Phoenix Wright Ace Attorney(逆転裁判)北米版プレイ日記(113)
Judge
「Let me get this straight.」
裁判官
「ちょっと整理させてください。」
Judge
「You saw two people pass by the gate on their way to the studios that day?」
裁判官
「証人、あなたは事件当日、スタジオへ続く門を通る人物を二人見たのですね?」
Judge
「One was the Steel Samurai, dragging his leg.」
裁判官
「うち一人は、足を引きずっていたスティール・サムライ。」
Judge
「The other was a boy who looked to be in about 2nd or 3rd grade?」
裁判官
「そしてもう一人が、小学2年生か3年生くらいの少年だった、そうですね?」
Oldbag
「Oh yes, well we see his type there every day.」
オールドバグ
「ああそうだよ、毎日そんなのがよくうろついてるんだ。」
Oldbag
「Can't stop 'em.
Can't catch 'em.」
オールドバグ
「やつらは誰にも止められない。
誰にも捕まえられないのサ。」
上記が、前回オールドバグが証言したことの大まかな概要です。
当日は確かに「外部からの侵入者」が居たようですが、
なんとその正体は小学校低学年の少年だったそうです。
その少年が「殺人犯」とは思えませんが、
とは言え、果たして「事件とは無関係な存在」だったのでしょうか?
それでは引き続き、この後の場面をお送りします。
Edgeworth
「A boy in 2nd or 3rd grade?
Hmm...」
エッジワース
「小学2~3年の少年だと?
ふーむ…」
Edgeworth
「I assume it would be hard,
if not impossible for a young boy to wield the Samurai Spear?」
エッジワース
「そのような年端もいかぬ少年がサムライ・スピアーを振り回していたかもしれない、など、
私には到底信じられないのだが?」
「assume(事実だとする、思い込む)」
「wield(ふるう、振り回す、用いる)」
Judge
「Impossible, I'd think.
It's quite heavy.」
裁判官
「私も、到底不可能だった、と思いますね。
本件の凶器はかなり重たいですから。」
Oldbag
「Right! As I said, I didn't pay him much mind.」
オールドバグ
「そうだよ!だから言ったじゃないか、別に気にするほどの事じゃなかったんだよ。」
Oldbag
「That's why I erased the data.」
オールドバグ
「だからあたしは、子供が写った写真のデータを消したんだ。」
Maya
「Um, Nick?
What's going on?」
マヤ
「んーと、ねえニック?
つまりこういう事?」
Maya
「I mean, the boy was there,
that makes him a suspect!」
マヤ
「男の子が現場に居た、
これはとってもアヤシイ!」
Phoeinx
「Yeah, and they're already trying to ”un-suspect” him.」
フェニックス
「ああそうだ、そしてみんなは、その少年は”アヤシクナイ”と決めつけようとしているんだ。」
Judge
「I'd like to take a five minute recess.」
裁判官
「それではここで、5分間の休憩を挟みたいと思います。」
「recess(休憩、休廷)」
Judge
「I want the defense and the prosecution to consider this new information...」
裁判官
「弁護側検察側双方共に、この新情報についてよく熟慮するように…」
Judge
「And no forgetting vital information this time!」
裁判官
「それと次回からは、極めて重大な内容の証言を忘れてしまわないように!」
それは証人に言ってくれよ!
…ま、実際最後の裁判官のセリフは「オールドバグに向けて」言ったのでしょうけど。^^;
文脈からでは弁護側と検察側に釘を刺した、という風に取れてしまいます。(笑)
さて、ここで裁判は一時的に休廷(休憩)となり、弁護側検察側双方共に一旦各々の控室に戻ります。
「プレイヤー(フェニックス)」は当然「弁護側」ですので、ここでは「被告人控室の場面」に移ることになります。
「October 18, 11:08 AM
District Court
Defendant Lobby No. 3」
「10月18日、午前11時8分
地方裁判所
第三被告人控室」
Phoenix
「Mr. WP?」
フェニックス
「WPさん?」
Will
「Y-yes?」
ウィル
「は、はい?」
Phoenix
「Tell me straight: were you really in your dressing room?
You didn't go to the studio?」
フェニックス
「ここでハッキリさせておきましょう。あなたは本当に衣裳部屋に居たんですか?
スタジオには行かなかったんですね?」
Will
「I-I didn't go to the studio!
I was s-sleeping, honest.」
ウィル
「ぼ、僕はスタジオには行かなかったよ!
本当に、ね、寝ていたんだ、誓って間違いないよ。」
Maya
「So who was the ”Steel Samurai” in that security photo?」
マヤ
「それじゃあ、あの写真に写っていた”スティール・サムライ”は一体誰だったんだろ?」
Will
「How should I know?」
ウィル
「さあ?僕には分からないよ。」
Will
「The Steel Samurai costume was off in the corner of the dressing room.」
ウィル
「スティール・サムライのコスチュームは、僕の衣裳部屋の隅っこに置きっぱなしだったから。」
Will
「Anyone could have walked in and taken it, really.」
ウィル
「誰でも部屋に入ってくれば持って行けたと思うよ、いやほんと。」
Maya
「What!?
You should take better care of that stuff!」
マヤ
「ええっ!?
そんな大事な物、もっと慎重に管理した方がいいですよ!」
Will
「I couldn't imagine anyone would want to steal a Steel Samurai costume!」
ウィル
「だって、スティール・サムライのコスチュームを盗もうとする人が居るなんて思いもしなかったんだよ!」
いやいやいや!
これはマヤの言う通りいくらなんでも不用心過ぎです。^^;
ましてやスティール・サムライ・オタクたちが日常的にうろついていたわけですし、
彼らが世界に一つの「超プレミア品」として盗んじゃうかもしれないじゃないですか!
それに「撮影で使うコスチューム」はスタジオの備品でもあるわけですから、
やはり持ち主がキチンと管理すべきシロモノであることに間違いはありません。^^;
実際ウィルの管理がずさんなせいで
コスチュームは殺人事件に使われ、自身が「濡れ衣を着せられる」原因となり、
あまつさえどこかに行ってしまって行方が分からなくなってしまったのでは、
これはウィルの招いた重大な過失と言われても、全く反論できません。
まあ、今となってはもはや後の祭りですけど。^^;
Will
「So... where does this leave me?」
ウィル
「それで…僕はどうなっちゃうんでしょうか?」
Phoenix
「It doesn't look good...」
フェニックス
「ハッキリ言って、形勢は良くないですね…」
Phoenix
「You're the only likely suspect, right now.」
フェニックス
「現状、あなたが唯一の容疑者ってことに変わりはありませんから。」
Maya
「Nick!」
マヤ
「ニック!」
Maya
「W-what are we going to do!?」
マヤ
「こ、これからどうしよう!?」
Phoenix
「First, we play for more time.」
フェニックス
「まず、なんとかしてもっと時間を稼ぐんだ。」
Phoenix
「We'll start targeting someone else that could conceivably have done this!」
フェニックス
「そして誰か他の、犯行可能だったと思われる適当な人物に狙いを定めて攻撃するしかない!」
「conceivably(考えられるところでは、想像される)」
いやそれどんな作戦!?
Maya
「Right!」
マヤ
「なるほど!」
納得しちゃったよ!
Maya
「And it'll take them so long to shoot us down that we can get another day!」
マヤ
「そうなれば審理はグダグダになって、判決を翌日まで引き延ばせるってわけだね!」
「shoot down(論破する)」口語表現。
「It'll take them so long to shoot us down that we can get another day.」
=直訳「他の日になることが出来れば、彼らが私たちを論破するのにとても長い時間がかかる。」。
いやそれ(以下略)
Phoenix
「Right... but if we pick the wrong person,
we might lose on the spot.」
フェニックス
「その通り…だけど、もし間違って不適切な人物を指摘しちゃったら、
僕らはその場で負けてしまうかもしれない。」
Will
「You... don't sound very optimistic.」
ウィル
「なんか…全然楽観的な状況じゃないみたいだね。」
「optimistic(楽観的な)」
Phoenix
「I'm not optimistic at all, actually.」
フェニックス
「ええ、実際の所、全く楽観視できるような状況じゃないですよ。」
Maya
「Hey, Nick.
It's time.」
マヤ
「ねえ、ニック。
そろそろ時間だよ。」
Phoenix
「Okay. Let's go.
*sigh*」
フェニックス
「よし。それじゃ行こう。
ハァ」
Will
「What does that mean...
Please don't sigh like that!
*sniff*」
ウィル
「そんな…
そんな風にため息つかないでよ!
グスン」
…なんだか揃いも揃って頼りないですが。^^;
しかし現状のフェニックスたちには難癖付けての「時間稼ぎ」をするしか手立てがないようです。^^;
それって法廷侮辱罪だろ……
ともかく、今弁護側には「武器」が少なすぎます。
何とかこの窮地をやり過ごし、翌日の再捜査に賭けてみるしかないですね!
それでは次回はこの続き、5分の休憩が終わり、審理が再開したところから始めたいと思います。
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