's the mountain, Neo Fujiyama!」


マヤ

「そうだよ!これがあのネオ・フジヤマだよ!」



逆転裁判 第一スタジオ 調査10


Phoenix

「Doesn't the Steel Samurai take place in Olde Tokyo?
Can you even see Mt. Fuji from there?」


フェニックス

「スティール・サムライの舞台はオールド・トーキョーじゃなかったっけ?
オールド・トーキョーから富士山が見えるの?」



逆転裁判 第一スタジオ 調査11


Maya

「Not Olde Tokyo, Nick!
”Neo” Olde Tokyo!」


マヤ

「オールド・トーキョーじゃないよ、ニック!
”ネオ”・オールド・トーキョーだよ!」



逆転裁判 第一スタジオ 調査12


Phoenix

「Oh.
Right.」


フェニックス

「ああ。
そうだっけ。」




反応薄っ!


「いや、まあ、どっちでもいいんだけどね。」

というような感じですね、フェニックスは。^^;



相変わらず「新しい」のか「古い」のかよく分からない名称の「Neo Olde Tokyo」ですが、
上記シーンの日本語訳では「固有名詞」として扱われているため、全てカタカナで書きました。

これを無理矢理日本語訳すると、




フェニックス

「スティール・サムライの舞台は江戸の町だろ?江戸から富士山が見えるの?」


マヤ

「江戸じゃないよ、ニック!”新”江戸の町だよ!」




という感じになります。


フェニックスは「現実のオールド・トーキョー(江戸)」のことを言っているのに対して、
マヤはあくまで「ネオ・オールド・トーキョー(架空の江戸の町)」のことを言っているのですね。(笑)

それに伴って、フェニックスがマヤに質問した
「現実に存在する山」としての「Mt. Fuji(富士山)」と、マヤの言う「Neo Fujiyama(ネオ・フジヤマ)」は、
「似て非なる山」ということになるわけです。(笑)



上記セリフ内ではフェニックスの質問に誰も答えていませんので、私が代わりにお答えしましょう。(笑)


実際の「Old Tokyo(江戸)」からは富士山が見えました。

現在の東京は高層ビルが立ち並んでいるため見える場所は限られますが、
それでも晴れている時には今でも都内から富士山を見ることが出来ます。

江戸時代には当然「高層ビル」などという物はなく、空気も現代より澄んでいたため、
色々な所で見ることが出来ていたそうです。

江戸城には「富士見櫓」という物もありましたし、
そもそも徳川家康が江戸に幕府を開いたのも「富士山を望むことが出来る場所だから」という理由だったそうです。


…「Neo Old Tokyo」と「Neo Fujiyama」の位置関係は私には分かりかねますので、
こちらの解説は出来ません!(笑)



ところで、上記セリフ内でフェニックスは「Mt. Fuji」と言っていて、
マヤは「(Neo)Fujiyama」と言っていますね。


日本では「ふじさん」と言うのが一般的なのに、外国人は何故か「フジヤマ」と言うことが多いわけですが、
これは一体どうしてなのか?と不思議に思ったことはありませんでしょうか?


実は幕末や明治の頃は、日本国内でも「ふじやま」「ふじのやま」と言うことの方が「一般的」だったのです。

しかし時代が進むにつれ、日本では「富士山」を「ふじやま」とは呼ばなくなり、
「ふじさん」と呼ぶようになっていったのです。


ですが、海外に日本が紹介されたのは「幕末」や「明治」の頃であり、
「その頃は普通だった」呼び名「ふじやま」が広まっていき定着しました。

一度定着した呼び名というものは中々変わるものではないようで、
今でも海外で売られている「日本のガイドマップ」や「観光案内」には、
「Fujiyama」と記載されている物が数多くあります。
これが「外国人が”富士山”のことを”フジヤマ”と言う」理由です。


日本人の多くは、もしかしたら

「”ふじさん”っていう呼び名が正式名称なのに、なんで外国人はわざわざ”フジヤマ”って変えて呼んでるんだよ?」

と思ったりしているのかもしれませんが、

実は「正式名称を変えている(変えた)」のは

「外国人」ではなく「日本人」だったのですね。

「切腹」が「せっぷく」ではなく「Harakiri(ハラキリ)」なのも、これと同じ理由です。



いや~、今回は私の自己満足が先走り過ぎて全然調査が進展しませんでした。(笑)

それでは次回はこの続き、現場調査の途中から再開いたします。^^;


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