Phoenix Wright Ace Attorney(逆転裁判)北米版プレイ日記(318)

逆転裁判 北米版 カルマから解放された男1


Fifteen years earlier...


十五年前…



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男2


Karma

「Mr. Chief Prosecutor...
I am sorry.」


カルマ

「検事総長…
申し訳ない。」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男3


「von Karma!
It's not like you to make this kind of error...」


「フォン・カルマ検事!どうしたというんだね。
このような失態、君らしくも無い…」


「I never would have thought that
Edgeworth would be the one to catch you.」


「相手があのエッジワースとは言え、
まさか尻尾を掴まれようとはな。」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男4


Karma

「I... was careless.」


カルマ

「油断…していた。」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男5


「I'm sorry,
but you will have to be penalized.」


「まあいい、しかし大変申し訳ないんだが、
今回の一件、私は君に罰則を課さねばならん。」


「I've covered for you in the past,
but not this time.」


「かねてより君を庇ってきたが、
今回ばかりはさすがにそうもいかんのだよ。」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男6


逆転裁判 北米版 カルマから解放された男7


Karma

「Edgeworth!!!」


カルマ

「オノレッ!エッジワース!!!」




逆転裁判 北米版 カルマから解放された男8


「It was a shock like none I had ever known.」


「吾輩にとって、それはかつてない程に衝撃的であった。」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男9


「Me? Penalized!?」


「この吾輩に?罰則だと!?」


「It took hours for me
to regain my composure.」


「茫然自失となった吾輩が正気を取り戻すまで、かなりの時間を要した、
それ程に、それは大層屈辱的な通達であったのだ。」




「composure(沈着、平静)」




逆転裁判 北米版 カルマから解放された男10


「Suddenly, I found myself in the darkness...」


「しかしその時突如として、辺りが深淵の闇に包まれた…」


「I was in the court records room.」


「同時刻、吾輩は確か裁判所の法廷記録管理室に居たはずであったが…」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男11


「I must have wandered in there
without thinking where I was going.」


「別に、そこに対した用事があったわけではなかった。
我を失い、目的無く彷徨い歩いた結果、偶然たどり着いた先が管理室だったというだけの事でしかなかった。」


「The room was pitch black.
The lights must have gone out.」


「室内は、まるで墨をぶちまけたかのような黒一色であった。
一筋の光も差さぬ、その時の吾輩の心境を現生させたかのような、深い深い闇であったのだ。」




「pitch black(真っ黒)」=ここでの「pitch」は「原油、石油タール」の意。

「タールをぶちまけたかのような黒」ということ。




逆転裁判 北米版 カルマから解放された男12


「I went out in the hall and
felt my way to the elevator.」


「無論、それはただの停電であったわけだがな。
しかし、そんな所で突っ立っていても仕方がない。
吾輩はエレベーターで下の階に降りるべく、慎重に手探りで部屋を出、ホールに向かった。」




「feel one's way(手探りで、忍び歩きで)」=直訳「自らの感覚に頼る」。




「I pressed the button, and nothing happened.」


「しかし、ボタンを押してみても、エレベーターはウンともスンとも反応せぬ。」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男13


「Then... there was a noise!」


「その時だ…あの忌々しき爆音が辺りに轟き渡ったのは!」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男14


逆転裁判 北米版 カルマから解放された男15


「I was in pain!
A horrible, burning pain in my shoulder!」


「激痛が走った!
焼け付くような恐るべき痛みが、吾輩の肩に走ったのだ!」


「Just then, the lights came back on.
The elevator door opened before my eyes.」


「ちょうど時を同じくして、全館の照明が息を吹き返し、
眼前のエレベーターにも再び電力が供給され、ドアが開かれた。」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男16


「I saw three people inside,
all lying unconscious from oxygen deprivation.」


「エレベーター内には三人の人間が横たわって居た、
皆一様に、酸素欠乏により意識が混濁した状態であったように見受けられた。」


「Much to my surprise,
a pistol lay at my feet.」


「その時目に入ってきた足元に転がっていたピストルの存在については、
さすがの吾輩も、大いに度肝を抜かされることと相成ったわけだがな。」




「much to one's surprise(大いに驚いたことには)」




逆転裁判 北米版 カルマから解放された男17


「I knew then...
it was destiny.」


「しかし、同時に吾輩は悟ったのだ…
これは運命なのだ、と。」




逆転裁判 北米版 カルマから解放された男18


「In his last moments,
Gregory Edgeworth was still unconscious.」


「最後の瞬間に至っても、
グレゴリー・エッジワースの意識は混濁したままだったに相違あるまい。」


「He died, never knowing who had shot him.」


「誰に撃たれたのかも判然とせぬまま、奴は死んでいったのだ。」


「Later, he spoke through a medium, blaming Mr. Yogi.」


「その証拠に、後日霊媒師なる者を通して発言した際に、奴はなんとヨギを殺人者として告発したのだ。」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男19


「He was fooled!
It was the perfect crime!」


「愚かな男だ!奴は、まんまと一杯食わされた、というわけだ!
そして、それをもってこの事件は、全くもって非の打ちどころのない、
水も漏らさぬほど完璧な完全犯罪になったというのに!」




逆転裁判 北米版 カルマから解放された男20


Karma

「Tsk tsk tsk...」


カルマ

「クックック…」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男21


Karma

「Who would have thought
another man would have come to open that elevator door?」


カルマ

「あのドアが、まさかまたもや第三者に開かれようとはな、
その様な事、誰が想像し得たであろうか?」




このフォン・カルマのセリフは、

「エレベーターのドアを開けた第三者(フォン・カルマ)が居たことを、

誰が(グレゴリー・エッジワースが)想像したであろうか?(いや、しなかっただろう。)

という「直接的」な意味の他に、

「事件の真相を解明すべく、

15年の時を経て、再びあのエレベーターのドアを開ける者(フェニックス)が現れようとは、

誰が(フォン・カルマが)想像できたであろうか?(いや、出来なかった。)

という「もう一つ」の意味が、

「二重に」掛けられた表現であるのだろうと思われます。




逆転裁判 北米版 カルマから解放された男22


Karma

「Judge!」


カルマ

「裁判官!」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男23


Judge

「Wh-what?」


裁判官

「は、はい?な、なんでしょうか?」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男24


Karma

「What are you doing!?」


カルマ

「貴様、一体何をしておる!?ボケッとするな!」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男25


Karma

「Do your job!
Bring an end to this miserable charade!」


カルマ

「さっさと己が使命を遂行せんか!
この空虚な茶番劇に幕を引くのだ!」




「miserable(悲惨な、惨めな)」




逆転裁判 北米版 カルマから解放された男26


Karma

「Now! End it!」


カルマ

「この場所で!今すぐにな!」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男27


Judge

「V-very well.」


裁判官

「わ、わかりました。」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男28


Judge

「It appears that we have come a very long way to the end of this maze.」


裁判官

「どうやら我々は、長い旅路の果て、ようやくこの迷宮の出口にたどり着けたようですね。」




「maze(迷宮、迷路)」=転じて「困惑、当惑」という意味もある。




Judge

「Fifteen years later...」


裁判官

「十五年という時を経て、ようやく…」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男29


Judge

「Mr. Miles Edgeworth?」


裁判官

「マイルズ・エッジワース君?」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男31


Judge

「You were innocent.
You are innocent.」


裁判官

「あなたは無実の身でした。
そして、今も、また無実の身であるのです。」




説明の必要は無いかと思いますが、

この裁判官のセリフは、

「You were innocent (in DL-6 Incident).

(あなたは過去、DL-6事件において無罪だった。)

You are innocent (in the Gourd Lake murder).

(そして、先のゴード・レイク殺人事件においても、同様に無罪である。)」

ということを、非常に簡潔に、かつ象徴的に言い表した名台詞ですね。

ある意味、英語の特色が如実に表れているセリフとも言えるかもしれません。




逆転裁判 北米版 カルマから解放された男32


逆転裁判 北米版 カルマから解放された男33


Judge

「As you said,
it was all a ”nightmare.”」


裁判官

「かつて、あなたが御自身でそうおっしゃっていたように、
全てはただの”悪夢”に過ぎなかったのです。」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男34


Edgeworth

「Yes, Your Honor.」


エッジワース

「ああ、そうだな、裁判官。」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男35


Judge

「This court finds the defendant, Mr. Miles Edgeworth...」


裁判官

「それでは、当法廷は被告マイルズ・エッジワース氏に、判決を言い渡します…」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男30


「Not Guilty」


「無罪」



逆転裁判 北米版 カルマから解放された男36


Judge

「That is all.
The court is adjourned!」


裁判官

「審理は以上。
当法廷は、これにて閉廷!」




…これで、無事、晴れて「全て」に決着がついたのです。

「15年前」、多くの人々に「悲哀」と「憎悪」の念を抱かせ、

「悪夢」を見せ続けてきた悲劇の事件「DL-6 Incident(DL-6事件)」

そして、それに端を発した「復讐劇」であったところの「Gourd Lake murder(ゴード・レイク殺人事件)」

長く辺りを包み込んでいた深淵の闇に射し込んだ一筋の

その光によって、今では何もかもが全て

白日の下に明るく照らし出されていますね…


というわけで、「Phoenix Wright」良き「ライバル」でもあり、

また「幼馴染」「親友」でもある過去の恩人「Miles Edgeworth」に対して、

「現在」においても「過去」においても「完全無罪」が言い渡されました。

フェニックスは無事に「借りを返せた」わけですね!


というわけで、今回の日記はここまで、

この続きの場面は次回にしたいと思いますが、

最後に、「Manfred von Karma」という人物について、

改めて解説などを書いて終わりにしたいと思います。




前回、自身の過去の「真実」をフェニックスに全て暴かれたフォン・カルマは、

「エッジワース親子」に対する激しい「恨み」と「憎しみ」から、

一時は「精神崩壊」を起こしたかのごとくに「発狂」していましたが、

今回は過去の「回想」を経て、随分落ち着きを取り戻していたように見受けられましたね。

果たして彼の現在の「心境」は如何ばかりの物であったのか、

前回の「発狂」と今回の「平静」について、

色々アレコレと想像してみるのも面白いかもしれません。


彼の「キャラクター紹介」は、

初登場時のプレイ日記(219)で既に行なっていますので、

詳しくはそちらをご覧ください。

ただし、その時には出来なかった、

もう少し「突っ込んだ」内容のものを以下に記したいと思います。


彼の名前の由来は、

日米ともに「仏教用語のカルマ(罪業)」である、とプレイ日記(219)で書きましたが、

日本版の「狩魔豪(=カルマ業)」に対して、

北米版での「Manfred von Karma」には、

若干ニュアンスに違いがあると思われます。


日本版においては、

ただ単に「罪深い男」というような意味合いでしかなかっただけなのに対し、

北米版においては、

ドイツ語で「Man freed from karma(カルマから解放された男)」を意味する名前であることから、

「過去、自身が犯した罪(カルマ)から、真相を暴かれることにより解放された

という意味付けが、初めからなされていたのではないか、と思うのです。

つまり、

「秘匿していた罪に苦しむ業(カルマ)から解放され、

もはや苦しみを背負う必要は無くなった(ただし、罪は償わねばならない)。」

という意味だった、ということなのかもしれません。


或いは単純に、

「フォン・カルマという男は、罪を犯しても罪の意識など欠片も無く、

初めから罪の意識(カルマ)から解放されている(罪業を感じない)男だったのだ。」

ということだったのかもしれませんが。^^;


または、もう少し「突っ込んだ」見方をすると、

仏教においては、「執着は業(カルマ)である」という考え方があります。

そして「von Karma」という人物は、常に、何事においても、

「異常」なまでに「完璧」というものに「こだわる」キャラクターとして描かれていましたね。

自身の「仕事」については勿論の事、

それこそ「私生活」常日頃の「一挙手一投足」に至るまで、

何もかもが「完璧」でなければ気が済まない、という性格であり、

全てが「完璧」であるためには「如何なる手段も厭わない」という人物でした。

言い換えれば、彼は「”完璧”というモノに囚われ、執着していた」と言えるわけですが、

仏教においては、その「執着」こそが「業(カルマ)」である、とも言えるのです。


…ただし、これは宗派や教義において差異がある事柄でしょうから、

これについて詳しい事はここでは詳細に触れません。

もっと詳しく知りたい方は各自で調べてください。(笑)


と、それはさておき、「PWAAのvon Karma」に話を戻しますが、

彼はこれまで、

「40年間無敗の、キャリアに傷一つ無い完璧な経歴の持ち主」という肩書を、

自負していた検事だったわけですね。

…過去、唯一「Gregory Edgeworth」弁護士に、

「ペナルティーという名の傷」を付けられてしまったわけですが、

それでもなお、彼は必死で「完璧であること」を保ってきていたわけです。

表向きには。


しかし、今回フェニックスによって、

「グレゴリーによって課せられてしまったペナルティー」公に晒される羽目になり、

更には「グレゴリーに対する憎しみから、彼を殺害してしまった」こと、

そして、自分に「銃弾という名の傷」を付けた憎き仇敵の息子「Miles」に、

「殺人者の汚名を着せることに暗躍した」

ということも「暗に」示されてしまって(ただし、その事については正式に証明されたわけではありませんでしたが)、

「完璧完璧言ってるけど、あんた全然完璧じゃないじゃん!」

公言されたに等しいわけですね。

言い換えれば、それまで必死に執着し、

取り繕ってきた「完璧」という名の仮面を、

フェニックスによって無理矢理「剥がされてしまった」わけです。

すなわち、

「今まで執着してきた”完璧”という名の業(カルマ)から、解放されざるを得なくなってしまった」

という意味合いも孕んでいる、とも考えられるということです。


…いずれにせよ、

北米版での「Manfred von Karma(Man freed from karma)」という名前の持つ意味が、

果たしてどういうものであったのかということには、明確な「答え」は無いと思います。

言うに及ばず、これらの私の考察は、

あくまでも、私の「一個人の考え」でしかありませんので、

皆様も、それぞれがそれぞれに、十人十色の自由な発想でもって、

様々な「解釈」をしてみていただければ、と思います。



…それでは、今回はこの辺で。

また次回、お会いしましょう。


このエントリーをはてなブックマークに追加

ツイッター:へろ@Nickhero28

フェイスブック:へろ


コメントの投稿

非公開コメント

日本最大級ショッピングサイト!お買い物なら楽天市場で!

個人輸入ならFreeShipping送料無料多数の人気海外総合通販サイトDinoDirect

このブログ内を検索する

プロフィール

へろ@管理人(Hero@Administrator)

Author:へろ@管理人(Hero@Administrator)
北米で発売された英語版レトロゲームのプレイ日記をセリフなどを翻訳しながら感想を交えて紹介していきます。
This blog has been almost written in Japanese but if when you wish to read in your language you can use Google Translator on the top of the pages and choose your language then you can get to read the every articles.
ツイッター:へろ@Nickhero28
フェイスブック:へろ

最新記事
最新コメント
カテゴリ
リンク
当ブログで参考にさせて頂いている、よくお世話になっているサイト様一覧
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: