Phoenix Wright Ace Attorney(逆転裁判)北米版プレイ日記(215)
前回エッジワースに「DL-6 Incident(DL-6事件)」について詳しく聞きましたが、
なんと「DL-6事件」は、あと3日で「時効」となってしまうみたいですね!
…ただし、確かに今回起こった「ゴード・レイク殺人事件」とは「密接なつながり」があると思われるDL-6ですが、
正直言って「直接的な関係」があるかどうかまでは、ちょっとよく分からないんですよね……
まあとりあえず、今回もエッジワースに話を聞いてみたいと思います。
「The suspect」
「(DL-6の)容疑者について」
Maya
「What happened to the suspect?
The one who got off innocent?」
マヤ
「ところで、その容疑者の人ってどうなったんですか?
無罪になったんですよね?」
Edgeworth
「I don't know...」
エッジワース
「それが…実は、よく分からんのだ…」
Edgeworth
「He disappeared from public view.
Nobody knows where to.」
エッジワース
「無罪判決の後、世間の目から身を隠し、行方をくらませてしまったからな。
どこへ行って、今何をしているのかを知る者は、おそらく居ないだろう。」
Edgeworth
「If he's still alive,
he'd be about 50 years old now.」
エッジワース
「まだ存命だとすれば、
年齢は50歳前後くらいになっていると思うが。」
Phoenix
「(I guess I can understand
why he'd go into hiding...)」
フェニックス
「(何故身を隠さなければならなかったのか、
僕には解かるような気がするな…)」
Phoenix
「(It'd be hard to live a normal life
after being a murder suspect in such a big case.)」
フェニックス
「(それほど世間に注目された大事件の、それも殺人事件の容疑者にされた後だ、
何食わぬ顔してまた普通の生活に戻るなんて、とても出来たものじゃなかったんだろう。)」
確かに、フェニックスの言う通りなのかもしれませんね。
「15年」という長い年月が経った今でも、
関係者の間では「語り草」になっているような事件です。
事件当時の「世間の注目度」は、
当然もっと凄かったであろうことが容易に想像できます。
実際「無罪放免」を言い渡されて、
「殺人者ではない」ことが「法律的に」証明されたのだとしても、
悪い意味でそれほどの「有名人」となってしまっては、
「メディアの悪質な追跡取材」やら、それに伴う「世間の好奇の目」に晒され続ける羽目になってしまい、
そんな状況下で「平穏な普通の日常を送る」ことなど、とてもじゃないけど「出来なかった」であろうことは、
火を見るよりも明らかですね…
ある意味ではその人物も「事件の被害者」だったと言えるのかもしれません…
「Your father」
「エッジワースの父親について」
Maya
「Umm... so, was your father a lawyer?」
マヤ
「ええと…確か、エッジワース検事のお父さんって、弁護士さんだったんですよね?」
Edgeworth
「He was...」
エッジワース
「父は…」
Edgeworth
「Gregory Edgeworth.
He was quite famous at the time, apparently.」
エッジワース
「私の父、グレゴリー・エッジワースは、
確かに、当時そこそこ有名な弁護士だった、と言えるのかもしれないな。」
Maya
「So, you were sort of trying to follow in his footsteps.」
マヤ
「それじゃ、そんなお父さんの背中を見て、自分も将来そうなろう、って思ったんですね。」
「follow (tread) in a person's footsteps(人の後に倣う、志を継ぐ)」=直訳「その人の足跡をたどる」。
Edgeworth
「I'd rather not talk about it.」
エッジワース
「この件については、これ以上話す事は無いな。」
…まあ確かに、
「自分の目の前」で何者かに「殺害」された「亡父の話」ですからね……
当事者のエッジワースにしてみたら、
思い出すのでさえ「苦痛を伴う」話題であることでしょう…
この件に関しては、「今」はまだ突っ込んだ話をするべき時ではありません。
それでは最後に、
事件当日「Gourd Lake Woods(ゴード・レイク湖畔の林)」でキャンプをしていた「Lotta Hart(ロッタ・ハート)」が、
偶然撮影した「事件当日の写真」をエッジワースにも見せてみることにします。
Lake Photo(湖の写真)
Type:Photographs(タイプ:写真)
Received from Lotta Hart.(ロッタ・ハートより受け取った。)
「Taken automatically on 12/25 at 12:15 AM. (12/25の午前12時15分に自動的に撮影された。)」
説明文の後半はシステム的な説明ですので省略します。
Edgeworth
「Hmph...」
エッジワース
「む…」
Edgeworth
「Who would have thought there'd be a photo...?」
エッジワース
「それは…事件の写真か…?そんな物があるとは思いもしなかったが…」
Phoenix
「Edgeworth...
Did you shoot him?」
フェニックス
「なあ、エッジワース…
まさか本当に、君が撃ったのか?」
Edgeworth
「What do you think, Wright?」
エッジワース
「ライト、君はどう考える?」
Phoenix
「I don't think you're the kind to point a gun at anyone, no.」
フェニックス
「僕は、マイルズ・エッジワースという人間は人に銃口を突き付けるようなマネの出来る人間じゃないと思ってる、
だから、答えはノーだ。」
Maya
「So you didn't shoot him?」
マヤ
「あなたが撃ったんじゃないんですよね?エッジワース検事!」
Edgeworth
「No, I didn't.
It wasn't me.」
エッジワース
「そうだ、私は撃ってない。
あれは、私がやったんじゃないんだ。」
…ついに……
ついに「言って」くれましたね!
「その言葉」を…!
Edgeworth
「Wright.」
エッジワース
「ライト。」
Edgeworth
「It pains me to ask you this now...」
エッジワース
「今更こんなことを言うのは、とても心苦しいのだが…」
Maya
「I know! You want us to defend you!」
マヤ
「解かってますって!弁護の依頼をしたいんですよね!」
Edgeworth
「Yes... Will you?」
エッジワース
「そうだ…頼まれてくれるだろうか?」
Phoenix
「Ah, who could have guessed this day would come?」
フェニックス
「ああ、こんな日がやって来るなんて…一体誰が想像できただろう?」
Phoenix
「This is my chance to finally pay you back.」
フェニックス
「ようやくだ。これでやっと、僕は君に借りを返すことが出来る。
そんなチャンスが、ついにやって来たんだ。」
Maya
「Pay him back...?」
マヤ
「借りを返す…?」
Edgeworth
「Pay me back?」
エッジワース
「私に借り…だと?」
Edgeworth
「For what?
I don't remember ever doing anything for you.」
エッジワース
「一体なんのことだ?
君に貸しを作った覚えはないぞ。」
Phoenix
「Never mind... I guess you don't really need to know.」
フェニックス
「気にしないでくれ、こっちのことさ…それに、君が知る必要なんて別にないしな。」
Edgeworth
「Huh...」
エッジワース
「そうか…」
Edgeworth
「My letter of request.
Please give it to Detective Gumshoe.」
エッジワース
「ところで、私の委任状を渡しておこう。
これをガムシュー刑事に渡してやってくれないか。」
Edgeworth's Request(エッジワースの委任状)
Type:Documents(タイプ:書類)
Received from Miles Edgeworth.(マイルズ・エッジワースより受け取った。)
「Edgeworth's Request put in pocket.(エッジワースの委任状をポケットにしまった。)」
これで晴れて「正式」に、フェニックスが「エッジワースの弁護士」になりました!
審理初日は「明日(12月26日)」ですので、
早速この「エッジワースの依頼状」をガムシュー刑事に渡して、
「審理の担当弁護士」としての手続きをしてもらう必要があるでしょう。
それにしても…
この事を知ったら、
ガムシュー刑事、「嬉し泣き」しちゃうんじゃないの?^^;
Phoenix
「Well, I guess we should...」
フェニックス
「ああそうだな、確かに、そうした方が…」
Phoenix
「W-what's that!?」
フェニックス
「な、なんだ、一体!?」
…静止画では分かりづらいかもしれませんが、
突如「画面」が揺れ出しました!
私が「手ブレ」したわけではありません!^^;
Maya
「E-earthquake!
Nick!」
マヤ
「じ、地震だよ!
ニック!」
Maya
「It's a big one!」
マヤ
「これ、大きいよ!」
Maya
「Whaaaaa!」
マヤ
「きゃぁぁぁぁぁっ!」
Maya
「I-it's calming down...」
マヤ
「あ、お、収まってきた…」
Maya
「Whew... that was scary!」
マヤ
「ふぅ…こ、怖かった!」
Phoenix
「Huh? Where's Edgeworth?」
フェニックス
「あれ?エッジワースは?」
Maya
「There.」
マヤ
「あ、ほら、あそこ。」
Maya
「He's on the floor in a ball, shivering.」
マヤ
「床で丸くなってるよ、震えながら。」
「(curl up) in a ball(丸くなってうずくまる)」=直訳「ボールのように(体を丸める)」。
「shiver(身震いする、震えおののく)」
Maya
「I guess he doesn't do so well with earthquakes.」
マヤ
「エッジワース検事、どうやら地震が来ると何も出来なくなっちゃうみたいだね。」
Phoenix
「(I've heard of running,
but curling up in a ball?)」
フェニックス
「(地震が起こったら、走って逃げて避難する、ってのは聞いたことがあるけど、
その場にうずくまって丸くなる、だって?)」
このセリフ、実は地味に日本版から「内容が大きく変更されている」セリフですね。(笑)
日本版では確か、
「御剣が地震を怖がるなんて、聞いたことないぞ?」
というような感じだったと記憶しています。
ですが、北米版では上記の通り、
「地震が起こったのに、その場でうずくまるヤツなんか聞いたことないぞ!
そんなことしてないで、さっさと避難しろよ!」
という感じになっているのですね。(笑)
…「違い」が分かりましたか?
実はここに、日米での「地震の捉え方」の違いが如実に出ているのです。
日本は、言うに及ばずの「地震大国」です。
「地震のメカニズム」については、ここでは詳細に説明しませんので、
詳しいことが知りたい方は各自で調べていただくとして、
日本には数多くの「プレート境界」「活断層」「火山」が存在し、
それらは全て「地震の発生原因」と考えられています。
これらが異常に多いために起こる日本の「地震の多さ」は、世界的にもあまり類を見ないものであり、
現に、
世界では、1年間にM5以上の地震が平均約1,500回、M2以上の地震が平均145万回発生している。
数の上では、世界で発生する地震の1割程度が日本付近で発生しているといわれ、
また1996年から2005年の期間では世界で発生したM6以上の地震の2割が日本で発生しているとの統計があり、
客観的に見ても日本は地震の多い国と考えられる。
~Wikipediaより引用~
というほど「地震が多い」のです!
これは裏を返せば、
日本人は「地震に慣れている」ということであり、
日常的に「頻繁に地震を経験している」ため、
基本的に「多少の揺れなら気にしない」ということでもあるのです。
まあ、それは人によりけりでもあるのでしょうが、
おそらく大半の人は「震度3」くらいまでなら、
「お、揺れてる揺れてる。」
程度で済ませてしまうのではないでしょうか。
さすがに「それ以上の揺れ」ならば、危機感を抱いて避難したりするでしょうが、
震度3以下なら「特に何もしないし気にしない」でしょう。
日本では「そういう人」が「大多数を占めている」ので、
日本版「御剣」の、「地震を異常に怖がって、震えて丸くなる」という描写が、
「一般的な成人男性の反応としては、ちょっと不自然」
ということになるのです。
ですが、それはあくまでも「日本での話」です。
アメリカなどの海外では、日本ほど地震に慣れていません。^^;
ハッキリ言って、「震度1の地震」ですら珍しいくらいですから、
彼らは地震に対して、日本人よりも遥かに「恐怖を感じる」のです。
上記「PWAA」内での描写についても、
「エッジワースが地震を怖がっている」というのは、彼らにしてみたら至って当たり前の反応です。
きっと、「フェニックスやマヤ」も内心では「エッジワース並みに」心底ビビってるはずです。^^;
まあ、その辺の描写はあまりなされていませんが、
それは単純に「日本版にそういう描写が無かったから」というだけであって(笑)
むしろアメリカ人の感覚としては、
「地震にあまりビビってない様子のフェニックスやマヤ」よりも、
「ビビりまくっているエッジワース」にこそ「共感する」ことでしょう。
こういった「地震の慣れ具合」というものに、
日米間では「越えられないほどの高い壁」がありますので(笑)
「普通はそこまでビビる程のもんじゃないのに、過剰に恐れを為している」様子だった「日本版御剣」と、
「怖いなら逃げろよ!丸まってんじゃないよ!」と思われるような反応をした「北米版エッジワース」では、
それを見た「成歩堂(フェニックス)の感想」にも、上記の様な「違い」が生まれるのですね。(笑)
この「エッジワース(御剣)が地震を異常に怖がる」という描写には、
実は「この後のシナリオ」において「重要な意味」があります。
よって、「地震にビビる」という「日本では異常な行動」も、
そのままでは「アメリカでは異常じゃない」ということになってしまいますから^^;
北米版でもなんとしてでも「異常行動だ!」ということにするために、
上記の様な「苦肉の策」をとったのでしょうね。(笑)
…カプコン北米ローカライズスタッフの皆さま、
大変お疲れ様でした。^^;
さて、そろそろゲームに戻ります。
Maya
「Well, I guess we're done.」
マヤ
「まあいいや、とにかく、私たちが今ここでやるべきことは全部終わったよね。」
Maya
「Mr. Edgeworth doesn't seem like he's going to stand up any time soon.」
マヤ
「エッジワース検事は、しばらく起き上がるつもり無いみたいだし。」
Maya
「Let's go, Nick.」
マヤ
「それじゃ行こっか、ニック。」
軽っ!
そして酷っ!
「ビビって動けなくなっちゃったエッジワース」は「放置プレイ」ですか…^^;
Phoenix
「Uh... right.」
フェニックス
「うん…そうだね。」
血も涙も無いのか!お前らは!
「委任状も貰ったし、ビビりはほっとくか。」
ってことですか!?^^;
ようやく「心開いた」エッジワースに対してこの仕打ち…
やっぱお前らなんか信用できんわ!
「弁護士」としても、「昔なじみ」としても…
そして、「人として」もな!!!
Phoenix
「We have to give Edgeworth's letter of request to Detective Gumshoe.」
フェニックス
「僕らはすぐにでも、エッジワースの委任状をガムシュー刑事に届けなきゃならないもんな。」
そうですか。随分「仕事熱心」なんですね。(棒)
…いいか君達、ちょっと想像してみたまえ……
ふと顔を上げてみたら、
「今まで面会してたヤツら」が、
既に「居なくなってる」ってことに気付いた人間の、
途方も無く「淋しい気持ち」ってやつをなッッッ!!!
…とまあ、そんなことを言っても彼らに声は届きません。^^;
甚だ遺憾ながら(笑)
ここはフェニックスたちの言う通り、
「エッジワースの委任状」をガムシュー刑事に渡しに行くことにしましょう。^^;
なんか、後で依頼人から直々に「委任を破棄」されそうだけどな!!!
それでは次回、エッジワースが心変わりしなければ(笑)
続きます。^^;
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